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『PERSONA5 the Stage』と猪野広樹くんについて

 前回は推しの牧島くんについての記事を書きました。彼は2019年に入ってから推し始めたのでまだ推し歴1年にも満たないのですが、それまでは一途に1人の俳優さんを3年近く推していまして。

 猪野広樹くんです。

 2015年11月、ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』(以下ハイステ)菅原孝支役で猪野くんを知りました。スガさんは元々原作で好きなキャラ。なので自然と目が追っていたのですが、その時はまだ「スガさんを演じている俳優さん」としか認識していませんでした。
 認識が変わったのは2016年8月に『ROCK MUSICAL BLEACH~もうひとつの地上~』朽木白哉役を見た時。

「白哉兄様かっこいい〜!…えっ、スガさんをやってた人なの!?

 明るい性格と爽やかな笑顔でチームメイトを支える副キャプテンのスガさん、片や常に冷静沈着でプライド高く感情を表に出さない白哉兄様。
 全然違うタイプのキャラをこんなにも違和感なく演じていて本当にすごい!と感動しました。
 そして人生初の個人ブロマイド購入。スガさんでも買ってなかったのにこれは自分でもびっくりした(後にスガさんの個ブロも回収してます笑)

 その後もハイステ公演の度に目はスガさんを追いかけており気になっていたものの、その頃はまだ推しというものがよくわからずずっと「猪野くんのスガさんかわいいな〜」止まりだったんですが、2017年3月に個人的大事件が起こりました。

舞台『刀剣乱舞』義伝 暁の独眼竜 に大倶利伽羅役で出演決定。

 実はそれまで刀剣乱舞はずっと避け続けてきた作品だったんです。ゲームは異常な盛り上がりを見せ、舞台やミュージカルもチケット取れないなどといろんな話題を耳にする作品なので、手を出してはいけないと思っていました。
 しかし猪野くんは殺陣がとても上手いということをわたしはブリミュで知ってしまっていたんです。鮮やかで綺麗な太刀筋。

「刀剣乱舞ということはあの殺陣がもう一度見れるのでは?行きます!!

 もう即決でした。キャラクターもストーリーも何もわからないのに。チケットが取れないということもわかっていたのに。ただ猪野くんの殺陣が見たいがために。
 そしてその瞬間に「ああ、これが推すということなのかもしれない」とも思ったのでした。

 刀ステ本丸の大倶利伽羅さんはとにかく戦闘マシーンでした。期待値を大幅に越える殺陣の速さと鮮やかさにズブズブはまり、猪野くんにもはまり、それまで避け続けてきたはずの刀剣乱舞自体にもまんまとはまってしまったのでした。
 それから刀ミュ本丸の2代目大倶利伽羅さんである牧島くんにはまるまでにもいろんな出来事があるのですが(長いので省略)、そもそも猪野くんが刀ステに出ていなければ牧島くんには出会えてないと思うので人生何があるかわかりませんね!

やっと本題です

 刀ステから本格的に猪野くんを推すようになり、出演する舞台は大体見に行くようになりました。その観劇歴の中で「元から好きだったキャラクター(推しキャラ)を猪野くん(推し俳優)が演じる」ということが結構ありまして。
 最初のスガさんこそ「推しを演じていた俳優が推しになった」ではありますがその後も『おおきく振りかぶって』の阿部くん、『僕のヒーローアカデミア』の飯田くんと、そこそこの的中率です…そして満を持して主役として発表されたのが『PERSONA5 the Stage』でした。ペルソナシリーズは昔から好きで、特にP5はハマりまくって繰り返し遊びました。その中でも主人公が本当に好きだったのですが、それを猪野くんが!!

↑発表になったときの大興奮したツイート。
(ぺごくん→一部ファンによるペルソナ5主人公の通称。ジョーカーと呼ばれることも多いですが、怪盗姿の時→ジョーカー、普段の姿→ぺごくんと呼ぶ人が多い気がします)
 大好きなゲームの大好きなキャラクターを大好きな俳優が演じる。しかも主演!!刀ステ事件を軽く超える大事件でした。
 発表になってからも猪野くん本人からゲームやってるという話を聞いたり、ゲームショウのステージでゲーム版主人公の声を演じる福山潤さんとトークしてたりと期待が高まってくる反面、こんなに自分の中でハードル上げすぎて大丈夫かなと不安になったりもしました。
 ペルソナって設定が複雑で独自の用語も多いし、ストーリーも長いので(4月からの1年間を追う話。プレイ時間も長い。わたしは初回クリアに115時間かかりました)、いろいろ端折られて面白くなくなっちゃうんじゃないかとか。

 でもいざ公演期間が始まってしまうと、そんな不安は吹き飛びました。
 わたしが好きなぺごくんが舞台に立ってる!!
 物静かで大人しく頼りなげな普段の姿から自信たっぷりなジョーカーの立ち振る舞い、そしてメガネの下に隠されたその顔の良さ(笑)まで全てが完全再現でした。
 さらにこれはそれなりの期間猪野くんを追ってきたわたしも初めての事で驚いたのですが、猪野くんの声帯からたまに福山さんの声が聞こえる。特にペルソナ覚醒シーンのアルセーヌの声が激似でした。福山さんが演じてたゲームの声をそのまま持ってきたんじゃ?って思うくらい。
 猪野くん今までいろんな2.5作品に出てますが、演じるキャラクターの声を原作の声優さんに寄せるということはしてこなかったと思うんです。
 でも今回は恐らく元々の声質が似てるんじゃないかなと思いました。普段のぺごくんの時はあまり似てない(似せるつもりのない猪野くんの地声)んだけど、低い声を出したり気持ちを込めて叫んだりすると似てしまう。これはすごいなと思いました。外見も似てるのに声まで再現…ありがたさしかない…
 さらにアクションがすごい!ゲームではペルソナを使って戦うことが多いのに対し舞台は武器や銃を使う肉弾戦が多かったのですが、ジョーカーのナイフを使った攻撃がとにかく鮮やか!!敵を攻撃する度に衣装のコートがひらひら舞うのも華やかで素敵。前述した通り猪野くん殺陣が上手いので少しは見れるかなーと思っていたのですが、想像以上にたくさん見れて嬉しかったー。さらに足技も多い。あんなに高い回し蹴りを何度も…!足グセ悪いジョーカー最解釈でした!
 日替わりのアドリブは猪野くんの真骨頂でした…とにかく舞台上でいろんなことをやりたいタイプらしく毎回周りの役者さんも巻き込んではひっかき回してしまうのですが、今回も相方に竜司役の塩さん(塩田康平さん)を迎えて思う存分やらかしていました笑!塩さんのツッコミが的確なので思いっきりボケられるみたいです。ゲームのぺごくんも選択肢に必ずボケる選択肢があり、それに対して竜司がツッコむというのが定番だったのでその点でも解釈一致でした笑。
 歌を歌う演出は…ちょっとびっくりでしたが笑、ぺごくんのソロは拭えない孤独感がひしひしと伝わってきて好きでした…猪野くん本人も歌は得意じゃないって言ってると思うんですが、今回の公演だけでも上手くなったと感じました。
 基本的に笑顔はあまり見せないキャラクターですが、「どこにも俺の居場所は無い」と歌っていたぺごくんが、事件を解決して打ち上げの場で仲間達と笑い合う姿はとても楽しそうで…猪野くん笑顔が素敵な俳優さんだと思っているので、それを見ることができたのも嬉しかったです。

 他のキャラクターもイメージ通りだったし、ストーリーもゲーム準拠に用語説明や大事なシーンをカットすることなく丁寧に描いてくれて原作ファンとして感謝しかありませんでした!
 メインビジュアルでも目立っていた祐介の出番がアレだけかい!という気持ちはありましたが(一緒に見に行く約束をしていた友達が祐介役の小南くんのファンなので申し訳なさでいっぱいだった。笑)、出番を減らしてでも最初の鴨志田のエピソードに特化したのは英断だなと思いました。初めてペルソナ5に触れる人にも優しく、原作ファンには満足してもらえる作り。素晴らしい舞台でした!
 最後には続編も発表され、無事に祐介の見せ場も見れることができるので(笑)来年10月が本当に楽しみです!

 ところでカーテンコールの挨拶、主役なので真ん中に立って喋っていることに最初は感動したのですが、本編でのセリフの少なさを取り返すかのようにめちゃくちゃ喋りまくるのが猪野くんらしいなと思いました。Twitterで「主人公役の人本編あんなにかっこよかったのにカテコめっちゃうるせえ笑」って言われてて笑いましたごめんねそれが素なんだ…

 2019年はあんステMoMから始まり、ペルソナ5で終わる、猪野くんづくしの観劇の一年でした。さらに予定外に牧島くんに出会ってしまい激動の一年でもあった気もします…笑
 充実した楽しい一年でした!来年もいろんな舞台を観に行きたいです。2020年も推しくんたちが怪我なく楽しく舞台に立っているのをたくさん見れますように!!

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