SSS_社内向け写真講座

㈱レンズアソシエイツの映像部門であるSSS(スーパーストロングシューティング)が社内向…

SSS_社内向け写真講座

㈱レンズアソシエイツの映像部門であるSSS(スーパーストロングシューティング)が社内向けに公開する写真講座です。

記事一覧

Vol.018 【ちょっと寄り道その2】なぜ良い写真が撮れないのか?〜実践編〜

またまた間が空いてしまい、申し訳ありません。前回のお話、覚えていますか? なによりも、当事者意識を持つことが良い写真を撮る近道だと書きました。 なるほど、メンタ…

Vol.017 【ちょっと寄り道】なぜ良い写真が撮れないのか?〜マインド編〜

今回は、順当なら前回に引き続き構図の話をするつもりでしたが、このタイミングで話したいこともあったので、「なぜ良い写真が撮れないのか?」ということを、マインドと撮…

Vol.016 「中心構図」で整えてみましょう。〜構図の話 前編〜

撮影が立て込んでいて、更新が遅れました。 申し訳ありません。間が空いてしまいましたが、今回と次回で、「構図」のお話をしたいと思います。 本講座の第一回でも紹介しま…

Vol.015 上からの光は自然の恵み〜光の向きの話 トップ光編〜

光の向きの話も、今回でラストです。 今回の光は「トップ光」、つまり上から下に降り注ぐ光です。 個人的には、このトップ光こそ、ライティングの土台となる光だと思います…

Vol.014 それでも人は惹きつけられる〜光の向きの話 逆光編〜

光の向きの話も、今回で3回目。 今回は一度は聞いたことのある「逆光」のお話です。 逆光とは? 逆光(ぎゃっこう)とは、被写体の後ろから光が当たる状態のことです。 …

Vol.013 窓から差し込む光って美しい〜光の向きの話 サイド光編〜

少し、掲載が遅くなりました。申し訳ありません。 光の向きの話、今回はサイド光の話です。 サイド光とは? サイド光とは、読んで字のごとく被写体の横から光が当たる光…

Vol.012 まずは手前からズバッと!〜光の向きの話 順光編〜

まずは「向き」から理解しましょう 今回から、光の向きと高さについてお話したいと思います。 光の向きというのはつまり 「どちらから光が当たっているのか?向きが違うと…

Vol.011 色にはいろいろある! 〜色温度とホワイトバランスの話〜

今回のお話は、地味ですがとても重要な「ホワイトバランス」のお話です。これを理解するにはまず、「色温度」というものを理解しなくてはいけません。さて、「色温度」とは…

Vol.010 笑わないけど笑わせたい 〜ちょっとアイスブレイクのお話〜

本日の集合写真の撮影、お疲れさまでした! (弊社毎年恒例の集合写真の撮影、執筆日の今日でした。) 皆さんの笑顔がたくさん見ることができ、良い撮影だったと思います。…

Vol.009 焦点距離とは心の距離である 〜焦点距離と遠近感の話〜

今回お話するのは焦点距離ですが、皆さんはなんのことかご存知ですか? 「知ってるよ!レンズに書いてある『~mm』のことでしょ!」 「短いと広く写って、長いと望遠になる…

Vol.008〜露出のトライアングルの話〜

露出に関しての話も、ようやく今回で一区切りです。 適正露出(見た目と同じ明るさ)を調整するには 絞り シャッター速度 ISO の3つを組み合わせていく必要があること…

Vol.007 最後のピースを忘れちゃいませんか?〜ISO感度と各モードの話〜

前回までの話から、絞りとSS(シャッタースピード)が写真の適正露出に重要な役割を担っていることは、なんとなくわかったかと思います。 次に理解しなければいけないのは、…

Vol.006 ボカせばいいってもんじゃないんだぜ~絞りの基本的な話〜

今回の話は、写真表現においてかなり重要な役割を担っている話なので、長くなりますので申し訳ありません。笑 以前、「適正露出」の話の中でカメラ側の調整として 絞り S…

Vol.005 縦にして撮るか?横にして撮るか?〜なんとなくではダメな縦横の話〜

前回の更新から、時間が経ってしまい申し訳ありません。 今回より、本腰を入れてまいります。 と言いましたが、今回は一度デイリーでお話ししたことの焼き直しです。 でも…

Vol.004 「ブラしたんだ!」なのか「ブレちゃった」なのか?〜シャッタースピードの基本的な話〜

さて、今回から少しずつ覚えることが多くなってきますが 頭が沸騰しないよう、頑張っていきましょう。(笑) 前回、「適正な明るさ(適正露出)」の話をしました。 そこで…

Vol.003 「適正な明るさ」ってなに?〜露出の話〜

当たり前ですが、カメラは光がないと何も映りません。「あれ、おかしいな?」と思ったら、レンズキャップがついたままなんて事もあります。(笑) カメラの中に光が取り込…

Vol.018 【ちょっと寄り道その2】なぜ良い写真が撮れないのか?〜実践編〜

Vol.018 【ちょっと寄り道その2】なぜ良い写真が撮れないのか?〜実践編〜

またまた間が空いてしまい、申し訳ありません。前回のお話、覚えていますか?
なによりも、当事者意識を持つことが良い写真を撮る近道だと書きました。

なるほど、メンタルの部分はわかりました。では、実際に撮影する際に、テクニック的なことでなにか心がけておく事はあるでしょうか?

テクニックではありませんが、ここを押さえておくことで、良い写真の近道になる点はあります。
今回は、現場で良い写真を撮るための秘

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Vol.017 【ちょっと寄り道】なぜ良い写真が撮れないのか?〜マインド編〜

Vol.017 【ちょっと寄り道】なぜ良い写真が撮れないのか?〜マインド編〜

今回は、順当なら前回に引き続き構図の話をするつもりでしたが、このタイミングで話したいこともあったので、「なぜ良い写真が撮れないのか?」ということを、マインドと撮り方、2つの側面から考えていきたいと思います。今回はまずマインドのお話。
(TOPバナーの写真、トルコのカッパドキアで撮りました。懐かしい〜。)

 なぜ、うまく撮れないんだろう?

近頃、こんな質問をよくされます。

「撮影をしたのだけれ

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Vol.016 「中心構図」で整えてみましょう。〜構図の話 前編〜

Vol.016 「中心構図」で整えてみましょう。〜構図の話 前編〜

撮影が立て込んでいて、更新が遅れました。
申し訳ありません。間が空いてしまいましたが、今回と次回で、「構図」のお話をしたいと思います。
本講座の第一回でも紹介しましたが、「写真を構成する3要素」のラストピースになります。

構図なんているのかな?

構図というものを知っていなくても、いい写真は撮ることができると思います。
ですが、商業写真や商業デザインの世界だと、単に見た目が良い写真や素敵なグラフ

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Vol.015 上からの光は自然の恵み〜光の向きの話 トップ光編〜

Vol.015 上からの光は自然の恵み〜光の向きの話 トップ光編〜

光の向きの話も、今回でラストです。
今回の光は「トップ光」、つまり上から下に降り注ぐ光です。
個人的には、このトップ光こそ、ライティングの土台となる光だと思います。

トップ光は一番自然なライト

トップ光と難しそうに書いていますが、実は私たちの日常ではごく普通に接する光です。
例えば、日中昼間の外。太陽は頭上の高い位置にあり光は上から満遍なく降り注ぎます。
もしくは、職場や学校の教室など室内の天

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Vol.014 それでも人は惹きつけられる〜光の向きの話 逆光編〜

Vol.014 それでも人は惹きつけられる〜光の向きの話 逆光編〜

光の向きの話も、今回で3回目。
今回は一度は聞いたことのある「逆光」のお話です。

逆光とは?

逆光(ぎゃっこう)とは、被写体の後ろから光が当たる状態のことです。
逆に言うと、カメラに向かって太陽やストロボやLED照明の光が射し込んでいる状況のことです。
真後ろから少し前、斜め45°後ろくらいまでの「半逆光」を含め、おおよそ
後ろから光が当たることをまとめて「逆光」として良いでしょう。

逆光の

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Vol.013 窓から差し込む光って美しい〜光の向きの話 サイド光編〜

Vol.013 窓から差し込む光って美しい〜光の向きの話 サイド光編〜

少し、掲載が遅くなりました。申し訳ありません。
光の向きの話、今回はサイド光の話です。

サイド光とは?

サイド光とは、読んで字のごとく被写体の横から光が当たる光のことです。
この場合左右どちらからでも、サイド光となります。
また、順光のときにもお話しましたが完全な真横からだけではなく、ちょっと前めのサイド光、後ろめのサイド光と、グラデーションはあります。

サイド光の特徴

サイド光の一番の特

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Vol.012 まずは手前からズバッと!〜光の向きの話 順光編〜

Vol.012 まずは手前からズバッと!〜光の向きの話 順光編〜

まずは「向き」から理解しましょう

今回から、光の向きと高さについてお話したいと思います。
光の向きというのはつまり
「どちらから光が当たっているのか?向きが違うと、見え方はどう違うのか?」
ということです。写真は光がなければ写りません。
でも、ただ単に「明るいだけ」ではなんともつまらない写真になってしまいます。
どんな写真が撮りたいか?そのときには、光はどちらから来るのがいいのか?
これを考えて

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Vol.011 色にはいろいろある! 〜色温度とホワイトバランスの話〜

Vol.011 色にはいろいろある! 〜色温度とホワイトバランスの話〜

今回のお話は、地味ですがとても重要な「ホワイトバランス」のお話です。これを理解するにはまず、「色温度」というものを理解しなくてはいけません。さて、「色温度」とはいったいなんでしょうか?

色温度とは?

むかしむかし、小学校の頃だったかと思います。
理科の授業で、
「ろうそくの青い炎と赤い炎では、どちらが温度が高いですか?」
という問題が出たと思います。覚えていますか?
正解は、「青い炎」です。

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Vol.010 笑わないけど笑わせたい 〜ちょっとアイスブレイクのお話〜

Vol.010 笑わないけど笑わせたい 〜ちょっとアイスブレイクのお話〜

本日の集合写真の撮影、お疲れさまでした!
(弊社毎年恒例の集合写真の撮影、執筆日の今日でした。)
皆さんの笑顔がたくさん見ることができ、良い撮影だったと思います。
今回は、テクニカルなことから少し離れて、笑顔にまつわるお話です。
(この話は、僕の別のブログからリライトしました。)

「全然笑ってくれない!どうしよう.....?」

会社案内・採用案内などで、取材対象者の顔写真を撮影する機会がよくあ

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Vol.009 焦点距離とは心の距離である 〜焦点距離と遠近感の話〜

Vol.009 焦点距離とは心の距離である 〜焦点距離と遠近感の話〜

今回お話するのは焦点距離ですが、皆さんはなんのことかご存知ですか?
「知ってるよ!レンズに書いてある『~mm』のことでしょ!」
「短いと広く写って、長いと望遠になるんだよね?」

そう、それで正解です。では、本日の講義は終了です。笑
冗談はさておき、テクニカルな部分に関してはある程度掘り下げて
書きますが、今回のポイントは
「どう使い分けりゃいいの?」
ということについて、僕なりの考えをお話したい

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Vol.008〜露出のトライアングルの話〜

Vol.008〜露出のトライアングルの話〜

露出に関しての話も、ようやく今回で一区切りです。
適正露出(見た目と同じ明るさ)を調整するには

絞り

シャッター速度

ISO

の3つを組み合わせていく必要があることを学びました。
そして、それぞれには露出を調節すること以外に

ボケの量

ブレやすさ

ノイズの量

に影響を与える役割がある事も知りました。
下記は、そのことをイラストで表してあります。

この3つの数値の組み合わせで、自分

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Vol.007 最後のピースを忘れちゃいませんか?〜ISO感度と各モードの話〜

Vol.007 最後のピースを忘れちゃいませんか?〜ISO感度と各モードの話〜

前回までの話から、絞りとSS(シャッタースピード)が写真の適正露出に重要な役割を担っていることは、なんとなくわかったかと思います。
次に理解しなければいけないのは、この2つの関係についてです。言ってしまえば、この2つは「対の関係」と言えます。基本的には2つを同時に決めなくてはいけません。

その前に、適正露出を決める要素には

絞り
SS(シャッタースピード)
ISO感度

の3つがありますと、以

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Vol.006 ボカせばいいってもんじゃないんだぜ~絞りの基本的な話〜

Vol.006 ボカせばいいってもんじゃないんだぜ~絞りの基本的な話〜

今回の話は、写真表現においてかなり重要な役割を担っている話なので、長くなりますので申し訳ありません。笑
以前、「適正露出」の話の中でカメラ側の調整として

絞り

SS(シャッタースピード)

ISO感度

この3つの設定が必要ですと書きました。

SSについてはお話しました。今回は「絞り」についてです。

絞りの役割その1

絞りは、カメラレンズ中にあります。金属板で構成される穴が大きくなったり

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Vol.005 縦にして撮るか?横にして撮るか?〜なんとなくではダメな縦横の話〜

Vol.005 縦にして撮るか?横にして撮るか?〜なんとなくではダメな縦横の話〜

前回の更新から、時間が経ってしまい申し訳ありません。
今回より、本腰を入れてまいります。
と言いましたが、今回は一度デイリーでお話ししたことの焼き直しです。
でも、重要な話なのでもう一度。

カメラでもスマホでも、どちらでもいいのですが、普段写真を撮るときに、最初にどちらで構えますか?1眼レフやミラーレスカメラなら、なんとなく横位置で構えると思います。スマホなら、その逆の縦位置で構えるのかもしれま

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Vol.004 「ブラしたんだ!」なのか「ブレちゃった」なのか?〜シャッタースピードの基本的な話〜

Vol.004 「ブラしたんだ!」なのか「ブレちゃった」なのか?〜シャッタースピードの基本的な話〜

さて、今回から少しずつ覚えることが多くなってきますが
頭が沸騰しないよう、頑張っていきましょう。(笑)

前回、「適正な明るさ(適正露出)」の話をしました。
そこで、カメラ側の設定として

絞り

SS(シャッタースピード)

ISO感度

この3つの要素が重要になるとお伝えしました。
今回は、SS(シャッタースピード)について掘り下げてみましょう。

カメラの中には「シャッター幕」というものがあ

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Vol.003  「適正な明るさ」ってなに?〜露出の話〜

Vol.003 「適正な明るさ」ってなに?〜露出の話〜

当たり前ですが、カメラは光がないと何も映りません。「あれ、おかしいな?」と思ったら、レンズキャップがついたままなんて事もあります。(笑)
カメラの中に光が取り込まれて、初めて何かしらの像が映るのが写真というメディアです。

「取り込まれる光の量の多い少ない」が、そのまま
「画像の明るい暗い」となります。すなわち

ということになります。
光をカメラの中に取り込むことを

露出
そして、ちょうどよい

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