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夏が終わった話

疲れました。

とっても疲れました。何もかもが疲れた。あんなに眠れなかったのにめちゃくちゃ毎日眠たいし腰はいたいしもう肩なんて感覚ないし足のむくみはすごい。それからまじで金がない。それなのに来月結婚式とかいうハードスケジュールとかなめてんのかよ。

いっぱい遊んだ、という感じはしないな……遊んだのは遊んだんだけど、体力がないから疲れちゃったなというかんじ。この夏に一気にいろいろ終わらせることができてまあ良かったな、とは思う。いろんな人に会えたし、いろいろ決められたし、いろいろ終わらせることができた。

いろいろ終わらせるって中には、ここ2、3年ずっと悩んできたことからさよならしようかなってところもあって。まあ松のことなんだけど。
別にジャンルを離れるときこういうことを言うのは変な話だとはずっと思ってたんだけど、これは自分との心の決別、というか。自分自身への言い聞かせって感じなんだけど。
せっかく自分の考えをまとめる場所があるので、ここに書いておこうかな。

●松について
松のときにいっぱい刷った本を燃やそうかと思って。
いろんな方の手に渡ったので、もういいかなって。あれは完全に自分がいけなかった。アンケートで調子こいてた結果ですね。いい勉強になった。

大手と言われるジャンルにハマったことはなくて、しかもこんなに評価をいただくこともなくて。評価というのは不特定多数の方に見られる、ということを言うのだけど足りない知識なりにわたしの中のものを概ね吐き出せたかなとは、思う。
多分こんなに小説を読んでもらうことってないかなって思うから、この事実自体は宝物だなあ。いろいろあったけど、たくさんもらった手紙とか、たくさん頂いた言葉とか、そういうのは大事にします。ありがとうございました。

諸々の連絡は土曜にまとめてお送りします。今元気がやっと出てきた。まれおさんがたたき売りしてるのみてちょっとうらやましく(?)なったけどまあ、5冊くらいは手元においてあとは資源ゴミにまとめて出します。欲しい人は言ってネ。

おそ松さん、ちゃんと2期まで見たんだけど、サマー仮面以外のことが(サマー仮面が好きすぎるので…)ふっとんでて、よく覚えてない、っていうのが現状です。もうちょっと落ち着いてからみたいな〜という気分になってから見直そうかな。舞台も見たいんだけど、イケメンが心臓に悪くて……あと(はしゃいじゃうので)疲れちゃうから……。体力が戻ってきたらひょっこりDVDも買います。

十四松好きっていってたけど、わたしやっぱり、一松のこと好きだなあ。

●インテ発行合同誌「葬」について
おないで出せた最後の本。うーん、最後、最後なんだけど書きたかった話があるから、それは書きたいファイルの中にしまっておこうかなと思ってます。あんなに大々的に言ってたのに書けなくて本当にすみませんでした。
裏話結構ダサいなと思うんだけど、まあちょっとお話させてくださいよ。
読んだ人にはわかるかもしれないんですが、チョロ一、カラ一、おそ一、とまあわたし一カラの人間だったんですけど一松受書いたんですよね。
あの3つの話は私の中では全部世界線が同じで、時系列はチョロ一→カラ一→おそ一ってなってます。一松は同じ理由で死んでて、みんな同じ葬式に立ち会ってる。自分の中でお気に入りなのはおそ一で、カラ一はBLCD聞きながら書いたから「わたしこういうのも書けるんだ……」って自分で感動したな。チョロ一についてはなんか、チョロ松書きやすくてことばがスラスラ出てくるんですよね……。リレー小説も、書きやすかった。書きやすいものを選んだというのもあるんだけど、きちんと自分の中の松たちを消化していったなという感じ。
いつも校正を手伝ってくれるおないに感謝……ふたりがいなければわたしはあれを書ききれなかった。

面白いなと思ったのは、企画段階で性癖が合致していたことなんだけど、「こういうのが書きたい〜」とかはなくて、内容についてはタイトル出し(案出し)をして、該当箇所を振り分けて、じゃあ締切まで解散!ってなったところかな。で、お互いの性癖を読み合って「ああ〜〜わかる〜〜〜」を言い合った。
他のふたりはわかんないけど、わたしはいろんな人に読んでもらいたいって気持ちは全然なくて、まずは目の前の二人を撃ち抜いてやる、という気持ちで書いたから、これが良かったのかもしれない。手に取れなかった人には申し訳ないんだけど、あの本を見るたび、「いい本だな〜〜〜」って思うの。負の結晶。銀色がめちゃくちゃキレイ。いいデザイン。さすがAOさんだ。

AOさんのお話、淡々と語る字の文が話を次に進めたくなるから一息に読んでしまう。特にわたしは東おそが好きだな。虚しい気持ちになる。そういう気持ちになりたくてAOさんのお話を読むことが多い。結局現実なんだよってビンタされる感じが心地いいんですよね。へへっ。テーマとして自分の書いているものと近いなと思うから、親近感が湧く。AOさんの葬り方、全部とても丁寧で好感がもてる。AOさん自身の優しさがにじみ出てる気がする。好きだな。

まれおさんは、まれおさんのお話を体全体で享受したなという気がした。好きなのはチョロカラかな。人体模型のカラ松の体が目に浮かぶようだった。あとわたしは彼女の小説を結構よく読んでいたので一十四も感慨深かった。まれおさんのあえてわたしはこの道を選ぶ、という姿勢が好き。吐き出すもの全部、句読点の最後のひとつまで、意味がないものなんてないんだって思わせる文章だなと思います。やっぱり好きだなと思う。

編集は自分がやったんですけど、テンパってた割には最高の文字組みができたのではないかと思います。いつも気をつけてる文字組みは「1文字のみの行は前の行に寄せる」とか、今回は時間がなかったけど「次のページに文章をまたがない」とかなんだけど、時間がないわりには、良くできた、と、思う。わたし122ページの本の編集を2件やってたので正直死ぬかと思ったんですけど、形になるととっても気持ちがいい。おないにはいろいろ迷惑をかけたし、中身もめちゃくちゃ最低なものになったけれど、すごい、思い出に残る夏になった。手にとってくれる人は、私達の夏の匂いを垣間見て欲しい。私達それぞれの葬り方を、体感して欲しい。

●デザインについて
デザインについては、やっぱり自分が作りたいものを作る、というのが自分の身にあってるのかなあって感じたので、前みたいに無差別受注はせず、もうお友達以外はしない…かな…。いつも関わってくれる方には全力で対応するけど、無理かなーって思ったらちょっと無理ですっていえるような関係の方なら、歓迎です。でもあの、10月くらいまではちょっと遊ばせてください。

自分のデザイン、というのが固まってきたので、それを破りたい気持ちとそれではいけないのではないかという気持ちがせめぎ合っている。いつか20代前半のときに「自分のセンスは25までに磨け」という話をしていたんですけど、確かに自分のテイストは25くらいで固まった気がする。これから同じテイストを洗練させていくこともできるし、多分きっと違うテイストのものも作れるんじゃないかな。
でもやっぱり、みんなが好きって言ってくれるのは自分らしいデザインなので、別に最近はこれを壊さなくても良いのかなとも思ってきた。
テクスチャを使いながら、色とりどりに飾り付けをする、劇場型のデザインだと自分では思っているから、華やかさに関してはまかせて、と思いますね。鮮やかなデザインが好きなので、もっともっといろんなバリエーションでいろんなひとをあっといわせていきたいなと思います。

デザインでやりたいこと、いっぱいあって。
タロットカードをつくりたい気持ち、ポストカードを作りたい気持ち、探索者のグッズを作りたい気持ち、CoCのセッションタイトルを作りたい気持ち、あとはbooth公開用の編集をしたい気持ち。多分今の気分で「やりますよ〜」と請け負ったらマジで大変なことになると思うので我慢しないといけない。でもお友達のためならできると思う。そういう線引でしていこうかな。

●シナリオ本について
おかげさまで書籍版完売御礼です!刷った数もう少しあったほうが本当は良かったのかもしれないんですけど、わたしは、これが限界だったし在庫も家に置きたくなかったので…ある意味成功かなと思ってます。いい指針になったな。
前の記事にも書いたけど、まじでいろんな人に支えられて初めてできた本だったのでいろんな人に手にとっていただけて嬉しい。DL版も順調です。本当にありがとう。

わたしの発行した本を全部もっている幼馴染がいるんですけど(毎度送りつけてるだけなんだけど)、その人が「お前、シナリオ集作るためにデザインと物書きしてたんか?って思うくらいきれいだった」と言ってくれて泣いちゃった。じわじわ嬉しい。あのシナリオ本を「見やすい」と言ってくれるたびに、魂を削って編集をして本当によかったなと思います。
あれね〜〜〜マジで頑張ったんだよ〜〜〜ほんとに頑張ったんだよ〜〜〜もっと簡単な方法はあるかもしれないんだけど、あんまりInDesignの使い方をわかってないから、フォントの切り替えとかはほぼ手作業なんだよ〜〜〜。自分の知識と技術をふんだんに使ったいい本だなと思うので……。よかったら見ていって欲しいなと思います。

シナリオに関しては、どこまで書けばいいか?どこまで整理すれば見やすいか?に魂をかけました。実際中身はその次です。中身についてはシナリオさえあれば、セッションをした人がいい物語を作ってくれると信じてるからです。全てのシナリオが何かの感情を発生させるのは、1年やってきてわかりきったことなので……。このシナリオ本はその足掛けとなるものです。いいセッションができるようにキーパーフレンドリーな、PLも納得できるようないいシナリオ集が増えることを期待します。

一応次回は春コミに参加しようと思ってます……。PvPのシナリオ集を出したいなと思っています。ライターとスケジュールについては10月あたまくらいにお伝えできればいいなとおもいます。わたしが欲しいんだ、PvPのシナリオ集……!
1年に1回くらいは、シナリオ集作れるようにしたいなって思います。みんなよろしくね!

●総括
6月くらいから「多分夏は死ぬ」と言っていて、そのとおりになった夏でした。平成最後の夏と言われるにはあまりに生き急ぎ過ぎたなと思います。
そのせいで体はボロボロだし仕事は詰まってるし頭は痛いし毎日眠たいけど、でも久しぶりに充実してる。楽しい。楽しいって思えるようになってよかったなと思ってます。

編集でできなかった卓を今毎日してます。これから毎日します。我慢していたので毎日するんですよ。いいでしょ。
しばらく休んで、またこういうことができるような、そういうルーチンを作っていったら素敵なんだろうなと思ってます。
プロットをたてなきゃ小説を書けないように、スケジュールがないと何もできないことがわかったので、ちょっと休んでまたいろいろ頑張りたいです。

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