9.28 劇場にいつ行こう

最近、部屋の本棚に保管してあった赤色の冊子を久しぶりに開いた。「劇場にいつ行こう」。懐かしい響き。大学1年生の初め、まだまだ自粛が求められていた時期に、SNSでめちゃめちゃ見た。いろんな芸人さんに、「劇場とは何か」を問い、舞台上の写真と共にSNSで発信したり、駅にポスター掲載したり、冊子作って配布したり、してた。まだ1年ちょっと前のことだとは信じ難い。もっと大昔のことのように感じる。
冊子は、7月に行ったワタナベの事務所ライブで配布していたものをもらった。

大学生になって2ヶ月ほど経ち、周りとのモチベーションのギャップに気がつき始め、やる気を削がれ初めていた日々。1年前、自分の引退試合となるはずだったインターハイの開催中止が発表されたことによる傷もまだ癒えていない頃(これに関しては今でも引きずっているけれど。)。1つ下の代のインターハイは開催できることが確定し、安心する反面、嫉妬のような感情も抱いていた頃。

そんな時期に「劇場にいつ行こう」のインスタを見つけた。当時浅いお笑い好きだった私にとって、「顔と名前は知っているけれどネタはちゃんと見たことない」芸人さんがまだ数組いた。まさしく、この芸人さん達を劇場で見てみたいと思った。
正直、「あなたにとって劇場とは」の回答については理解できないものもかなりあったのだけれど。ついこないだのたっくんラジオでも話していたけれど、パンポテの谷さんの「アリバイ」とかは結構意味が分からない。

そんな中で、かが屋加賀さんの「同じ所で笑う人に会えます。」が確かに過ぎて大好きで刺さった。どんなライブも、同じ所で笑う人に会えるって考えるとワクワク度が倍増する。舞台に立つ演者さんだけでなく、そのライブを見るお客さんまでもがライブに行く目的となっているんだから当たり前。
(当時、加賀さんが自分のカメラで撮った芸人さんの写真でパロディしてインスタに載っけてるのもめちゃめちゃ好きだった。)

劇場にいつ行こうのインスタを見て、とにかく劇場に行きたいと思った。制作者の意図をめちゃめちゃストレートに受け取ったあの頃の私。心の1番下から褒めてあげたい。
これをきっかけに何かはっきりと変化があったかと言われれば分からない。
でも、知ってる芸人さんの面白いネタを見に行くだけでなく、新たに面白い芸人さんを見つけるためにライブに行きたいと思い、そして実際に行くようになったのはなんとなくこの辺の時期だったのではないかと思う。

今考えれば、大学生になってしばらく経ち、将来について真剣に悩み始めていた時期にお笑いにのめり込めたのはとてもいい傾向だった。そして、「劇場にいつ行こう」はそのきっかけの一つだったと思う。多分。

そんなこんなで、やっぱりお笑いライブに行くのは控え過ぎないようにしたい。昨日の決断をさらに強固なものとした夜でした。

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