循環器内科への入院

年齢は関連がないので伏せる。
ちゃんとしたお値段をつけた自転車に乗れるようになってから15年位経過していて、直近の健康診断はすべてA評価で右辛抱肥大、不整脈と洞徐脈を認めるが問題ないとされていた。

お仕事も少し早い心拍数を維持しながら運動するお仕事。


一つのラインで余剰と言える人員をひとり抱え続ける状態で負担をかかり過ぎないようにしていたはずなのに特定の人員が汗一つも掻かずに怠け始める状態ができる。
まぁ10人いたら2人は必ず怠けるものだが怠けるだけにとどまらず嫌がらせを仕掛けてくるあたり本人の自覚のなさに辟易しながらも対応を行っていた。

配置転換が実行されて余剰と言える人員はなくなり常に高い負荷を維持しながら作業を反復することになる。

この状況下で二週間を消化することになる。
最初は流石に厳しいと感じたがそれなりに心拍数の上昇を抑えられたし、日を追うごとに負荷は減った。
二週目の日曜日に感じていた体力の消耗度は軽いと感じていた。


いつも通りにバスへ搭乗して帰宅へ。
いつもの辻を曲がったときに一回目の発作が起こる。

一度目の発作
いきなり視野を失う暗転と声にならない声が出続ける。
正面から両手の喉元に親指を当ててお前殺してやると本気で首を締め付けにかかられているようなもの。
自力で回復した後も強い違和感と車酔いしたような気持ちに変わるのを感じながら息を整えて次の停留所にて強制降車とする
停留所にある椅子に座って回復を待つ。

二度目の発作
一度目と同じように頭から血の気が消えるように激しい呼吸困難を伴って失神。すぐに回復できるが傾斜地のため横転。
横転したときに失禁した模様。

同時に残してあったはずの体力がほぼ失われているような感覚が強くなり、行動ができないと判断したのでその場で仰向けになって寝ることにする。

心拍数、血液中酸素濃度、血圧はそれぞれ想定の範囲に収まっているが心筋には強い疲労感を感じる。
心筋の疲れが取れるまでは行動しないと決めて、寝たままで回復を待っていたが寝ているところを見られて警察へ通報されてしまいまして、
そのまま救急搬送されました。

帰宅後に夕食を摂り休憩していましたがまだ体の調子は思わしくありませんでした。
三度目の発作でラーメンをこぼし、
四度目の発作で心臓が痙攣するような強い痛みを感じて横転。

これはあかんマジで死ぬ。

救急搬送を依頼しました。


誰に言われるわけでもなく入院すると一週間程度は帰れないと悟り、帰宅直後のバックパックに最低限必要そうなものを投入して救急車の到着を待ちます。

バックパックのインベントリ
パスポートケース(小物入れ)
少額の現金
保険証
コンビニ系統の物理プリペイドカード
キャッシュカード

筆箱(リヒトラブ アクタクト ダブル)
USB中継ケーブル
メガネ拭き
小銭入れ
スマートフォン
あいぽん
androidタブレット(AppleではWeb決済が出来ないから)
AQOUS R (Android) (ワンセグ/フルセグ)
Bluetoothヘッドセット SBH90
ANKER mobile battery x2
その他
靴下
ムヒ
水性ボールペン(自分基準でおすすめする個体)

事後に必要とされた品物一覧
構内徘徊用のスリッパ、ワンセグ用アンテナ、承認用印鑑、Bluetooth鍵盤(Logicool K380)、USB充電器、耳栓、アイマスク(アイシェード)、プリペイドチャージ用の物理カード(Webmoney/iTunes/Google)。ApplePay、一般的なホテルで提供されるアメニティセットとして割り箸、フォーク、スプーン、ナイフ、タオル。

爪切り、使い捨て剃刀、パンツ。

発作を起こすときは失禁を伴うのでおむつに履き替えていました。


一度搬送機に寝てしまうと以降は許可が降りるまでは立位を禁じられます。そのままHCUまで搬送されてらくらく。
今回はHCUで勘弁してもらえるんだねと考えていると
据え付けられてからお約束のように五度目の発作が起きる。

堪らずICUへの配置転換が決定。

HEPAフィルタを用いる雰囲気の清浄処理を含めて一般病棟よりも濃密な援助を行えるようになっていて、ここに来るような人は一つ間違えると本当に死にますよってことです。

発作に対して何かの予兆が起きない事を重要視されたのでICUにも収容されるし検査工程に時間を費やしたいので入院の期間は延長されます。

最初に一週間と考えていてもAED付きのペースメーカーを埋め込むことになったので、もう少し長く入院すると思われます。

発作に対する自己評定が低くしたので救急搬送からの二次救急病棟へ収容されましたが、本来は失禁する前の一度目で救急搬送を仕掛けるべきでした。

生体としての健康状態を推定するために心拍数と体温は必ず計測されるので救命士の指示には協力してください。
繰り返して名前と年齢と生年月日を問い合わせてきます。
音読を繰り返すことで意識が正常に保たれていることと本人様であることを確認しています。
病棟内でも同じように問われますのでゆっくりと大きな声量を以て応答してください。


ICUへ収容されることにより危篤状態から脱することができました。

発作に対して堪えてしまい、自宅のベットに上がって就寝していたならば、熟睡中に迎えた7度目の発作に対抗できず、心不全で逝去していました。

病棟生活
発作が起きなければ不整脈がたまに出ますがいつも通りの健康体には見えます。
不整脈が善玉ではないということでAED付きのペースメーカーを埋め込むことを推奨されています。
検査工程が終了次第、二次救急病院から三次救急病院へ転送されて手術を受けることになります。

病棟内では心拍を終夜監理したいのでデータロガーを装用しています。送信機の能力の都合で受信機の能力を超える範囲への行動は禁じられています。
売店までは受信できないのでモニタリングにはいきなり直線が表示されて突然死してしまったか!大変だ!と駆けつけてみたらベッドがもぬけの殻では困ります。

売店へ出向いて物理カードのチャージは抑止されました。

売店はコンビニ化が進んでいるのでお支払が現金のみではありませんが、病院で発生しうる需要に特化した品揃えになっている為欲しい雑誌がない場合があります。
看護師さんにお使いを頼む形で欲求を満足することになりますが、食べることに関してはお食事で摂取しても良いカロリーを管理されています。間食は絶対にだめです。

病室では基本として暇
始終寝ているのが原則とされますがある程度の刺激がないと眠りづらいです。普段通りに会話しているタイムラインを眺めていたり聞き慣れた定番を耳に流していることが大切になります。

援助には敬意を持って接してください。
素直じゃないおじいちゃんおばあちゃんに成長してしまうと応接する看護師さんたちの声量や立ち振舞には一定の変化が見られます。
いまから何をするのかを理解した上で必要な体の位置を固定すること、安静を保つことを忘れないようにしてください。
必要とされない過度のお触りもだめです。

自分が王様のように勘違いした挙句に暴言や暴力を振るうなどは以ての外であります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?