自責の念

どうやら様子がおかしかった。最初の言葉が出てこなかった時、噛み締めるような悔しさのようなものを、画面上からも感じ取ることができた。
千葉ロッテマリーンズ 監督 井口資仁 背番号6
この姿を選手として9年、監督として5年。
変わらない、ずっと見てきた姿だった。
どうしても、優勝して胴上げをさせてあげたかった。
だからこそ、益田直也が起こしたあの行動は素晴らしいものであった。

グラウンド上におけるチームの全権として、寝る間も惜しんでチームを思い、考え戦っていた。今シーズンの戦いを志半ばで終えることとなってしまった指揮官は、突然の引責辞任を告げてしまった。
自ら責任を取ったのか、退任を促されたのか、真意はわからない。
ただ、その決断は潔く、この一年に懸けていたことが伝わるものだった。

前項で供出したように、続投報道が出された時には一ファンとして異論を呈した。今になっては後の祭りではあるが、心のどこかで来季も指揮を執るとの報道が出て、どこか安心するような、いつも見ていた監督としての姿を思い描いていた。

それが最終戦セレモニーにおけるわずか約1分半で覆された。
退任することがあらかじめ報道されていたのであれば、労いの拍手と同時に送り出すはずではあるが、予期していなかった続投報道一転、引責辞任という形になってしまった。これに我々は驚かずにはいられなかった。
事実、私は一夜明けた今でもまだ呆然としている。
"これ以上ない美しい引き際"を見たというものであろうか。
でも、どうしてもやりきれない。やるせない。そんな思いが込み上げてくる。 準備ができていなかった。だからこそ、走馬灯のように込み上げてきた。

ただ、もうバトンを引き継ぐことは決まってしまったため、話を現実に戻そう。井口監督が指揮官として来季チームを率いることは叶わなかったが、チームに携わる、あるいは残すことは厳命である。現実的にはGMの就任等が考えられるが、続報を待ちたい。
チームに残ることにおけるメリットは、
・昨年、一昨年における佐々木朗希の登板管理体制を伝えること
・ダイエーホークス時代の首脳陣引き抜き
・シーズン途中の積極的+的確な補強の実行
・くじ引き(安直)
等であるが、パイプを考えて他球団(特にホークス)へ流れ出ることだけは避けなければならない。

後任に関してだが、現報道にあるような福浦監督就任は時期尚早のように感じる。(井口が引退即監督となった経緯がある)
2019 選手兼任二軍打撃コーチ(引退)
2020-2021 二軍ヘッド兼打撃コーチ
2022 一軍打撃コーチ
いくら一・二軍共に現場を経験しているとはいえ、将来的にポストを立てるのであれば来季は二軍監督としてのキャリアをスタートさせるべきである。(現西武・松井稼頭央一軍ヘッドを模範)

他には里崎智也氏の名前が挙がっているが、ロッテ主催時の中継あるいはBS12chにおけるビジターゲスト解説において度重なる博打ともとれる発言を聞いているうちはやはりエンターテイナー要素が強く、どうにも指揮官として据えるには気が許さないというところがある。

井口監督退任に結びつくまでのドタバタ展開から察するに監督の後任にはあまり着手できる時間が許されていないと感じた。そのため現実項を挙げるとすると、二軍監督・鳥越裕介の昇格が見込まれるであろう。二軍監督からの昇格は何より若手×現有戦力の融合というメリットが見込まれる。機動力野球を掲げた井口監督体制を受け継ぐという点でも、細かい野球、スモールベースボール型の鳥越監督の采配は現チームを立て直す上での最適項であると考える。

ともあれ、本当にお疲れ様でした。そして、ありがとう。

話を変えて今年のストーブリーグは全く読めないし、浮き沈みが激しいんだろうけど変わらず来季も。

次はドラフトを終えての、、、予







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