豊橋競輪がガールズ王国になったワケ
私の所属する豊橋競輪からも2人のガールズ選手が養成所(旧競輪学校)から卒業してきました!
パチパチパチ!おめでとうございます!
自分が学校に入ってる時は死ぬほど長かったけど人が入ってるのはあっという間です。
もう新人がデビューするんですね。
年々レベルアップするガールズケイリンですが後輩たちに追い抜かれないように頑張らないといけません。
豊橋は現在新人ガールズ含めて11人所属しています。
間違いなく全国でガールズ選手が1番多い競輪場です。
ちなみに、愛知県で見ると名古屋にも5人いるので16人のガールズが所属しています。
これも全国で1番多いです!
なぜ豊橋競輪がガールズ王国になったのか?
そのワケは???
T-GUPがあるからです!
T-GUP(ティーギャップ)とは?
豊橋ガールズケイリン育成プロジェクトの略
(Toyohashi Girls keirin Upbringing Project)
簡単に言うと
豊橋競輪がガールズケイリン選手になりたい人をサポートします!
という内容のプロジェクトです。
現在、豊橋に所属してるガールズ選手の全ては
T-GUPの卒業生となっています。
私たち110期がT-GUP2期生ではじめての競輪学校合格者です。
競輪場の近くに桜丘高校という自転車部がある高校があるので「競輪選手になりたい!」と言って桜丘高校に入学して、そのまま選手になった人もいますがそれ以外の人は、豊橋競輪の恵まれた育成環境を求めて豊橋にきました。
(男子選手の場合は桜丘高校出身の人が多いです)
豊橋ガールズで愛知県出身ではない人が多いのもこのプロジェクトがあったからです。
私の場合は豊橋出身なので豊橋競輪でお世話になって選手になるのが自然な流れですが、
他と比較してもこのT-GUPは本当に凄い制度だと思っています。
特に自転車なんて乗ったことないという私からすれば右も左もわからなかったので本当にありがたかったです。
どこが凄いと言いますとこんな感じです。
佐々木が思うだけなので、他の人は違うかもしれません。
①自転車の貸し出し
②T-GUP専属のコーチがいる
③ガールズが多い環境
さて、それぞれについて少しお話します。
①自転車の貸し出し
ガールズが使っているカーボンフレームの自転車は結構お高くて、約30万円します。
それを走れる自転車の状態にするには、他にもたくさんの部品が必要なので、プラスαで費用がかかります。
適性試験を受ける場合は、自転車の実走がないので自転車はいりませんが、実技試験を受ける場合は必ずレースで走れる基準をクリアした自転車が必要になります。
うーん、今思えばなかなか簡単には始められないかもしれないです。
今は支部でアマチュア育成用の貸し出しのフレームがあったり、先輩の使ってないフレームを借り買ったりなどいろんな手段はありますが、競輪選手になろうと思った当時からすれば初期費用もかからずとてもありがたい制度でした。
②T-GUP専属のコーチがいる
引退した選手がずっと練習を見てくれます。
私たちの前のT-GUPから練習を見てくれているので6年目?7年目?ベテランコーチです!
ほとんどの場合は、現役選手が師匠となって練習を見てくれます。
師匠って無償だしボランティアみたいなものだから本当に凄いと思うのですが、本人のレースもあるので、毎日1日中見てもらうことは難しいように思います。
だけど、コーチがいることによって、毎日1日中練習を見てもらえる!スゴイ!
試験を受ける前は、とてつもなく練習をしたけどたくさん一緒に練習をしてくれたことには本当に感謝しています。
③ガールズが多い環境
現在11人ガールズ選手がいる豊橋ですが、やっぱりガールズがたくさんいるのは心強いです。
練習でももちろんそうですし、開催に行っても同地区がいるのはとても心強いです。
豊橋ガールズがたくさんいていいなぁと言って練習に来てくれるガールズ選手もいます。
(そういう時は私たちも刺激になるのでとてもありがたいです。)
アマチュアでもガールズの先輩がたくさんいるのはとても心強いと思います。
と、こんな感じです。
自分の場合は、偶然近くに最高のプロジェクトがあったためにスムーズに選手になることができました。
ところで気になる人もいるかもしれないので
普通の流れで、
競輪選手になるには?というと
支部や競輪場に連絡
↓
愛好会に行く
↓
師匠紹介してもらう
↓
師匠について練習する
↓
試験受ける
という流れになると思います。
競輪選手は特殊な職業のようですが
自転車には誰だって乗れる
誰だってチャンスがある職業だと思います。
それなのに謎が多いというか、あまりメジャーでない職業のように感じます。
ちなみに競輪選手はプロスポーツ選手の中では全国で1番人数が多いです。
(全国で約2300人、そのうちガールズは約140人)
競輪選手の窓口を広くするという意味でもこのT-GUPはとても価値があるように思います。
他に同じようなプロジェクトをやっているのは
函館競輪のホワイトガールズ、弥彦競輪場のクラブスピリッツでしょうか。
お金もかかるので難しいことかもしれませんが全国でも色々な場で活動が広がりガールズケイリンの普及、発展につながって欲しいと思います。
これから5月に2人の女子がT-GUPから養成所に入ります。
T-GUPの後輩もこれからどんどん増えますし、7月には118回生もデビューします。
佐々木もおちおちしてられないですね。
後輩たちに負けないように頑張らなくてはいけません。
どんどん増えていく豊橋ガールズですが、これからも応援よろしくお願いします。
それでは、また更新します。