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ウルトラマンメビウスと15年

現在YouTubeにて「ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀」が配信されている。「ジード」からウルトラに本格復帰しそれ以降また欠かさずチェックするようになったウルトラ作品の、今度はとても大掛かりなシリーズ作品。毎週毎週年甲斐もなくウッキウキで視聴しているのだが、端的に言って私は先週からボロボロ泣いている。

それは何故か?

それは私という人間の根底に深く根付いているウルトラマン、メビウスが登場した為である。

メビウスに育てられた記憶

当時3歳。文字通り右も左も分からなかった2006年のあの時に、ウルトラマンメビウスは私の目の前に現れた。幼かった当時の記憶は朧気ではあるものの、
ルーキー故の未熟な闘い、ウルトラ兄弟との共闘、防衛チームとの友情。そしてそれらを力に変えて強敵と立ち向かうその姿はしっかりと記憶に残っている。

”最後まで諦めず 不可能を可能にする”

その言葉にどれほど心をときめかせた事か。
当時なりたい夢に「メビウス!」なんて答えていた頃が懐かしくなる。泣けてきた。

またメビウスと出逢った時

あれから15年。歳は取っても何故か趣味はさほど変わらず今もウルトラをガッツリ観てる私はまた画面越しにメビウスと出逢う事となった。声は変わってもあの頃と変わらない、私のヒーローであったメビウスの活躍をまた観れる。私はソワソワしながら8話の視聴を開始した___

___?

___??

___???

いや、分かってはいたんだ。Zのボイスドラマにゲスト出演した時から明らかにあの頃、15年前とは「違っている」事は。
しかしいざこうして映像作品の中で見せられるとなんというかこう、、、

ウルトラ戦士のルーキーとして地球に派遣され新人なりにひたむきに頑張っていたあの頃のメビウスの姿はなく、後輩を鍛え、後輩に慕われる
"頼れる先輩ウルトラマン"に成長していたのだ!!
タロウ教官に鍛えられその姿に憧れていたメビウスは、そんなタロウの息子タイガと肩を並べ語らっている。ゼロの弟子になるべく奮闘しているゼットに「動きに無駄がある」と諭し稽古を付ける。
1話での街をボロッボロにしながら闘っていたあの頃とはもう違う。

強く、逞しく成長していたのだ。

この時点で私の感情は揺れまくっていたのだが、それに畳み掛けてきたのは続く9話である


メビウスが兄さんを助け、庇っているのだ。
兄さんに助けられ、闘い方を学んでいたあの頃のメビウスが、今こうしてピンチに陥った兄さんを救っていたのだ
そこにはもう私の知るメビウスの姿は無い
その後の戦闘は私が初めて見る全く新しいメビウスの姿だったのだから。

主題歌を背景にゼットン軍団と相対するメビウス。ネオスやコスモスの時もそうだがこうして主題歌をバックに闘うその姿は懐かしさと頼もしさが倍増するとにかく粋で熱い演出だと思う。感謝しかない。

そして主題歌がサビに差し掛かる時

"絆は途切れやしない"

メビウスはその姿を「バーニングブレイブ」へと変化させた。GUYSとの絆の証であるファイヤーエンブレムをその身に宿したメビウスのその姿、そんな姿をこの歌詞のタイミングに現したのだ。

地球を離れ幾年と経った現在にメビウスがこの姿で闘った意味。
地球人と心を通わせた"あの頃"は、今もメビウスの力になっていた証明なのだ。

メビウスは確かに居た

メビウスはここ10年近く、現行のウルトラシリーズに深く関わってくることは無かった。「ギンガ」以降の作品群を繋げる役割はゼロにあり、メビウスは出てきて精々「光の国の戦士A」位の立ち位置にしか無かったのが現状だ。

しかしメビウスはこうして私達の見えないところで成長していた。それも想像を超えるほどに強く逞しく頼もしく。

テレビに齧り付いてメビウスを観ていたあの頃から15年。私もメビウスの様に成長した所はあるだろうか。
ウルトラ兄弟の一員として立派に育ったメビウスの姿にボロボロと涙を流した。

また観ようかな。メビウス

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