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ジャックジャンヌ 白田美ツ騎くん

ミツくんルート無事クリアしましたー。
プレイ総合計時間は50時間くらい!

ミツくんは共通エピソードの中でしっかりと主人公の性別に気が付いた描写があるキャラクター。
正直、他のルートプレイ時では何故冬公演で他者と深く関わる気を持ち始めたのか
少し心情が掴みにくいキャラクターだったので、プレイすることで冬公演までの心の動きが掴めたのが面白かったです。


ルート概要

予想では毒親からの解放によって避けていた他者と関わる勇気を得る…みたいなお話なのかな?と思っていましたが、
母親の話は個別エピソード1つ目以外は少し話に出るくらいで深くは触れられませんでした笑
ミツくんのルートは、とにかく主人公との信頼関係を築く過程が描かれていきます。

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夏公演あたりから主人公が自分を追い詰めるように稽古しているのに気が付くミツくん。
どんなに主人公を気遣おうとも主人公は性別に関することは口を噤むため
自分を信用していないのか…と傷つくミツくん

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他者との関わりを面倒ごととして避けていたミツくんが他人のために必死になれる主人公を見守る中でもっと深く関わりたいと願うようになります。
しかし何故こちらから関わろうとすると警戒する様に身を引くのか…

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たまたま土砂降りに降られた主人公にシャワーを貸すことになったものの
性別バレを恐れ、なかなかシャワーを使おうとしない主人公の様子に我慢の限界が来ます。

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きゅ、急に脱ぐなよ…(゚ロ゚; 三 ;゚ロ゚)

彼、基本人の前で着替えるのを嫌がっている描写が何度か繰り返されていたので家庭環境で負った傷でもあるのかな?なんて予想もしていたのですがそんなことはありませんでした。
普通に脱ぎます。ガリガリ(ゲーム内で小食、草食的な描写が結構あるのでおいしいごはんもりもり食べてほしいです…)

彼の前で服を脱ぐのを拒む主人公の言動から主人公が隠していることを悟ります。
※ちなみに選択肢によっては脱げます(脱ぎません)


個別エピソードで冬公演までの彼の変化がしっかり描かれていくので、ミツくんルートをプレイした後の冬公演の主人公の慟哭のシーンはよりグッときました。


77期箱推しだよ~!(個別ルート感想)

冬公演を経て、性別がバレていることにもう気が付いている主人公はクリスマスに遂にミツくんに自分の心情を打ち明けます。

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主人公を抱きしめ受け入れるシーンは冬公演の姿とも重なり、聖女感が溢れています。

他キャラクターのルートで関わるミツくんって気難しそうな性格に見えていたのですが、ミツくんルートでは印象が覆されました。
個別エピソードではそれこそ感情をあらわにしていますが、基本的に主人公とミツくんの二人の間に流れる空気はすごく穏やか。
そして関係を深めたい!と努力するのもすべて彼からっていう…
いい意味でギャップの塊。

そして彼の個別エピソードは秀逸!
何がというとユニヴェール公演がしっかり物語のクライマックスになっているという点です。
創ちゃん、フミさんルートでは配役発表~公演30日前くらいに大きな山場を迎え、公演20~10日ほどでそれを解消し最終公演に臨む!という展開のためどうしても最終公演より前にクライマックスが来てしまうんですよね。

ミツくんのルートは、77期全体が抱える田中右くんという乗り越えるべき壁がテーマ。
現状、クォーツの土台を担っている三年生が抜け来年度からは弱体化が見込まれると予想した三年生らはユニヴェール公演では優勝などは度外視し来年度のために使うことを決めます。
ミツくんも得意のトレゾールではなく、総合力や舞台全体を見る目を鍛えるためアルジャンヌとして臨むことに…。

歌を諦めたくない
実力が盤石な間に優勝を取り、三年生には満足に卒業してほしい。
しかし、先輩らの考えもその先の展望すらも理解できたミツくんは私情を押し殺す。

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しかし、異能力的なまでに他者の悩みやネガティブ感情に引きずられる主人公を見かねた田中右くんが接触を図る。
主人公に近づくなと啖呵を切るミツくんでしたが、田中右くんに歌を捨てることに迷いがあることを指摘され動揺を隠せず…
しかし、迷いがあるうちでは主人公を生かせないと断言されたミツくんは決意を固めます。

主人公に自分の歌を託すことで、優勝も歌もどちらもつかみ取って見せる、と。

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ずっと面倒ごとを避けていた、歌のことしか積極的ではなかった彼がやる気を出したことが学校全体の雰囲気に影響を及ぼします。

まずはずっとクラスの影として力尽くしてきた御法川くん、菅地さんの二人。
田中右くんの存在に負けず、ずっと舞台に挑み続けてきた二人でしたが、77期全体の負け癖にはやきもきしていました。
しかし、ミツくんの言動の影響で活気づき始めたクォーツ77期生の様子を見て、クラスを支えるだけじゃなく自分たちが前に出ることでもクラスを盛り立てることができることに気が付きます。
個人的には努力の割には報われていないように見えていた御法川先輩が自己を解放したシーンで「きたぁ~!」と大盛り上がり!(稀ちゃんたちもその影響でやる気出して、来年度の希望も見えてるのも尚良し)

そして、クォーツ三年生達もそんなミツくんの言葉、姿勢に自分たちの見立てがあやまっていたことに気が付きます。
いまのクォーツなら優勝も狙える、と。


そんな、全体の雰囲気が盛り上がりに盛り上がった中でのユニヴェール公演は最高なカタルシスです。
3人目のルートにもかかわらず、カルロとシシアの別れのシーンでは思わず涙が浮かびました…!
「シシアーー!最高だったぞーーー!」

終わりに

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正直、プレイする前の好感度が低かった原因のセリフNo.1

面倒くさいとやる気のなさそうな言動、気難しそうな表情など、正直プレイ前の期待値がそこまで高くなかったミツくんのルートでこんなにもテンションが上がるとは…予想外でした。

逆に気になる点といえば
◎ユニヴェール公演
・主人公はジャックにもかかわらず、完全に歌・ビジュアルがジャンヌの時と一緒
  …前から思ってたけどDepartureで確実に性別ばれてると思うんだ。
・観劇観客の態度
  …劇場前でアンバー以外を見下す発言、アンバー公演後席を立つ発言
◎母親との関係の掘り下げ不足
ですかね~。

とはいえ、上記の気になる点はありつつも、
現状ですら膨大なボリュームですし(プレイ時間50時間超えてるし)
ストーリーの割り振り的に掘り下げ不足になるよりは現状の形で綺麗に収まるほうが理想的かなと思います。

次は、皆さんの感想を見る限り闇深そうな根地先輩行きます!
しんどさやばそうで心配!!(そのために根地先輩の後に寿々君をプレイ予定)

©Sui Ishida/BROCCOLI

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