同人誌の作り方(弱)

 この記事は基本的に同人誌作りに対してマジで積極的でない、基本的にオンライン上に作品をアップロードするだけで満足な人間が、マジで本当にたま~にやる同人誌の作り方を備忘録代わりに纏めたものです。だからタイトルに(弱)って入れた。

 こんにちは、インターネット散文マンです。二次創作の、概ねカップリング物の短文を書いてはSNSや個人サイトに掲載してニヤニヤする生活を十年以上やっているオタクです。マジで短文が塵も積もれば山となってるので書いた分量だけならまあまあそこそこあるのですが、そんなオタク人生の中で出した個人誌(自分の作品しか載っていない同人誌という意味)の数は八冊です。アンソロジーみたいなやつだとあと二冊くらい。八冊の内全編書き下ろしたのが三冊で、あとはもうweb上で発表したものを纏めて、それに加筆修正したり書き下ろしを加えたりしたものばかり。まあ掲載する作品のスタンスと同人誌の作り方自体は言うほど関係ない(関係ある場合もあるとは思うけどここではない)と思います。一応書いといた。
 正直同人誌作るのってマジであり得ないほど面倒くさいとめっちゃ思ってるし、勿論作品が本という形になるのはすごく嬉しいけど、それはそれとして私は面倒くさいの方が勝るタイプの人間なので、すぐ「本作りたい~」とか言うけど一生作らんみたいな感じのカスです。みんなも佐々田端束が「本作りたい~」って言ったのを信じちゃ駄目だぞ。これ自分でも分かってるのに発言するのをやめられないんだよね。頭がおかしいから。
 だから下記の諸々って、同人誌を作ることにガチってる人から見たら鼻で笑って秒で忘れるみたいなすごい本当に簡単な…本当に最低限のことだと思う。まあ自分用の備忘録みたいなものだし別にいいか。上述の通り、いわゆる小説同人誌、それを、PCを用いて、Wordでファイルを作ってpdfにして入稿するという話なので、絵や漫画について、或いは一太郎やInDesignを駆使して~みたいな方はこれを読んでも何も分からないと思います。じゃあいっくよ~。


1.本文を書く


 これはまあそう。中身がなければ始まらないため。
 私は上述の通り書いたらインターネットにアップロードする人間だから、そうやってアップロードしたものを掻き集めて本文にする。誤字脱字衍字を修正したり、ページの見開きとか余白がなんか美しくねえな…と思ったら加筆とかもする。誤字脱字衍字がなければ全然そのままでもいいんだけどね。あいつら勝手に繁殖するから許せねえよな


2.原稿を作る


 これに多分みんな苦しむんだと思う。私もまあまあ苦しむ。
 私の場合、1でワ~ってやったやつを、元々作って保存してある雛型にワ~って流し込みます。Wordで「雛型A5」「雛型A5正方形」「雛型文庫」「雛型文庫正方形」っていうファイルがある。「雛型文庫正方形」以外は作ったことがあります。「雛型新書」もそろそろ作っておきたい。
 例えば「雛型文庫」のページ設定が「41文字×17行 余白上下左右15mm」なんだけど、あれ? これ読み易いのか? 全然分からねえ、俺は全てを雰囲気でなんとかしているんだけど大丈夫なのかなこれ…まあ文句言われたことないから別にいいか…。
 こういうページ設定については人によって色々…読み易さとか…たくさんあるから…自分の好みのやつは自分で見つけるしかないと思います。手持ちの小説同人誌や商業小説本の諸々を計測して使わせてもらうのもアリだと思う。アリだよな…? よっぽど特殊なやつだと何かしらの権利侵害に該当するのかもしれないけどそこはちょっと詳しくないのでよく分からないです。

 色んな同人作家さんの設定を纏めたトゥギャッターの記事

 小説本文テンプレートを配布されているサイトを更に纏めてあるもの

 こういう感じで、インターネットで探せば親切な方や印刷所さんが色々、してくださっているので、こういうものの中から気に入ったものをお借りしても良いと思います。私はなんか気づいたら雛型のファイルがあったけどいつどういう意図で作ったのか全く思い出せない。怖くなってきた。

 あとこの段階でやると思うんだけどフォントを選んだりする。別にフォントとかなんでもいいぜ~って人はWindowsに標準で入っているMS明朝とか使えばいいと思う。私の初めて出した同人誌もMS明朝だったし。Macとかそれ以外については全然知らないので何も分からないです。基本的に取り敢えず明朝体がいいと思う。よほど特殊なフォント芸(ここでは様々なフォントを駆使して遊ぶこと)をするとか以外だと明朝体だと思う。
 最近では素敵なフリーフォントがたくさんあるのでそれを使うのもいいと思います。私はフリーフォントの源暎こぶり明朝を本文に使いがち(これは濁音にならない文字に濁音をつけられたりする)。他によくあるのだと游明朝とかなのかな。こっちはWindowsには標準で入っているっぽい。それ以外については、よく、知りません。

 そしてこれらの本文を、印刷するのに耐え得る状態に持っていく。「原稿」にするんですよ。これがバカクソ時間食ういや人によると思うけど私はそう。何故ならなんか余白恐怖症だったりとかカタカナの単語が中途半端に行跨いでたりとかなんかこう気になることがマジで多過ぎるため。こういうのが気にならない方はそこまででもないと思います。本当に人による。私はこの作業で無限にキレ散らかして時間食うから同人誌作りたくないみたいなところすらある(?)。
 ここで私個人がキレ散らかすときに必要なURLを備忘録として貼るか。

 ルビの文字サイズを一括で変更したいときのやつ

 規定のやつじゃないフォントを本文に使用したときに文字の幅がめっちゃ広々するのを直すやつ

 ルビ使った所だけ行間が広々しちゃうのを直すやつ

 あと何かあったっけ…分かんないけど多分あると思うので、あったら追記しておきます。
 この辺もね、Wordという存在に真摯に向き合ってWordを調教したら全然悩まない問題だと思うんですが、私にそれは難しいので、逐一舌打ちしています。


3.事務ページとかも作る


 これ2の一部かもしれない。別項目でいいのか? まあいいか。マジの最低限必要なのは「奥付」だと思います。オシャレな本だと奥付パートの文言を本文前に入れたり表紙2や表紙3や遊び紙に印刷したりもするのかも。私は普通に一番最後のページに一ページ割いて入れます。
 例として自分が出した同人誌の奥付スクショ画像とか貼ろうと思ったけどデータがなんかろくにアレだったり…で…特に載せられるものがありませんでした。持っている最高の同人誌の奥付を参考にしたりしてみよう!

発行者(HN・何かあったときの連絡先のメールアドレス)(存在するならサークル名・SNS等のアドレス)
印刷所(作ってくださった所なので絶対入れないといけない)
発行日(イベントで頒布するならそのイベントの日になる)(そうでない場合はもう自由に設定して良さそう)
 ここまでがマジの必要最低限な必須情報だと思う。

・この同人誌を初めて発行したイベント
・表紙等で使用した画像素材のクレジットとか
・表紙を作ってくださった方のクレジットとか
・校正やデータ作成等でお力をお借りした人のお名前とか
 この辺りも人によっては必要なやつ。
 何かをお借りしたり誰かに助けて頂いた場合そのお名前を載せておくなら奥付かも。前書きとかのページ作ってそこに載せてもいいと思う。

 以下は私が好きで入れてる全然なくていいやつ。
・使用したフォント(忘れるため)
・作業用BGMやイメソンとかについて
・なんなら後書きも奥付と同じページにちょろっと入れる
・スペシャルサンクス:フォロワー みたいなやつ

 あと同人誌って作った人の好きを詰め込んだ存在であって、人によっては生きる意味にもなりがちだけど、人によっては存在が厳しい! みたいなこともあるから、「注意書き」的なやつが必要な場合も多い。最近では「注意書き」っていうか「朗報!」みたいな感じの場合もあるかも。
・この本は〇〇という作品の××についての非公式の同人誌・ファンブックです。
・異性愛であったり同性愛であったり夢創作であったりオリキャラが登場したり複数人交際であったりリバだったり総攻めだったり作中指定されていない性別をこっちで確定させて執筆したものだったり特定キャラクターが性転換していたり特定キャラクターの年齢操作をしていたり人が死んだり原作では死んでるキャラが生きていたり原作と異なる展開を迎えるタイプだったり原作とは異なる世界観だったり、あともう読む人を選ぶタイプの嗜好が含まれていたりする場合も記しておきたい。
・あと私はここのページに「無断転載しないでください」「ネットオークション等に出さないでください」系の文言を入れている。これらは奥付に入れてもいいとも思う。

 他には「目次」が必要かもしれない。短編集とかだとあった方がいいかも。勿論要らない場合もあると思う。
 この作品はこのページにあるよ~ってやつ。オシャレな再録系の同人誌だと目次のページにこの作品の初出はここ! とか一緒に書いてあってすごいな~って思う。

 あとは「前書き」とか「後書き」とかは入れたかったら入れたらいいと思う。なくても困らないけど作者は入れたいかもしれないし、私個人としては入れるのも読むのも好きなタイプです。
 内容と形式は人を傷つけたり何かを馬鹿にしたり誹謗中傷したりおしまいの愚痴だったりさえしなくて読み易ければなんでもいいよ。

 多分これくらいだと思う。他は分からない。何か企画系の同人誌だったらもっと必要だと思われるが分からないですね…。例えばアンソロジーを出すのだったらこう、参加者の方々の紹介と皆さんのコメントとか…色々あるものと思われるが…そこまでいくと(弱)の分を超えるので…やめておきます。


4.これはWordの話なのでここからpdfにする

 これ言葉でうまく説明できないからちゃんと説明してくれてるサイト貼るね。

 ここ私がパソコン買った所な。迅速な対応で本当に助かりました。

 pdfにした後気をつけたい、よくあるヤベ~事故が、「フリーフォントとかを使ったけどpdfにうまく反映されてない」っていうやつで、割と同人誌あるある事故っぽいのでそれについても説明してくれているサイトを貼ります。

 これは同人誌印刷所さんが丁寧に説明してくれている。
 当たり前のことを言うんですけど、pdfにしてからもちゃんとデータを確認してください。私はこれを怠って痛い目を何度か見ています。


5.表紙を用意する


 これな~。私、これ一番苦手です。マジでできません。だから、人に頼ります(元気なカス)
 小説同人誌って分厚くなることがかなりあるし、っていうか小説に限らず漫画同人誌もそうだと思うのですが、「背幅」「塗り足し」ってやつの知識が必要っぽい。「背幅」はつまり背表紙の部分で、「塗り足し」は、印刷するとき実際のものより大きめにデータ作っとかないと端っこの方が印刷ズレとかしたら白くて何も印刷されない部分ができちゃう…みたいな理解でいます。カスの理解だけど大丈夫かな? 多分こういう感じだと思うんだけど…。
 ひと様に表紙を依頼する際にも、上記の知識は必要です。いやデータの全ての面倒を見てくれてありとあらゆるの計算を担ってくれる人が表紙を作ってくれるならお任せしてもいいと思うけどそういうことって少ないと思うので…。
 本文のページ数から背幅を計算して、本のサイズから必要な塗り足しを計算して、それら全部ひっくるめてデッケエ表紙になる、みたいな感じだと思う。大体表表紙(表紙1)と裏表紙(表紙4)って一つのデータに纏めるものだと思ってるんだけどどうだろう。私が使ってる印刷所はこうです。
 大体こういうやつの計算方法とか計算してくれるツールが、同人誌印刷所には置いてあることがあるのでそれに頼ろう!

 佐々田端束はひと様に頼りがちのカスなのですが、つい先日入稿した同人誌はこちらを使って自作しました。どんな仕上がりになってるか楽しみだぜ~。己のデザインセンスのなさと画像編集のできなさを泣きながら実感しちゃった。

 あと実はWordで表紙を作ることができるらしい。できる自信がマジでないので私はやったことはありませんが、作り方を紹介してくださっている方もいらっしゃる。以下に貼るのはほんの一例なので、探せばもっと無限にこの世にはWordを駆使して小説同人誌の表紙を作成されている方がいらっしゃるはず。

 多分世間の同人誌作成にガチってる方は表紙にめっちゃ力入れて、例えば箔をアレしたり、なんか、色々つけたりとかするんだろうけど、この記事に、そういうアレは、ないです。


6.紙を決める


 本なので…紙でできている!!!
 本文の紙と表紙の紙を決めます。この記事は小説同人誌の話だから小説同人誌っぽい紙ってな~に? みたいなことをきちんと書けたら良かったんだけど全然書けなかった。
・分厚い本なら本文用紙は薄くて軽い紙がいい
・薄い本なら本文用紙はちょっとくらい厚くて重い紙でもいい
・〇〇紙△△kg←このkgが重さの説明だからここで選んだらいいと思う
・本文用紙によく使われるやつは「淡クリームキンマリ」っていうやつで、ほんの少しだけ黄色っぽい紙(真っ白の紙に真っ黒の文字だと目が疲れるためだと思われる)
・それ以外の本文用紙もいっぱいあるらしい
・表紙用紙はマジでこの世に無限に存在するからマジで分かんない。
・PP加工(つるつるしたりさらさらしたりするやつを表面に貼るやつ)はしておいた方がいい場合もあるけどそうでない場合もあるけどしておいた方がいいっぽい
・遊び紙(表紙前後とかにある色のついた紙)は入れたかったら入れたらいいしそうじゃなかったら入れなくていい オシャレに表紙以外のどこかのページの間に入れてもいい
・あと遊び紙も印刷所によったら種類が無限大っぽいからマジで分かんない。

 マジで何一つ分からないから書けることがこれくらいしかなかった。紙にこだわりたい方はいっぱい調べよう。同人誌印刷所さんがすごく丁寧に説明してくださっているぞ!


7.印刷所を決めて入稿する


 本文を書いた! 本文データを作った! 事務ページも作った! 表紙も用意した! そして印刷所に入稿します。
 印刷所は人によって色々なので、場所によってはマジでやり方全然違うと思う。知らない所のやり方全然分からないし知らないな…まあいいか…。私がやっている方法の話をしますが、「データとか全部作ってから印刷所予約して即入稿入金する」というバカのストロングスタイルなので、「いつ出しても問題ない身内に配る同人誌」とか「いつ出しても問題ない通販のみでゆっくり頒布する同人誌」とかじゃないとこれできないと思われる。イベントに合わせて新刊出したいとかそういう人はもっとちゃんと色々スケジュールとか立ててやるんだと思います。計画を立てて印刷所を予約して…みたいな。私は全然そうじゃないし、っていうか私が多分異端なんだよ同人誌作成の印刷所パートに於いて。世間の皆さんって多分締め切りってやつに追われてる。私は、そうなれないしなりたくないので、バカのストロングスタイルでいきます。真似しないでください。

 私がいつも使っている印刷所はちょ古っ都製本工房さん! オンデマンド印刷! そしてお安い。
 こちらは完全原稿(修正する所がない、というかマジでヤバそうな案件以外口出ししないからちゃんとした原稿データ作って入稿してくれよな)スタイルなので、マジでこっちで全部アレして、そしてpdfにして入稿します。Word入稿もできるらしいけど怖くてやったことないので知らない。他所の印刷所さんだともうちょっとデータについてこうなんか…アレしてくれるんだろうか…分からないですね。
 こちらの入稿方法は印刷所を予約して、データ便で送るか、メールに添付して送るか、サイトにあるアップローダーでアップロードするかのどれか。他所の印刷所のことは相変わらず何も分からないです。説明をしっかり読んで、分からないことがあったら、自分で調べたり人に訊いてみたりしよう!



 終わりかも!? あとは届くのを待つだけです。本当にざっくりした内容で、っていうか自分の備忘録で諸々のURLを本文中に貼るのが目的だったような記事だからマジで分かんないこともあると思う。そもそもの話私がイベントには参加せず、少部数作って自家通販で頒布するという形を取っているので、世間一般的な同人誌作成方法とはズレていると思われますが、こういう同人誌の作り方(弱)みたいなのも必要な人がこの世に一人くらいいるかもしれないし…いやいないような気もしてきたな
 ちなみに私がこういうぼんやりした記事を敢えて書かなくても、勿論、この世(主にインターネット上)には数多の小説同人誌作成方法について解説してくださっている方々が、サイトが、存在します。そちらを参考にしよう!
 有名な所がこちら。マジで痒い所に手が届き過ぎる。読んでいるだけでも迫力があってすごい。

 でもここまでせっかく書いたからまあいっか。公開しちゃえ~!


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