弱虫ペダルの映画が色々やばい

※要所要所小さなネタバレがあると思うので覚悟して下さい。



少年系漫画オタクなら必ずと言って良い程通るジャンル、「弱虫ペダル」の実写映画を観てきました。


感想を言う前に私の立場(?)を書いておきます。


・人生のどん底を弱虫ペダルに救ってもらったオタク(感情が重い)

・鳴子くんと坂道くんが大好きな総北箱推し

・実写化に対して凄く良い気持ちは持っていない


さて、映画の感想なんですけれど。






めっちゃ良かった。



いやほんまに。凄いよ。

最初は「こんなの鳴子くんじゃないよ!!」「ビジュアルなんやねん!!」っていう気持ちで友達には

「地獄の映画を観に行こうぜ」

とまで言ってたよ、本当に。

実写を観るのは辛いけどこれがアニメの続編に繋がれば…………という気持ちで足を運んだんですけど……。







めっちゃ良かった。(2回目)


何度だって言うよ、本当に。全人類見てくれ。

以下、感動した所です。



小野田坂道がめちゃくちゃ"小野田坂道"。


何を言っているか分からんと思うが感じ取ってくれ。

主演の永瀬廉君が、もう完全に"小野田坂道"の魂を持ってるんだ。

オノダー(小野田坂道をこよなく愛する過激派オタクの俗称)の私から見ても、贔屓なしで小野田坂道だった。本当に。

もっと言えば、「リアルに小野田くんが自分の高校に通っていればこんな感じなんだろう」という気分が味わえすぎる。永瀬廉くんさん本当に凄い。

だってもう漕ぎ方が坂道くんやもん。

そんな事ある?????????

冒頭、顔がアップになって鼻歌交じりに登校する小野田くん。正直最初は「あはは、イケメンだね(乾いた笑い)」くらいにしか思ってなかったけど直後、背中が映って彼の通学リュックが揺れる。

「坂道くんのリュック!!!!!!!!!!」

リアルすぎるな!?!!!?!!?あの安そうなわけわからんゴムついたリュック絶対高校生男オタク買うやつやん?????アニメグッズの絶妙な配置、個数、揺れるたびに鳴る謎の鈴…………ッ!!!!!!!


まさかお前…………プロの"オノダー"か…………??


そう思わざるを得ない作り込み。一気に興味を持って行かれる。


それから皆さん仰ってるけど

声が"小野田坂道"すぎる。

過ぎるんですよ。

「あっ、似てるね!」レベルじゃない。喉に山下大輝飼ってんのか????って錯覚するレベル。沢山アニメ観てくれたのかな、知ろうとしてくれたのかなって。永瀬廉くんさんの努力が形になってる様な気がしてアニ研無くて絶望するシーンで泣いてしまった。


物語のストーリー的には映画一本に纏める為少し原作にアレンジが加わってるけど、全然許せるし「あ、これは簡潔にする為だな」ってすんなり胸に入ってくる。(好きな場面が割とカットされていたオタクより)


あとね、これは全員思ったと思う。


初期泉くん、めちゃくちゃ嫌な奴やな。

思い出したぜ…………お前が「エリート(笑)」って事をな!!!!って気持ちになって懐かしくなった。

知ってます?????原作ではもう小野田坂道無しには生きていけない程坂道くんの事が大好きなあの今泉くんが、イキリコミュ症だった序盤の今泉くんを明確に表現出来ている……!!!!

伊藤健太郎くんも魂を今泉に明け渡してた。もうあれは今泉くん。本当に今泉。

でもストーリーの都合上仕方ないんだけど「勝利への執着がない」ってのは「お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ん!!!!」ってニャンちゅうになってしまった…………。ミーは今泉くんが勝利だけを追い求める孤高の1匹泉くんな事を知ってるのに゛ゃん…………。

でもこれは映画が終わったあと、後ろのオタクが言っていた言葉だけど、

「なんか、もっかい初めの頃の今泉に会いたくなっちゃった」

これ、実写映画として最高の感想では???????

私も会いたくなったよ。ポキ泉くんに………………。お前、おっきくなったなあ………………。

私は原作の御堂筋に対しての執着が消えた時のあの今泉くんが大好きです。あとゴール後に坂道くんをヒョイっと抱っこするアレ。



あと本当にこれだけ!!!!

もう終わるから!!言わせてくれ!!!!







鳴子章吉可愛すぎんか????????

私、これでもウン年間鳴子くんの夢女やってたわけですよ、ええ。立派なショウキチスト(鳴子章吉を劇的に愛するが故に暴れん坊将軍と化してしまった狂気のオタクを指す)なわけです。


ご存知の通り、トレードマークの赤髪はないし、ビジュアル公開された時から「鳴子くんどこいったん!?!!!?!?」ってなったパンピーの1人でした。


でもあの海のシーン…………。

一年生レースが終わってから夕陽に向かって叫ぶシーンでもうボロボロ泣いちゃった。

むしゃくしゃして海蹴って、でも全然満たされてないのに、自分に勝ったはずの今泉は「お前なんかに勝ったってしょうがない」みたいな顔をしてる。

悔しいよね、腹が立つよね。でも負けたことは変えられないんだよね。

弱虫ペダルの残酷さがそこにあって、鳴子くんらしい葛藤があって、「ああ、私はだから弱虫ペダルが好きで鳴子くんが大好きなんだ」って改めて感じました。

なにより坂東さんの演技が凄かった。

何かのインタビューで「永瀬くんから関西弁教えてもらいました」とか言ってた気がする(うろ覚え)んですけど、めちゃくちゃ鳴子くんだったよ………………。


コッテコテの関西弁はミナミ出身の証よな…………。一部では何部何次って言われてたけど、彼もミナミの出身だからその通りだよ!!!!

自転車のちょっと前のめりに漕ぐ感じとか、すぐに巻き舌で「ルァアアアアッ!!!!」って気合入れて叫ぶのも、全部全部"鳴子章吉"でした。

個人的にサウナと牛乳がめちゃくちゃ嬉しかった…………よくそんなとこ拾うな??????監督様変態なんか????????って感動した(褒めてる)


きっとプレッシャーもあっただろうし、沢山悩まれたんじゃ無いかなって勝手に思ってるけど、本当にありがとうございます。


もっと言いたい。田所っちの紙袋にちゃんと田所パンのロゴがあったのとか、自己紹介はなかったけど推しの古賀さんがいたことだとか、CGが無いのとか、自転車漕ぎながら演技する変態さとか、もう褒めだしたらキリがないです。


色々あると思うけど、

とりあえず観ようぜ!!!!

って気持ちでいっぱい。


「弱虫ペダル」というジャンルの入り口でもいいし、一つのスポーツ映画として観るのも、昔漫画読んだ事があった人がふらっと観るのでも全然良い。


勿論世界がこんなだから、映画館に行く事に抵抗感があるのは当たり前だと思うので事前に対策をしているかどうかを各々ホームページで調べて頂くのもいいかと思います。




「弱虫ペダル」、熱い夏をありがとう。

良い実写化でした。








アニメ続編待ってるからな!!!!!!!!!





※あくまで全て個人的見解によるものですので悪しからず。

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