歌い手グル批評(2024/04/25)

久しぶりのnote更新になっちゃいました。ごめんね(いいよ)。

さて何を書こうかと向き合ったものの、僕の頭の中にあるものは強く圧縮されたフラストレーションのみで、いうなれば愚痴や文句の垂れ流しのようなものになってしまいます。そんなもの皆様にとっては見飽きたでしょうし、共感を得ようとするのも趣味ではありません。
しかしながら、最近の活動者の方々は、暗く日を落とした斜陽ですね。冴えないというべきか、イマイチ時代を動かしてくれる人が見当たらず、みんな時代に呑まれてしまっています。かくいう僕はどうなのかと言うと、そもそも"時代"というものをあまり考えずにのらりくらりと生きてきましたので、流行りに対して血眼になっている活動者さんたちを見るたびに「大変だなァ」と横目にする程度なのです。だからこそ長年ネット活動ができているのかもしれません。成果を得る方法と、生き残る方法は別ですからね。

ここ最近見ていて頑張ってるなぁと思うのは、やっぱり「いれいす」と「AMPTAK✕COLORS」ですね。「いれいす」の勢いは留まる事を知らず、実に忠実な歌い手グループです。エンタメ性や笑いの好みはそれぞれありますが、わりと伸びている歌い手グループの中では問題点が少なく良い波に乗れている気がします。「すとぷり」の敷いたレールをそのまま使うのではなく、ちゃんと分析して動いている印象です。ビジネスモデルとして、非常に勉強になりますね。「AMPTAK✕COLORS」は最初こそは足並みが揃っておらずひどい有り様だったのですが、今や数字も実力も伴ってきて形になってきた印象です。「騎士A」は元々いた客層と「すとぷり」から流れた客層との衝突が目立つ印象でしたが、「AMPTAK✕COLORS」はそこをわりと上手く共存させていると思います(それでも争いが全くないわけではありませんが)。それとオリジナル曲で実験的な動きをしたのがかなり功を奏し、客層の固定化に成功したものと思われます。やっぱり、活動に誠実さを持つことは実力をつけることよりも大切なので、この2グループの成長速度は他の追随を許さないものとなるでしょう。

「ちょこらび」に関しては、今は難しい時期ですよね。現場やイベントが多く、正直上がり調子という印象は抱きにくいところです。各メンバーや要素に焦点を当てたら非常に高いポテンシャルを持っているグループですが、どうしてもチャンネル登録者数30万人を突破しないまま年を越してしまったのがかなりイメージの足を引っ張ってしまった印象。新規の客層獲得は「女子研究大学」とのコラボや積極的な動画投稿などで行っておりますが、どうしても多忙さからの疲労感がパフォーマンスを大きく落としてしまっているように感じます。今年は既存ファンとの繋がりを強くし、来年はネット活動に力を入れていく方針で固めていく可能性が非常に高いと思われますが、それ故に"新規獲得が難しい今の状況でどこまで今年中にやりきれるか"というのが来年の形を決めるキーになる気がします。ここで「今年は現場が多いからネット活動は全力でやるのは難しい」と思ってしまったら、とても厳しい現実が待っていると思います。現場的なセンスと配信的なセンスを切り分けて考える必要があるでしょう。らび軍の現場的なセンスと、ちょこ軍の配信的なセンスをお互いに学び会える交流が必要だと思われます。そう考えたら、メンバーバランスは最高なんですけどね……。

「騎士A」は、非常に不安定だと思います。イマイチ何がしたいのかが見えてこないので、応援している客層も不安定な気持ちを抱えていて勢いと流れだけで動いている印象です。メンバー各自のセンスやポテンシャルで見れば界隈でもトップクラスなのですが、いかんせんそれが上手く噛み合っていません。ここ最近、実写PV(影のシルエットだけですけどね)の動画を上げてビジュアル系かアーティスト系の方針で行くのかと思いきや、ゲーム実況もしていたり他のSTPR所属活動者との交流で違う見せ方をしたりと、軸が定まっていない印象です。勿体な過ぎてゲボ吐きそうです。特にしゆん君とばぁう君がこのままでは溢れんばかりのセンスを出しきらないまま腐ってしまいそうで、見ているこちらが焦ってしまいます。そうま君の立ち回りはSTPRにい適応しており、上手い立ち回りだと思います。まひと君とてると君は明確な動きで目立ってはおりませんが、少しずつ何かを変えようとしている意思を感じる(特にまひと君)ので、その動きが今年の夏までに間に合うかといったところでしょうか。彼らはそもそもアーティスト系の歌い手グルであり、アイドル要素がもともとなかったグループなので、正直御本人たちの意思が強く方針に反発しているか、噛み合っていない可能性が非常に高いと思います。これはSTPRが悪いのではなく、騎士Aの中にある目的意識のブレが原因だと考えられます。彼らは果たしてどこに向かって動いていきたいのか、これからの動きに注目したいですね。

中堅歌い手グルはひどい有り様です。閑古鳥も鳴きません。「OrzClass」や「まぎすと」、「とられぎ」など中堅を牽引していたグループたちが一斉に解散したことで現状まともな中堅グループは「Midnight6」と「セブプラ」ぐらいしかない状態です。
しかし「Midnight6」はグループのショート動画による売り込み方が多く、数字だけが少しずつ伸びている状態で、ベアー君やそーま君など隠れたセンスや優れた感覚を持っている人たちが個人アカウントまで見に行かないと新規ユーザーが気付けないというのが非常に惜しい点です。グループを伸ばすことも大切ですが、正直現状はグループで歌ってるだけで各自バラバラの動きをしている人たちという流れになっています。グループのメンバー同士でお互いにアピールをし合ったり、メンバー間の関係値を感じさせるドラマの演出などを念頭に置いて動いたら強い客層を作れそうなので、その持っているセンスをぜひ活かしてほしいなと思ってます。
「セブプラ」も非常に似ている状況ではあるのですが、ここは本当に惜しいグループだと思います。セブプラのファンは彼らの良さを十分に知っていますが、外部の人たちへのアピールが足りないのが大きな弱点になってしまっています。これ、「セブプラ」に限定した話ではありませんが、個人的な見解でグループのメンバーが6人だった場合は「絶対に2人ほど外部から見て個性が見られないメンバー」というものが生まれてしまうんですよ。それプラス、「2人ほどグループの主力となってるメンバー」というものが生まれてしまうんです。人間の心理って不思議なもので、頭の中で多い数字を見たら割ってしまうんです。10なら5+5で、30なら10+10+10と言ったように。6人だった場合、3+3か2+2+2です。伸びるグループは前者の3+3であるケースが殆どだと思われます。今のセブプラはAma君、Kanata君、Re
君の3人が見せ方を上手くなったら「まさとし+子麦粉+かき」「Ama+Kanata+Re」の見方になっているから、かなり良い相乗効果が生まれると思うですよね。Ama君とRe君は「どういうイメージの歌い手として売っていくか」というイメージを固め、区別化を図っていきSNSを利用する。Kanata君はクリエイティブの技術とセンスがズバ抜けているので、その技術を悪用(笑)したほうが良いと思います。もっと恐れず他配信者の名前とか使っていいと思いますよ。もっと彼のクリエイティブ技術は評価されるべきです。あと一歩でグングン勢いが付きそうな惜しいグループです。

他の中堅は、見るも無惨なものです。「どるれく」は迷走しまくりでかなりやばい状態ですよね。このままだと解散すると思っています。メンバーの子たちは素直で人間的にはいい子達なんですが、いかんせん根本的なノリが活動界隈のそれじゃない。元々彼らは動画で伸び始めていた子たちだから、正直リアルタイムの活動とかキャラ作りとかが苦手分野なんでしょうね。自分たちではなくコンテンツを売り込む事が習慣づいているから、何をやっても嘘くさくなるし説得力を失ってしまう。そもそも、根本的に配信というものが好きじゃないんだと思います。これ、致命的ですよ。ネット活動は好きじゃないとできませんから。彼らがまず最初に必要なものは、リスナーとの交流が上手くなることですよね。配信というものをむしろ利用してほしいです。「何かしなきゃ」と精神的に追い込まれすぎて「これならどうだ!」の繰り返しをしていますが、凡打に終わるのを繰り返しているのです。極論を言うとセンスが必要なのですが、元々ショート動画で活動していた子たちに配信や活動でセンスを出せというのも無理な話です。そうなると、彼らにできることは「謙虚にリスナーの意見に耳を傾ける誠実さを身につけること」です。できないことは、聞けばいいんです。それが少し出来ている子もいますが、どうにもリアリティがない。「みんなどうすればいいかな?」と聞くだけじゃ誠実さとは言えません。もっと、心の奥底にあるドロドロした感情をリスナーに見せなければいけません。だからといって、ただ愚痴を吐けばいいわけじゃありません。情熱があることを必ず伝えることです。かつ、行動で必ず実行すること。ただ落ち込んでマイナスな気持ちのときに悩みをぶつけてもただの愚痴になっちゃうから、腹の奥底でグッと力を入れて前を睨み続ける情熱が必要です。そういう燃えるような情熱がどんな時代でも人を惹きつけるし、人はそれをカリスマ性と呼ぶのです。まともでいたらいけません。少し狂っているぐらいに面白いことや美しいこと、かっこいいことに貪欲で、俗世の常識なんて興味がないと前に進み続ける狂人が今の時代には必要なのです。その点において、元メンバーのゆらねろ君は非常に強かったのです。彼は良い意味で狂っていたので(笑)。常識や礼儀は大切ですが、心に狂気を飼うことが非常に重要です。

総括すると、中堅が追い上げたら今の界隈に風が吹きそうなのに見ていて惜しいという気持ちです。僕自身はこうやって偉そうに言葉を連ねることしか出来ていませんが、それでも裏で助けられることは何でもしようと思っています。数字も大切ですが、それ以上に自分のいる遊び場を盛り上げることのほうが、よっぽど大切ですからね。

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