2024/05/30

扁桃炎の症状が出ておりまして、そのことをリスナーに伝えましたところ「それアデノウイルスじゃね?」と怖いことを言われたので殺しておきました。38度程度の熱が一向に下がらず、解熱鎮痛剤も底を尽きたため、万事休すかといったところです。最近はYoutubeショートで「ちょっと待って!その薬本当に大丈夫?」みたいなことを言ってくるショート動画が流れてくるんですが、タイムリー過ぎて本当に怖い。スノーデンって映画で「お前らのスマホやPCって実は権力者には全部筒抜けなんやで」みたいなことを言ってたシーンを思い出します。最近はYoutubeのおすすめ欄もSNSのタイムラインもこちらの好みに合わせたものを出してくるために、可能な限り僕らの情報を集めてくるんです。最近はどんなサイトも「Cookieを許可しますか?」みたいなことを聞いてきます。「まずクッキーってなんだよ」と思って調べてみたら行動履歴とかの情報のことらしいですよ。怖っ。クッキーとか可愛い名前しながらやってることはヤクザな情報収集じゃないですか。もしかしたら僕が「喉の痛み 長引く」とか「血痰」とかそういうワードで調べたから、クッキーとやらがGoogleに行ってYoutubeに流れてしまって、世界中に僕が体調不良だということが知れ渡っているのかもしれない。プライベートもクソもねぇな。ならばさぞかし有意義な情報を与えてくれるんだろうなと「喉の激しい痛み 発熱 治す方法」で調べてみたら「ガンかもしれません」と雑な回答を投げられて本当にパソコンを叩き壊すところでした。挙げ句の果てには「病院に行ったら詳細がわかりますので行きましょう」とか書いてるんですよ。そんなことわかってんですわ。本当にやばくなったら病院に行きますし、なんなら救急車だって全然呼びますがな。それでも自宅で調べてる理由としては自宅で出来る簡単な治療法や症状を緩和する方法がないかを知りたいんですわ。と、Googleの検索フォームをガン詰めしたところ「栄養を取って安静にしてください」とのこと。駄目だわこいつ。AIなんかに健康のことを聞いた僕がバカでした。コイツらプログラムの不具合かバッテリー残量しかわからない無能でした。水をがぶ飲みして、仕事を再開する。

とは言いつつも、仕事は遅々として進まず、重力が強くなったようなダルさと激しい喉の痛みが僕を襲うわけです。仕事の合間に気を紛らわそうとSwitchを起動し、ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドを起動します。まだクリアしてないんですよ。すっごく中途半端なところで終わっていたので、起動してみると「退魔の剣持ってる?持ってないの?ふぅん」みたいなことを色んな人に言われるんです。「退魔の剣ってなんだよ」と思いながら情報収集してみたのですが、「退魔の剣ってな、かつて勇者が使ってた魔を払う剣だよ」とポンコツな回答をされる始末。それぐらい容易に察しますわ。だって退魔の剣って言ってるんですもん。あとは「どっかの森にあるよ」とだけ言われました。どこだよ。この世界に森と呼ばれるロケーションどんだけあると思ってるんだよ。全部の森行けってか。マツタケ探してんじゃねぇんだぞ。
「退魔の剣ってなんだろう……」と思いながら冒険を進める僕。次第に「もしかしたらそれ手に入れたら戦闘がクッソ楽しくなるんちゃうか」とワクワクしてきて、退魔の剣探しに力を入れたくなってきました。2つめのボスを倒した辺りで仲間?っぽいヤツが「おめぇ退魔の剣持ってねぇのか。まじか。うわまじか。マジであれあったほうがいいよ。どっかにあるから」みたいなことを言われたので、やむを得ず探すことに。僕は攻略サイトを見るのが大嫌いだから、虱潰しにすべての森を調べました。途中信じられないぐらい強い敵がいて、そいつが落とした武器が異様に強くて、「これがもう退魔の剣なんじゃねぇの」とか思い始めた辺りでやっと見つけました。信じられないぐらい歩きましたし、信じられない数の敵を殺しました。そろそろ大陸中で僕の噂で持ち切りになり、国際指名手配された辺りぐらい。もう退魔の剣いらねぇよってぐらい戦闘に慣れましたが、いよいよ退魔の剣のお披露目です。しかし、その剣を守ってる精霊的な樹木が「それマジやばいよ。それ使ったら世界平和になるよ。でもお前がヤワだったら台座から抜いた時点でお前死んじゃうけど、いける?」的なことを言われて、「あー、はいはい。選ばれし勇者しか抜けないみたいなヤツね。でもこれで退魔の剣をゲット出来るっていうイベントで勇者すげーってなるんでしょ」と余裕ぶっこいて台座から剣を抜こうとしたらすごい勢いで体力がゴリゴリ減っていって「あれ?」と思ったあたりで樹木が「やめッ!!もうやめろや!!!お前死ぬど!!!」と急に止められて、変な空気に。樹木も「やっと勇者来たかぁ」みたいな感じだったし、僕も「退魔の剣やっと見つけたぁ」って感じだったのに。樹木は「まぁ……うん……強くなってもっかい試せばいいから……」みたいな感じで気を使ってくるし。クッソ最悪。せっかく見つけた退魔の剣なのに、泣きそうになりましたよ。猫背で森を後にして、Switchの電源を消して、仕事に戻りました。僕は選ばれし勇者じゃなかったから、仕事だってするし、扁桃腺も腫れるんだなって。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?