勤務間インターバル制度を導入したい!

「勤務間インターバル」とは、勤務終了後、一定時間以上の「休息時間」を設けることで、働く方の生活時間や 睡眠時間を確保するものです。「働き方改革法」に基づき「労働時間等設定改善法」が改正され、前日の終業時刻から翌日の始業時刻の間に一定時間の休息を確保することが事業主の努力義務として規定され、2019年4月1日施行となります。
ヨーロッパではすでに一般的なものとなっており、EUの労働時間指令に基づき、ドイツ・フランス・イギリスでは最低でも11時間のインターバルを確保しています。スペインやギリシャでは12時間となっており、労働時間に対してシビアな対応をしています。日本で勤務間インターバルは努力義務ですが、EUでは義務化されていますので、確実な履行が必要となっています。
日本でも、必ず一定の休息時間を取れるようにするというこの考え方に関心が高まっているようなので、制度が定着すれば良いなと思います。

導入においての、大まかな流れを以下にまとめてみましたのでご覧ください。

ステップ1
制度導入の検討 →  労使での話し合い(労使間の話し合いの機会を整備する) →企業内の労働時間の実態を把握
ステップ2
実態を踏まえた休息時間確保の制度設計の検討
※制度設計にあたり、長時間労働の改善・労働者の健康の確保・仕事と生活の調和・人手不足解消など、目的を明確にしながら検討する必要があります。
ステップ3
試行期間
ステップ4
検証及び見直し(問題の発掘)
ステップ5
本格稼働(制度化)

ホントに簡単に書いてみましたが、各ステップにおいて労使の話し合いは継続して行っていただく必要があります。労使の話し合いで、実際に使える制度を構築していただきたいと思います。

この勤務間インターバル制度を導入したら労働時間の管理が確かなものとなります。労働時間管理の実務では、ただ早く帰らせればいいというだけではなく、いかに休息を取らせるか、もっと言えば、睡眠時間をどうマネジメントするかが重要となります。
今回の記事が、勤務間インターバル制度導入の取っ掛かりになれば幸いです。

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