私の誤解答・特許法12(97条3項)

設問枝(H29-11-(ホ)変)~通常実施権者は、質権者があるときは、その承諾を得た場合に限り、その通常実施権を放棄することができる。

(私見)✕/正解に見えるけど、「限り」がくせ者だ。質権者だけで承諾はいいのか?

(解説)○/97条3項/通常実施権者は、質権者がるときは、その承諾を得た場合に限り、その通常実施権を放棄することができる。
(条文)97条(特許権等の放棄) 特許権者は、専用実施権者、質権者又は第三十五条第一項、第七十七条第四項若しくは第七十八条第一項の規定による通常実施権者があるときは、これらの者の承諾を得た場合に限り、その特許権を放棄することができる。
2 専用実施権者は、質権者又は第七十七条第四項の規定による通常実施権者があるときは、これらの者の承諾を得た場合に限り、その専用実施権を放棄することができる。
3 通常実施権者は、質権者があるときは、その承諾を得た場合に限り、その通常実施権を放棄することができる。

※素直に考えればよかった。通常実施権の放棄を邪魔するのは質権者だけかぁ。確かに、通常実施権を放棄したとしても、特許権者や専用使用権者とは契約上の問題は残るかも知れないけど、承諾はいらないんだ。97条は覚えるしかないなぁ。

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