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ナマコ

ナマコとは?

「海鼠」と書いて、「ナマコ」と読む棘皮(キョクヒ)動物です。ウニやヒトデの仲間です。
英名ではSea cucumber(キュウリ)
ナマコは世界に約1500種、日本に約200種類います。
食用のナマコは、主にマナマコ(通称 赤ナマコ、黒ナマコ、青ナマコ)。

日本三大珍味

ナマコの内臓を塩漬けにしたものを「海鼠腸(コノワタ)」といい、ウニ、カラスミと並び日本3大珍味の一つに数えられます。また、卵巣を乾燥したものを「海鼠子(クチコ)」といい、一般に三角形に平たく干したものが能登の高級珍味として親しまれています。

ナマコの名前の由来

芋虫形の動物を昔は、「コ」と呼びました。
生で食べるからナマコと言い、ナマコから腸を取り出して茹でて干したものを「いりこ(炒りこ)」と言います。

ナマコの特徴

・ナマコの体の90~95%は水でできてます(ちなみに、人間は60%)。
・ナマコには耳も目もありませんが明るさは感じます。皮膚の神経が光や陰を感じています。
・ナマコの多くは夜行性で、ずっと餌を食べています。
・ナマコは口ではなく、お尻から水を吸い込み呼吸しています。
・ナマコにストレスを与えると腸を吐きます。
・ナマコは海水でのみ生きられます。
・ナマコの天敵は、タラ、サメ、カニ、ヤドカリ、ヒトデです。
・ナマコの寿命は、5~10年と言われています。

ナマコには毒があります

ナマコはホロトキシンやサポニンという物質を体内に持っていて、魚には毒になります。
とは言ってもホロトキシンやサポニンは魚には毒ですが、人間の場合は腸から吸収されない為、人間がナマコを食べても健康に害はありません。
ただし、サポニンの量が多い食用でないナマコを食べると口の中がしびれます。えぐみの強い味わいです。(個人の感想)
サポニンは、高麗人参の成分で分量によって、薬にもなる成分です。

ちょっとマニアックな話

ナマコは海底表面の砂や泥を、触手で口に運んで食べます。
砂や泥の間にある有機物や、砂粒表面に生えているバクテリアなどを栄養にします(堆積物食者)。
砂を食べて糞になるのに約20時間かかり、体重の1/3もの砂を食べます。
そのため、ナマコから砂を出させるには最低1日は必要と言われてます。それでも砂が全てなくなるわけではないため、砂出しには数日かかります。



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