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資本論は難しい~私から見る「マルクス」ってこんな人

経済書を読んでいれば絶対に避けられない資本論の著者マルクス。ちなみにこれを意識して売れに売れた本が、トマピケティの21世紀の資本論。マルクスは社会主義者、共産主義者の総元締め的な人にみられ、偏見で嫌がる人も多いけれども、資本主義をちゃんと分析した偉大な人です。階級社会闘争による革命を狙っていた人でもあるので、敬遠される一端もあるかもしれません。

「よみがえる危機の処方箋」を読む前にも、日本語に翻訳された資本論も途中まで読んでいましたが、日本語で読んでも難しい。聞きなれない言葉が多い影響もあるかもしれません。ただ、資本、分業とか、資本主義の形の在り方とか少しずつ分かってきて、慣れてくると資本主義の本質がなんとなく見えてきます。ただ、経済論をちょっと理解していかないと、資本論をいきなり読んでもとっつきにくいと思いました。

もともと資本論を読もうとした背景は、ベンチャーから始まったGAFAがでてきて、自分がいる会社がどうしてGAFAになりえないのは何でだろう?って思ったのですよ。その次は、アダム・スミスの章でも書いていたバブルがはじけたこと、リーマンショックがあったことなどで、単にまじめに働いただけでは何となくだめかもしれないという危機感を覚えた記憶があります。

自分は天才ではないし、勉強はし続ければならないと分かっていますし、競争があるのは致し方ないし、ある程度時代に即した生き方をしていけば問題ない認識でいました。ただ、GAFAのような巨大な企業が現れる、金融危機にさらされて生きるか死ぬかを右往左往をする、コロナ禍でさらにどうなるかわからないとなると、資本主義の本質を知り、歴史を通して、どうやって人類は生き残ってきたのか、先人から知恵をもらって対処していかないと絶望しかわかないかもしれないと焦燥感があったのは事実です。

さて、マルクスに話を戻すとマルクス自体は資産階級と労働者階級の闘争が起こることは予見していたこと、社会が資本主義でいくことでGAFAのような巨大企業が生まれ、寡占や独占が生まれることなどはすでに予見していたなどを読むと驚きです。単純に考えれば独占はそれは起こるだろうと。昔は武力で帝国を作り繁栄、今はお金で帝国を作り繁栄なのだから、武力がお金に変わったと言えるのかもしれません。

自分も労働力を売るという立ち位置なので、マルクスやエンゲルスが記述している労働者の実態にはとても共感しました。今も昔も変わらないのだと。だから組合を作って、自分の労働環境が良くなるように資本階級に働きかける必要があるというのも納得です。

エンゲルス自体も非凡な人なので、どうしてマルクスを支えたのだろうとずっと疑問に思っていたのですけれども、エンゲルスはマルクスについていくと決めた一種の憧憬があったのかもしれないと本を通して思いました。

肝心の資本論とGAFAのような強大な企業が生じる過程まで書ききれていないので、また資本論について考えるかもしれません。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

それでは、また。








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