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どこで買えば良いの? (ばんえい競馬の馬券を購入する方法)

はじめに

前回は
ばんえい競馬のライブ中継を見る方法
を記載したが
今回は
ばんえい競馬の馬券を購入する方法。
その注意点を記載したいと思う。

馬券購入する方法は複数ある。
それぞれ長所と短所があり
何がオススメか一概に言えないが
自分自身の独断と偏見で
記載するのでご了承を。

馬券を購入する方法

帯広競馬場(本場)

当然と言えば当然だが、帯広競馬場で馬券を販売している。
競馬場で購入する長所

 ・紙馬券を購入できる
 ・現金で購入可能

何と言っても
紙の馬券を購入できる。
これは購入している馬や買い目を
失念する事が少ないだけではなく、
馬券の種類(賭式)によっては
「競走名」「競走馬氏名」
この記載がある。
これにより
記念競走や好きな馬の出走記念に購入する事も可能。

また現金で購入可能なのも長所。
馬券が的中すれば現金で帰ってくるし
どれぐらい儲けているか計算もしやすい。

短所と言えば

 ・マークカード記入必須
 ・場内にATMが無い

馬券を購入する際にマークカードで記入する必要があるが
マークカードの種類が複数ある上に表裏もある
これが初めて買う人には障害の一つになっている。
幸い、帯広競馬場1階に
『ビギナーコーナー』
なるものがあり、そこでマークカードの記入方法等を
教えてくれたりする。
因みにマークカードの様式は地方競馬全場共通なので
ここで覚えれば他の地方競馬場や場外発売所に行っても大丈夫。

もう一つの短所として
帯広競馬場内にATMが無い
なので馬券外れて現金が無くなった場合は
帯広競馬場を出て近くのATMまで移動する事になる。
帯広競馬場から一番近いATMは
通りを挟んだ向かいにある病院内のATM。
それ以外だと競馬場南側になるコンビニか
西側にある「ドリームタウン白樺」
の施設内のATM。
但し共に競馬場から800m〜1kmも離れている。
なのでATMを利用する場合は、
帯広競馬場入場前に利用するのが良いかと。

帯広競馬場での馬券購入は
個人的には一番オススメなのだが
その理由については後述。

直営場外

ばんえい競馬の主催(帯広市)が運営する場外発売所。
道内に8箇所ある。
長所として

 ・開催全日全レース購入可能
 ・紙馬券が購入できる
 ・現金で購入可能

原則として、開催全日全レース購入が可能。
例外として荒天や施設点検等で閉鎖する時があるが
それでも年に1〜2回あるかないか。
それ以外の長所は競馬場と同じなので割愛。

短所としては

 ・道内のみで道外にはない
 ・マークカード記入が必須(様式は同じ)
 ・場所によっては交通の便が悪い(車が必須)

直営場外は北海道のみで
北海道以外にはない。
一番の短所は立地の悪さ
公共交通機関を利用出来る所が少なく
車が必須という場所が多い。
マークカード記入については
競馬場と様式が同じ。

直営場外の場所については公式HPを参照。

広域場外

広域場外とは、各地方競馬の主催が運営する場外発売所。
場外発売所のみで全国に68箇所もある。
(令和6年4月1日現在)
また他の地方競馬場も広域場外に含まれる。

長所としては

 ・最寄りの場外発売所で購入可能
 ・紙馬券が購入出来る
 ・マークカードの様式が同じ
 ・現金で購入可能

帯広競馬場や北海道に行かなくても
最寄りの競馬場や場外発売所で
馬券購入可能なのが長所。
またマークカードの様式が同じなので
帯広競馬場に行った後、
最寄りの発売所で馬券を購入する事も可能。
また帯広競馬場に行く前に
馬券購入する方法(マークカード記入方法)を
覚える為に利用するのも一つ。

短所

 ・発売が不定期
 ・交通の便が悪い発売所がある
 ・場所によっては実況やオッズ映像が無い所がある
  (馬券発売のみ)

最大の短所は
 ばんえい競馬の馬券発売が不定期である事。
直営場外と違い、全日全レース発売はしていない。
発売日程については
各場外発売所や地方競馬他場のHP等で確認が必要となる。

 ※ばんえい競馬では他場各主催者の発売日程を
  HPで公表しているが、その主催が運営する
  全ての場外発売所で発売するとは限らない。

その為に、目当てのレースや
目当ての馬の応援馬券(紙馬券)を
購入するのは難しい場合がある。

また馬券発売のみ実施し、
オッズ表示や実況映像が無い所もあるので
注意が必要。

因みに・・・
北海道内の場外発売所に
 「ハロンズ」「ミントスポット」「Aiba」・・・等あるが

 「Aiba」 ⇨ ホッカイドウ競馬(門別)
 
「ハロンズ」「ミントスポット」 ⇨ ばんえい競馬

と運営している主催が違う。

この場合、ばんえい競馬から見ると
 ハロンズ・ミントスポットは直営場外
 Aibaは広域場外


なので、北海道旅行の際に場外発売所を見つけ
入場したが、Aibaだった為にばんえい競馬の馬券が
発売していなかったという事もある。

以上が紙馬券を購入出来る方法であり
現金で馬券を購入する方法でもある。

ネット投票・電話投票

ここから先はネットや電話を利用した購入方法を記載。
今や馬券購入全体の約9割がインターネット(ネット)や
電話を利用して馬券を購入している。
しかも殆どがネット投票。
なので電話投票について、今回は割愛。

ネット投票とは、インターネットを利用して
馬券を発売している会社があり、
それを利用して馬券を購入する方法。
ばんえい競馬の場合、3社ある。

ネット投票最大の長所
 
PCだけではなく、スマホからも馬券購入可能

これに尽きる
自宅でも出先でもスマホがあれば
手軽に馬券購入が出来る。

短所は以下の通り

 ・購入履歴が残る
 ・提携している銀行口座が必要
 ・現金での購入不可
 ・会員登録が必要(無料)

購入履歴が残るというのは、仮に大勝し
税務申告が必要な程に大きなお金を得た場合、
ネット投票を運営している会社から税務署に報告され
翌年度に税務署から本人に通達が来る事がある。
なので、そういう場合は必ず確定申告を行なわないと
大変な事になりかねない。

また当然だが現金での購入は不可。
銀行口座から必要金額(購入資金)を引き落として
馬券を購入する。
また会社によってはLINE Pay等からポイントチャージして
馬券を購入出来る会社もある。
(但しLINE Payは2025年4月にサービス終了予定)

馬券購入する前には必ず会員登録が必要で
3社それぞれに登録が必要となる。

次にネット発売している3社を記載していくが
それぞれに特色や長所・短所がある。
紹介する順番は
「ばんえい競馬の馬券を発売した順」

オッズパーク

3社の中では一番最初に
ばんえい競馬の馬券を発売した会社。
地方競馬以外に競輪やオートレースと言った
他の公営競技の「馬券」「車券」も販売している。

長所としては

 ・提携している銀行が1番多い(32行)
 ・メインレースのみ競馬新聞(競馬ブック)
   ダウンロード可能(先着200名)
 ・予想ブログが充実
 ・重勝式(7重勝・5重勝)がある
 ・PayPayやLINE Payでも購入可能
 ・ポイント還元がある

最大の長所は
提携している銀行が3社の中では1番多い。
(都市銀・ゆうちょ・地銀・ネット銀行・・・等)
なので、提携している銀行口座を持っていれば
即日で会員登録が完了し、馬券購入可能となる。

また予想ブログが充実しており
毎週メインレースを中心とした予想。
重賞の場合は著名人が予想や買い目を記載している。

重勝式とは
指定レースの1着を全て当てる賭式で
ばんえいの場合は
後半5レースが対象の5重勝(LOTO 5)
後半7レースが対象の7重勝(LOTO 7)
この2つがある。
的中者がいない場合は次回に持ち越しとなり(キャリーオーバー)
それが繰り返され高額な配当になったりする。
その賭式を販売しているのは
オッズパークのみ。

購入金額に応じてポイント還元があるが
結構馬券を購入する必要があり、
そうでない人にとっては妙味がないかと。

短所として

 ・アプリやWebサイトが不安定になる事が稀にある

地方競馬だけではなく
競輪やオートレースも取り使っている関係で、
過去に年末年始サーバーが落ち
馬券購入が出来なかった事例がある。
また、最近だがスマホアプリのメンテナンスを行った結果
今まで入れていたアプリが利用不可となり
『アプリ入れ直し』という事にもなった。

あと、ばんえい以外の事だが
 南関4場(浦和・船橋・大井・川崎)
 ホッカイドウ競馬(門別)
の馬券は購入できない。
上記で行う一部重賞競走についても
提携している銀行によって
購入可や不可があるので要注意。

楽天競馬

2番目にばんえい競馬の馬券を発売した会社。
地方競馬全場全レースの馬券を購入可能。

長所として

 ・購入金額に応じてポイント還元がある
   (楽天ポイント)
 ・競馬新聞を無料ダウンロード可能
   (ねっとばんばキンタローのみ)
 ・楽天ポイント、LINE Payでも購入可能
   (LINE Payは手数料必要)
 ・YouTubeを利用したコンテンツが秀逸

まず、購入金額に応じて楽天ポイントの還元が大きい。
普段は購入金額の1%だが、キャンペーン時には
5〜10%ポイント還元となる場合がある。
但し、ポイント還元は即日ではなく
1ヶ月まとめた上で翌々月に戻ってくる
(4月のポイントは6月上旬に還元)

そして馬券検討する上に非常に参考になる
競馬新聞を全レース無料でダウンロード可能
ばんえい競馬の競馬新聞は現在2紙あるが、
その内の1紙が「ねっとばんばキンタロー」。
競馬新聞については別途記載予定なので
ここでは割愛。

LINE Payだけではなく楽天ポイントから馬券購入可能。
但しLINE Payはチャージする際に手数料が発生する。
(楽天ポイントは手数料なし)

最後にYouTubeを利用したコンテンツが秀逸
オッズパークも実施しているが、
複数の競馬場を同時に馬券検討している配信が多く
どうしてもばんえい競馬が霞んで見えてしまう。
しかし楽天競馬は
一つの競馬場をメインとして馬券検討を行う上に
著名人がしっかり検討するので
見ていて参考になったり感心したり・・・。
但し、配信自体が不定期であり
後半レースの配信(16〜17時開始)が多いので
注意が必要。
配信日程については楽天競馬のHP参照。

短所として

 ・提携している銀行が1行しかない
   (楽天銀行のみ)
 ・楽天ID(楽天会員)の登録必須
 
一番の短所は
提携している銀行が楽天銀行のみという所。
その銀行口座を開設するのに少し時間が掛かるらしく
(2日から2週間以上)
その後、楽天競馬に登録となる。
その為
 「楽天銀行の口座開設」
     ↓
 「楽天競馬登録」

このプロセスに時間を要し
思い立ったその日に楽天競馬に登録して
馬券購入は不可。

逆に楽天銀行の口座を持っている場合は
楽天競馬に登録すれば即日投票可能となる。

また楽天競馬の場合、
「競馬会員」というのは無く
楽天グループ共通となる
『楽天会員』(楽天ID)
の登録が必須
となる。
これには一長一短があり、一概に短所とは言えないが
楽天系列の色々なサイトに紐付けされるので
それが嫌な人には短所の一つに。

 競馬以外の事だと
 楽天ID及び楽天銀行の口座があれば
 競輪投票サイト「Kドリームス」に登録可能。
 競輪の車券は購入出来るが
 オッズパークみたいにオートレースの投票は不可。

SPAT4

会社は古いが
ばんえい競馬の馬券を発売した
順番では一番遅い。
元々は南関4場の電話投票から始まったが
今では地方競馬全場全レース購入可能。
3社の中で
「ユーザー数」「馬券購入金額」
共に1位で、ばんえい競馬の大票田となっている。
(馬券購入2位はオッズパーク、3位は楽天競馬)

長所として

 ・提携している銀行口座が少し多い(12行)
 ・ポイント還元がある

都市銀・ゆうちょ・ネット銀行に加え
千葉や横浜の各地銀の口座にも提携している。

ポイント還元があり、ポイント額に応じて
現金やグッズに変換可能。

短所として

 ・ばんえい競馬の情報やキャンペーンが皆無
 ・南関を中心としたヘビーユーザー向き

どうしても南関4場がメインとなるので
ばんえいを含めた他場の情報や
キャンペーン・イベント等が皆無。
逆に南関4場に対してのキャンペーンが多い。
その為に南関を中心とした
普段から地方競馬の馬券を購入する人にはオススメ。

以上がばんえい競馬の馬券をネットで購入出来る会社。
3社全てに長所と短所があり、その人のニーズに応じて
加入する会社が変ってくると思うが
自分は一応3社全て加入している。


一つ要注意なのは
JRAが運営しているネット投票サイトでは
ばんえい競馬の馬券を発売していない。

(「A-PAT」「即PAT」・・・・・等)
理由は色々あると思うが、これについては
ノーコメント。

最後に

長々と記載してきたが、最後に一読してほしい事を。

以前、メインレース勝利した騎手を
お立ち台に呼んでインタビューする企画があり
最後の締めとして騎手が

是非、帯広競馬場に来てください。

こう発言していた。

これはどういう意味か?
ご存じない方が大勢いると思う。

JRAも地方競馬もそうだが
売り上げた馬券から決められた率を差し引き(控除額と言う)
それを的中票で割って配当を決める。
例えば
単勝10000票売れ、的中票が1000票の場合
(1票→100円)
1票あたりの配当オッズが
10000÷1000=10倍
とはならず
10000×(1−0.2)÷1000=8倍
となる。
金額で言うと配当金額が
「1000円」ではなく「800円」と
アナウンスされる。
この『0.2』というのが控除額であり
単勝・複勝の場合は20%(0.2)となる。
その20%は主催する競馬場の収益に・・・・。

この控除額
賭式によって違い、ばんえい競馬の場合
 勝馬
  1頭予想(単勝・複勝)       →20%
  2頭予想(枠複・馬複・馬単・ワイド)→25%
  3頭予想(3連複・3連単)      →27.5%
  重勝式(LOTO5、LOTO7)     →30%

この様になっている。
ここまではご存知の方が多い。

ここからが大事。

実は帯広競馬場以外の各場外やネット投票の会社には
手数料』なる物が存在する。
手数料の割合については全て非公表となっているが
ネット3社の手数料は11〜15%と言われており
結構高い。
ネット3社のどれかを利用して馬券を購入した際、
会社によって定められた手数料を搾取された上で
競馬場に行く。

つまり、どういう事か?

仮に
単勝100票。(1票→100円なので1万円)
これをA社でネット購入した場合
(A社手数料15%)

100×0.2×100=200円
とはならず
100×(0.2−0.15)×100=50円
が主催者の収益となる。

同じ様に帯広競馬場で単勝10000票(100万円)売れた場合は
20万円が主催者に入るが
A社が単勝10000票売れた場合
5万円しか主催者に入らない事になる。

ネット投票というのは利用者にとって便利だが
その手数料の高さから主催者から見れば
余り収益が出ていない事になる。

帯広競馬場で購入した馬券は
当然手数料なるものは発生しないので
控除率のまま収益として入る。

なので、先程挙げた騎手のコメント
「是非、帯広競馬場に来てください。」
という、その本心

「是非、帯広競馬場に来て
  競馬場で馬券を買ってください。

と、言う事になる。

確かに競馬場内に大勢の来場し
場内の投票所も人で溢れる状態になる事もある。
そうなるとマークカードを書かずに
スマホで投票する人も発生するのは
ある意味仕方がないと思う。

しかし
馬券を買ってばんえい競馬に貢献したい!
そう考えている方は
帯広競馬場に行ってまでネットで購入するのは控え
現金持って紙馬券を購入。

それがばんえい競馬に貢献するのを理解してほしい。







 



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