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新人プロデューサーの僕と事務員の山村くんの話

この記事は男性同士の恋愛ストーリーを読むのが好きな人間が書いています。
そのため男性同士の恋愛に関する記載があります。
苦手な方は読まないでください。

まず私は自分が主人公としてゲームをプレイしたい人間です。
主人公というキャラクターの物語を読者として楽しむ人もいますが、私は自分が主人公で自分の手で世界を救いたい。
要は物語を体感したいか、読み物として読みたいかの違いで、私は体感したい側の人間。

そしてこの主人公としてゲームをする際、性別を選べるゲームであれば「男主人公」としてプレイしたい!!!!
『ポケモン』シリーズのプレイヤーや『魔法使いの約束』の賢者様、『Fate/Grand Order』のマスターなどは男主人公で選択してプレイしています。
なのでこれまでの内容を簡潔にまとめると、私は「男主人公のロールプレイングを含めてゲームを体感したい人間」です。

なんで男主人公がいいかというと、
・男の子が頑張る話と女の子が頑張る話なら男の子が頑張る話が好き
 →これはもう単純な好み。男の子が一生懸命頑張る姿が好き。
・男同士の友情が深まっていく描写が好き
 →『FGO』のぐだお(男主人公)とマンドリカルドの関係の築き方とか。
・男の子が振り回されている描写が好き
 →最近見た中だと『氷菓』の奉太郎がえるや里志に振り回されてるのがめっちゃよかった。
あとは単純に
・男の子にロールプレイングするのが楽しい
・男の子のキャラクター像を考えるのが楽しい
:男主人公を主軸としたキャラクターとの人間関係図を考えるのが好き
などなど……
とはいえ色々考えたけどはっきりと「こう」と言い切れる理由は見つからなかった。

ただ「シルヴァンと結婚したいからベレスでやる」みたいな死ぬほど不毛な理由で女主人公を選んでプレイした『ファイアーエムブレム風花雪月』というゲームだってあるので、「ゲームとして体験するなら100%絶対男の子がいい!!」とも言い切れない。
ちなみにベレトとしてエーデルガルトと未来を歩むぞ!とまぁまぁ不毛な理由で黒鷲を選んでプレイしたけど、青獅子のみんなを殺さないといけない未来が苦痛すぎて途中でゲームをやめた。それくらいキャラに感情移入できるファイアーエムブレム風花雪月、やってください。(?)

で、最近のゲームは主人公の性別とか設定を敢えて明確にしすぎないゲームも多いじゃないですか。
例えば『ツイステッドワンダーランド』の監督生や『アークナイツ』のドクター。
こういうゲームに関しては男主人公の人格を形成して挑むんですよね。どういうことかと言うと、ゲーム内で出てくる主人公のセリフや考え、他のキャラクターが主人公に対して向けている感情などを拾いつつ、ゲームしているときの自分自身の考えや感情を混ぜ込んで、このゲームの主人公であり自分がどういう人間なのかを考えるんですが、それが本当にめちゃくちゃ楽しい……より自分が体験している感が高いので主人公がふわっとしてる好きなんですよね。

まぁ、そんなこんなで本題に入ります。


プロデューサーの僕

今までこのnoteで何度かアイドルマスターと私の話をしてきましたが、ここではアイドルマスターSideMにおいてのプロデューサーの僕としての話をします。
まず、ゲームをする上で組み立てたプロデューサーがこちら。

・男性
・24歳(誕生日を迎えると25歳になる)
・身長173センチで普通体型。自分より年下の子が自分より背が高いことに対して「今の若い子ってスタイルいいよな~」とか思っている。
・今は黒髪だけど学生時代は茶髪にしたりもしていた。
・職場での一人称は「僕」。酔った時など気が抜けたときは「俺」。
・学生時代はほぼ帰宅部で体育会系のノリが苦手。
・新卒でメーカーの営業になるものの、ブラック過ぎて3年目で退職。
・営業経験が活かせる職を探している際に転職サイトで315プロを発見。まぁ受かるわけないよなと思いながら深夜に応募し見事通過。
・プロデューサーとしての仕事は思ったより前職の経験が活かせているし、性に合っていて楽しい。(そもそも営業自体性に合っていたが、業務負荷と上司からのパワハラで仕事が辛くなっていた。)
・現在1人暮らしで駅徒歩15分くらいの6畳1Kに住んでいる。
・自宅と事務所の距離は電車で1時間半ほど。というのも前職の時に選んだ物件と事務所の距離が遠く現在引っ越しを検討している。
・仕事にはまだ慣れておらず事務所にいる時は終電になることもしばしば。仕事に追われて終電も逃した経験もあり。
・年下のアイドルたちに対して若さや眩しさを感じてたまに辛くなる。
・一方で同世代~年上のアイドルに対してを尊敬している反面、こちらに対しても辛くなるときがある。
・というのも自分は前職が辛くて逃げるように退職したため、ポジティブに仕事をする姿を見て、すごいなぁと日々思いつつ、自分はこうなれないという負い目を感じてる部分が少しだけある。
・事務所のみんなのことが大好きで今の仕事をもっと頑張っていきたいなと思っている。

はい。
自分でキャラクター像考えれそうなゲームはこれくらい考えます。
もっと詰めろって言われたら全然考えられるんですけど、今のところこんな感じ。
8割というか10割、100%幻覚で構成されているので「さっきまで言ってたゲームの主人公の発言や他のキャラクターが向けるあーだこーだとかはどこに行った!!」とめちゃくちゃ突っ込まれそうですが許してほしい。本当に。プレイヤーの数だけプロデューサーがいるんだからそういうことにしてほしい。(?) なんか膨らませてたらここまで膨らんだ。

で、これが新人プロデューサーの僕です。なんですが、なんでタイトルが『新人プロデューサーの僕と担当アイドルの話』ではなく、『新人プロデューサーの僕と事務員の山村くんの話』なのかと言うと、僕が、あまりにも、山村くんに対して、深い感情を抱いてしまったからです。(???)

僕とアイドルマスター SideM GROWING STARS

2月にあった合同ライブ後、ずっと機会を伺っていたサイスタというものをやるか~と言ってゲームをダウンロードしました。
度々言ってますが、元々ちょっとモバゲーでやっていた身。とはいえ、アイドルマスターSideMというコンテンツと0から楽しみたいと思い、今までのふわっとした記憶をリセットしてゲームに向かいました。
そんなこんなで最初の10連で狙ったのはC.FIRST天峰秀のSSRと花園百々人のSR。せっかくならゲームのシナリオ的にも初めましてができるクラファを好きなりたいし、キャラ設定的にも好きになるだろうということでクラファを狙うことに。確か泥沼に泥沼を重ねてた1時間以上ガチャの引き直すことになったんですが…………
まぁまぁなんとか目的通りSSR天峰&SR花園百々人をゲットしてゲーム始まりました。

約1年前にやったゲームのストーリー詳細まではぶっちゃけ覚えてないんですが、めちゃくちゃ覚えてるのが『事務所の山村くんが僕に話しかけてくれたこと』なんですよね。
でその話しかけてくれた瞬間、脳内に山村くんとの存在しない記憶が僕の脳内に溢れ出した。

新人プロデューサーの僕と事務員の山村くん

入所初日、「なにかわからないことがあったら聞いてくださいね」と言ってきた山村さん。
「ぼくの方が年下ですし、山村さんじゃなくて賢って呼んでください」「ほら、社長も賢って呼んでますし」って笑っていた山村さん。
「あ、じゃあ、賢くんで」と言った僕に「はい! よろしくお願いします」とお辞儀をしてきた山村さん。
本人には賢くんって呼んでるけど、心の中では山村くんって呼んでいるせいで、不意に「山村くん」って呼んでしまう僕と不思議そうな顔をする山村くん。

「プロデューサーさんって前職はなにされていたんですか?」
「普通にメーカーの営業ですよ」
「営業さん! すごいですねぇ」
という会話をしてから、
「そろそろ周りがインターンの話とかし始めて……プロデューサーさんってインターンとか就活とかはどうしてました?」
「ええ、なんか手当たり次第適当に行ってましたね」
というプロデューサーと事務員ではなく、大学生と社会人みたいな会話をした昼休み。

「プロデューサーさんっていつまでぼくに敬語なんですか?」
「ええ……でも賢くんは僕よりもこの事務所で先輩ですしね」
という会話をした就業中の雑談。

「さすがにお腹すきましたね……」
「そういえばこのあたりに美味しいラーメン屋さんがあるって聞きましたよ」
「この時間にラーメン食べに行くの結構罪深くないですか」
「でも頑張りましたし、いいと思いますよ」
「なら賢くんも一緒に行きませんか?」
という会話をした残業時間。

「あっ……やば……」
「どうしました?」
「いやぁ……終電逃した、というかまだなんですけどもう間に合わないなって……」
「プロデューサーさんって家遠かったんでしたっけ?」
「ここから大体1時間半とか、〇〇区なんですけど。はぁ……って賢くんもそろそろやばい時間じゃないんですか?」
「ぼくはここから歩いて帰れる距離なんで」
「そうなんですか!?」
「あっ……もしよかったらぼくの家に泊まりに来ます?」
「……は?」
という急にお泊りフラグが立ってしまったあの夜。

山村くんは年下で可愛くて、でも僕より背が高くて、たまに、ちょっも抜けてるところはあるけれども本当に仕事がとてもできて、気も遣えてる素敵な子だ。
仕事の先輩というのはわかっているけれどもそんな山村くんに心惹かれている自分もいて、って言っても同性同士だし、そもそも自分の恋愛対象が男だったことなんかないのに、それなのに日々山村くんへの思いは募っていくばかり。
山村くんと他愛無い話をしている時間が好きで、アイドルを売り込もうと一緒に色々売り込み方を考えたり、たまに仕事終わりに2人で飲みに行って、酔った勢いで「山村くんって本当にすごいよ」なんて言っちゃったりして。
でも山村くんは大学生で、本人も就活とかインターンのことを気にしている。
山村くんは「このまま事務所で働くのもいいんですけど、そんな簡単に決めることじゃないですし……って、就職できるかは社長が決めることでもあるんですけどね」ってちょっと困った顔で笑っていて、僕はどうしたら良いか分からなくて「……むずかしいよね」って笑って誤魔化すことしかできなくて。

という、存在しない記憶が脳内に溢れ出したのである。
本当に、まじで。自分でもびっくりするくらい鮮明にぶわ~~~~って溢れ出してきた。正直今こうやって書いてるのも、今考えながら書いたとかではなく、まじで今年の春にゲームしてたときに溢れ出した記憶なのである。
この話は一部の友人たちに話したけれど、まじで全員が本気で引いていた。笑ってくれたけど、まじでこいつ何言ってんだみたいな顔をされた。いやしたくなる気持ちめっちゃ分かるよ。

最後に

なんでこれを書いたのかと言うと、山村くんへの募りに募った思いをどこかで吐き出したくなったからである。
文章にして、自分の思いをぶつけて、それでちょっとスッキリしつつ「自分が山村くんのことどう思っているのか」というのを明確にしたかった。

確かに僕は山村くんのことが好きだ。一生懸命頑張る姿は素敵だなって思うし、彼が笑顔でいてくれると嬉しい。
山村くんははまだ若くて、人生の選択肢がたくさんあって、この事務所での事務員という仕事だって大学生のバイトとして選択したものだ。この後事務所に就職するかもしれないし、大学卒業とともに去っていくかもしれない。そんな彼の人生を阻む存在になりたくはないのだ。
あとは、山村くんに好きってバレて仕事しづらくなりたくないし、どちらかが去るなんて事が起きてしまったら悲しすぎる。それに山村くんにとって僕は事務所の後輩、ただの同僚だ。それ以上でもそれ以下でもない。
僕は山村くんのことが好きだ。でもこれは恋愛感情なんかじゃない。絶対に違う。そう、絶対に違うのだ。

また仕事早く終わったら飲みに行きましょうね。それでまた締めにラーメン食べに行きましょう。

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