推し着物
先日、伝統工芸師の方とお話する機会があり、八掛けに凝るチラリズムについて熱く楽しく盛り上がりました。
お話しをしていく中で
お気に入りの写真や雑誌の切り抜きから景色を描くこともあるんですよ〜
という流れになり
これは……! イラストからもできますか痛車ならぬ痛八掛が実現しちゃう!? と鼻息荒くなりかけましたが、
絵を生業にされてらっしゃる方の作品を、個人で楽しむためとは言え対価が発生して作ってもらうのは、よくよく考えなくてもアウトですよね。
と、我に返りましたはい。
それに八掛は正座しちゃうと微妙に下敷きにしてしまう部分だし、やっぱり推しをまるっとそのままドーンとひけらかすのは違うよね、象徴的なモチーフをさりげなくほのめかすくらいが奥ゆかしくてよい気がするわと
謎のオタクゴコロがわき上がり(笑)
推し八掛は、初心に帰って最推しの神本をじっくり読み返してから! ということでひとまず保留。
おすすめのおしゃれ紋を入れてもらうことに。
それがこちら
先生はお香と右近をあわせた雅な図案として提案してくださいまして、イソイソほいほい難しいことは何も考えずにお願いしちゃったミーハーぶり。
色使いも淡い目の優し気な雰囲気とだけお伝えして、ほぼ丸投げ状態。
あとは出来上がりを楽しみに待つだけと、推し八掛のために神本を読み返していたら、読み返していたら……
気づいてしまったんです。
橘って【時じく香の木の実】じゃないですかやだー!
積読のままになっててパッと繋がらなかったけど源氏も翻案? 再編? 出してらっしゃるし、むしろなんでもっと早く気付かなかったのこれは立派な推し紋ですよー!
わたしあほのこすぎるー!
でもこのモチーフを見事引き当てたご縁に感謝! びっくりマーク連打の勢い!
仕立て上がりが待ち遠しいです。