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自己紹介バッグを探す自問自答

そもそもどんなバッグでどんな私を紹介したいのか整理してみる。

おべんとトートがほしい

【普段一番よく履く靴の上位互換を探す】を鞄バージョンで考えるなら、今一番アップデートしたいのはおべんとトートだ。
ざ内勤デスクワークの極みなので、通勤バッグに客先に出向くためのタブレットや資料を持ち運んだり〜なんて機能は必要ない。
究極、身の回りの貴重品とお弁当さえ持ち運べればOKだったりする。

食べるということは生きるということですから

座右の銘を聞かれたら、そう答えることにしている食いしん坊食欲魔人。
(なお、脳内では「ねーちゃんもわいが言うたら食うてくれるか?」までがセットで続く)
一日の食事の中で、職場で広げるお昼のお弁当に一番見栄と気合いが入っている。
二段重ねのスタンダードなお弁当箱から、麺を混ぜあわせるのに最適なドデンと大きな実用性重視のタッパーに、まるっとスープジャーまで。
冷蔵庫の作りおきストックと朝起き上がった時間(=心の余裕)によって気まぐれに決まるメニューのため、使うお弁当箱のサイズは様々。
なので、どんな形のお弁当箱も受け止めてくれるたっぷりとしたマチと懐の深いバッグにアップデートしたいと思っていた。
そう、平日はおべんとトートに、お休みの日はなんでもポイポイ放りこめるおでかけのお供に。

言うのはタダだ。

ピコタンのバイカラーをおべんとトートにして毎日持ち歩きたい。
大好きを詰めこんだピーコックグリーンと、ネイビーか森の緑と。クリーム系のオフホワイトとやわらかなベージュも軽やかで良い。
言うのはタダだ。
妄想クローゼットに入れるのもタダだ。
たとえ現実には存在しないカラー展開でも。もしかしたら御誂できるかもしれないじゃない。

なんとなく好きなデザインかもと某大手通販サイトでサルベージしたのがピコタンそっくりさんだった。
口コミの中で本家の存在を知り、もう清々しいほどのコピーっぷりに笑いがこみ上げてきて、そしてもちろんその模造品は候補から削除した。
でも革のやわらかそうな質感と底鋲付きできちんと自立しそうなデザインは今まで探してきた中で一番しっくり来た。
名前カワイイし。(大事ポイント)
実際問題おべんとトートに使うなら十重二十重の厳重な汁もれ対策に躍起にならないと卒倒するはめになるだろうけど、それはそれ、これはこれ。
いーんです、妄想クローゼットなんだから。

そうだ 踏青行こう

お弁当用というと布製トートのイメージがあるけれど、視点を変えて籠バッグも良いかもしれない。
ピクニックバスケットのイメージで。いかにも美味しい楽しいランチセットが出てきそうな、るんるんバスケット。
……待って。
あきやさんにいただいたイメージボードの中に、美味しそうなパイと瓶詰めジュースのつまったピクニックバスケットの写真があるんですけど?
アウトプットをすると、自分の【好き】が明確になる。それから改めてレポートを見返すと、新しいヒントに気づける。
え、すごいやあきやさんエスパーかな。

バスケットだったら素材は経年美化するものが良い。
使いこむと飴色にかがやくとうわさの山葡萄や、白樺、しなやかな竹もきっと軽くてさわやかで素敵だ。
ささくれで服を引っかけないようしっかり磨かれて、角と持ち手は革でカバーされていると良い。漆でしっとり補強されていてもいい。
……と、ふんわり妄想していたら、目が合ってしまった。
オススメいただいたレポートの中からひとつずつ、ちょっとずつぽちぽちサーフィンしていたら、目が合ってしまった。

Q:このバッグを持ったらどんな私を紹介しますか?
A:好奇心旺盛で新しい世界や楽しいことが大好きです。

マクゴナガル先生みたいな(隙も露出もない、一歩間間違うと厳格な古くさい)エレガント系たっぷりロングスカートに、気取らない自然体かごバッグ斜めに提げてるギャップー! ギャップ萌え。
いいとこ取りの異素材ミックス。しかも楽しいことは見逃さないかわいい目玉つき。最高じゃないですか。
サイズが事前に妄想していたものに微妙に足りないのは、食べ過ぎです、もうちょっと腹八分目で運動しましょう(意訳)な検診結果を強制的にDOするための矯正ギプスになってくれるということでしょうか。

あぁぁ〜〜〜目玉かんわいぃ〜とゴロゴロしていたらインスタに流れてきた1枚。かわいすぎて迷わずスクショってましたよね。
もうピンポイントにダイマされすぎてどうしよう。

イチゴのヘタは取る派です


しろが気になる

偏愛しすぎてかなりヨレヨレにヘタってしまったものの、それでも手放せないバッグがある。

雑貨屋さんでたぶん数千円くらいで買った、キャンバス地に同色のレースが重ねてある布製のバッグ。
ぽんぽんなんでも放りこめる大ぶりのサイズ。カッチリ作られた革製のものと違い、中に入れるものに合わせて形も融通がきく。
レースや刺繍といった甘やかなモチーフ、しかも色はしろ。
一歩間違えばブリッブリにロマンチックになりすぎそうなのに、良い塩梅でカジュアルに気兼ねなく持てたのもお気に入りポイント。
キャンバスの生地感や太めの糸で編まれたレースのざっくり感が良かったとか?
合皮の持ち手がボロボロになって付け替えたり、布製を良いことに洗濯機に放りこんでみたりしながら随分長く使った。
どう頑張っても薄汚れた感じが取れなくなったので普段使いはしなくなったけど、年に1度あるかないか大荷物の時にたまーに出動している。

そういえば、色や柄の雰囲気は、これはどちらのものでしょう? と鼻息荒く尋ねたマメのバッグが近い気がする。

サイズや形状(そして値段)が全然違うから、あ〜好き〜で止まっていたけど、こうして繋がってみれば、結論:やっぱりあきやさんエスパーかな。

かわいいはまさよし

ありがたいことに、私のTLガンジス川には(私にとって)新種で目新しくて楽しい花ばかり流れてくる。
素敵情報を流してくださるガールズの皆様いつもありがとうございます。
中でもかわいすぎてふぎゃっと声が出そうになったのが、トッズのこの夏の新作。Tタイムレスレザーバッグ。

かわいいは生存戦略 無敵!

Q:このバッグを持ったらどんな私を紹介しますか?
A:かわいいはまさよし

さん、ハイッ! \かわいいはまさよし/
これ、絶対好きなやつ。カットワークもはしごレースもドツボなんですー!
背景のしろ(ベージュ)×黄色のストライプもすごい好き。夏にこんな柄のリネンのワンピース着たい。かわいい。とにかくかわいい。

と、ぶち上がったテンションに冷水をぶっかけるべく、イマジナリー世間体がヒソヒソしだした。

なんてったって、しろですよしろ。
白いバッグなんて汚すに決まってますよ無理無理。布帛と違って汚してもそう簡単に洗えませんよ?
新作に早速飛びつくなんてミーハー、これこそまさに流行に踊らされてるってヤツじゃない? もっと堅実に生きないと。
やっぱり長く使い続けられる、定番のものが良い気がする=制作年がパッとわかってしまうような限定品(色)はちょっとね……

ひそひそひそひそ あゝ世知辛い。
それは全部他人の言葉、しかもイマジナリー。食べられないプラスチック。

うるさーぁぁあい! かわいいは正義なんですよ! 世間体なんて知るかトキメキ大事に!
……と、啖呵を切れたら格好いいよなぁと未練たらたら。
まあでもやっぱり、お手入れの難しいしろは現実的でないと一応妄想クローゼットに入れるだけ入れて、さて。
続きが出てたんだ〜とイソイソ読み始めた本に、びっくりするぐらいタイミングよく出てきた。
気になりすぎて夢に出てくると耳にしたりもしますが、私の場合は、まさかの読んでた本に出てきたTタイムレス。

ガールズの中にも読んでらっしゃる方がいた、百貨店の外商さんのお話『上流階級』
自問自答をするようになってちょっとずつ、ハイブランドの世界がただの記号でなくなってきている。
お話の中ではあるけれど、あ、これあきやさんの資料で見たやつ……! 現象が起きているのでちょっと楽しい。
どこまでもおはなしの国で生きているので、サラッと出てきた一文に、お、このブランドちょっと探してみようかな、という逆引きが起きたりもする。
今回特にときめきボックスに入れていたトッズのバッグが出てきて、
「そうなのこれ私も気になってるの本の中でも一押しって話題になってるなんてさすがお目が高いですね……!」
現象が起きてしまったので(どこ目線)、また一巻から読み直してみたらきっと新しい気づきがありそう。

ということで、私を形作る大事なアイデンティティ、物語の世界からも背中を押されたので、これはDOをしないわけにはいかないですね。
まずは最寄りの店舗を探すところから。