見出し画像

\読んだよー/と自問自答

読みました。
一年3セットの服で生きる 「制服化」という最高の方法

読めば読むほど新しい発見が出てきて、スルメのように反芻中。ひとまず現時点での気づきを洗い出しをしてみる。

前夜祭&インスタライブ

実はムーンプランナーさん経由であきやさんと自問自答ファッションにたどり着いたクチだ。
ふたりのやりとりからたくさんの名言が飛び出して何度も聞き返している。特に気になった・私も実行したい! となったフレーズが以下参照。

今までの経験値で選んだものじゃないものを選ばないといけない。
お金を出して買った提案を、活かしていかないと使ったお金の意味がない。
あきやさんという補助輪を外さなければいけない。(中略)人から勧められた選択肢じゃないものも選べるようにならないといけない。

私も誰それさんちの○○ちゃん、という環境で育っているので、破廉恥! は同感のあまり笑いすぎて涙出てきた。
まだまだ破廉恥の呪縛からは抜け出せていないけど、ロゴがででんと鎮座ますバッグに、これだ〜という出会いがくるのかどうか、ちょっと楽しみ。

そしてお話の内容とは別に、ムーンプランナーさんの靴とバッグの現物を両方いっぺんに拝めたことによる偏見? 固定観念? への気づきもあった。
スタッズのついた黒い紐靴とオフホワイトのやさしい色合いの丸みのあるバッグが、同軸で同じ方のエモアイテムとして並ぶ世界観を想像もしていなかったのだ。
トゲトゲの靴の人はきっと同じくらいツヨツヨのバッグを持つのだろうという先入観に浸かっていた。
物事の一面だけ見て知った気になって欲しくない、決めつけられたくないとあれほど思っていたのに! 自分はされたくないことを、自覚のないままフツーにしていたという衝撃。

見るだけ参加をした前夜祭ではみなさんのエモアイテムをひとつ拝見したわけだが、もし、次の機会があれば、靴とバッグ、両方見せていただけたらまた世界が広がるのかなと感じた。
靴とバッグ。
自己評価と自己紹介。
どちらも自分だけど、まるっと同じとは限らない、というところが鍵な気がする。そんな合わせ方があるんですねー! と、目から偏見の鱗がボロボロとはがれ落ちる、革命のような組み合わせの出会いがあるかもしれない。
実際、かっちりしたハンドバッグにはうっとりするようなフォルムのパンプスでしょう? という偏見? 固定観念? を完全に拭い去れたとは、まだ言えない。
もちろん全く同じ世界観の方もいらっしゃるだろう。それはそれで、一貫してらしてとてもステキだ。
皆さんの靴とバッグのマリアージュ演歌が聴けたら最高だ。

「着ない」理由と「なりたい」キーワードの整理

さて、ご本の内容。
うんうん、そうそう、デスヨネーと赤べこのようにゆるゆるヘドバンしながら読み進めていったら、4章の【「なりたい」に合わせて選ぶアイテムリスト】で手が止まった。
そして3章の【着ない服を決める】まで慌ててページを戻った。

着ない服を決めるのは割とすんなりだった。
実際に年単位で着てないけど“定番アイテム”だし、(着ないから)そんなに傷んでないし、一応残しとくかーと眠っていた服。うん、サヨナラですね。とさっくり決まった。

はずなのに。
いいなと惹かれるキーワードが、着ないものリストのトップ3に含まれてるんですけど?
私の「なりたい」は、正反対だからこそ指をくわえて憧れる、ないものねだりの塊だった? それとも、着られないという思いこみでフタをしていただけで、実は着たいの?
きっと言葉の解像度が足りていないのだろう。ということで、「着ない」理由と「なりたい」キーワードの整理をしてみる。

着ないその1 デニムパンツ

硬くて重い。くるくるひらひら、軽やかに回っているイメージが一切ない。
そもそもパンツスタイル全般がまず鬼門。「安全の欲求」の面からスカートはちょっと……という日にだけ履くようにしたい。
堅牢性のポイントは高いがプラマイをひっくり返すほどの加点ではない。

気になったキーワードは「気さく」「おおらか」
私の場合は、細かいことは気にしないというか、譲れないものとそうでないものの扱いの差がわりと極端。
例えば、何食べたい? お腹減ってる? となったときに、「何でもいい」と答えがちだ。(支度する方からすれば最悪の答えであることは理解した上で、甘えている)
もちろん美味しいものが食べたい。
ただ、アレルギーもなければ好き嫌いもほぼないし、出されたものを残すという選択肢は存在しない。それなら、私が食べたい気分を決めるよりも、選べるものが少ない人が決めた方が角が立たないデスヨネという思考回路を経た上での、お任せします、という丸投げになるのだ。
アレが食べたい! と明確な意思がある時は、◯×を食べに行こう! とこちらから誘う。だから、何食べたい? と聞かれる時点で、「何でも美味しくいただきます」以外の答えは持ち合わせていないのだ。
それは果たして「おおらか」と言えるのだろうか?

着ないその2 白シャツ

とにかく襟が合わない。鋭角の襟は我の強さを強調してしまうし、丸襟だと逆にしっかりしたあごのラインとミスマッチ。
顔まわり(正面)に襟の形が来るのは好きじゃないけど、襟を立ててスカーフやストールを巻いた後ろ姿〜横顔のラインは首回りの防御力高めで良い。
ノーカラー・バンドカラー・スタンドカラー等と呼ばれる襟のないタイプは好き。キーネックで首回りにゆとりがあるタイプも嫌いじゃないけど、きっちり喉元までボタンを締められるものを、自分の塩梅で好きに加減できる方が良い。
デニムほど物それ自体に拒否感が強いわけではないが、好きを突き詰めていくと、「それ......シャツじゃなくてもはやブラウスよね?」となるので選ばなくなった。

惹かれたキーワードは変幻自在。
白シャツの何にでも化ける大きな変化の振り幅の中でも、キチンと感・生真面目さ・クール系はやっぱりかっちりとした襟があってこそだと思う。ノーカラーだと变化っぷりのバリエーションがなんだか物足りない。
とはいえ幾通りにも化けられる変幻自在よりも、印象を自由自在に操作できる方が好きかもしれない。うまく言えないのだけれど、七変化でなくて良い、2つか3つしれっと変えられたら良い。

着ないその3 Tシャツ

どうがんばっても体操服・下着感から抜け出せない。半袖の時点でそもそも選択肢に入らない。
はい、ウェーブ体型と診断されてますTシャツ似合わなすぎ。
重ね着前提と思えば、秋冬に好んで着るハイゲージニットの延長線で着られない? 肌寒くなってきたらニットからブラウスをのぞかせて首と袖周りにアクセントをつけるスタイルが好きだ。目の詰まった薄手のリネン等夏素材のサマーニットがあったら同じコーデをする?
たぶんNO。
ただでさえ見た目暑苦しい真夏でも長袖族、自分が熱いのはしょうがないにしてもせめて涼しげに装いたい。気合で。(そう、薄物は透け感がとても目に涼しげだけど着ていて暑くないわけではないのと同じ次元での、気合だ)

キーワードは自然体で飾らない人
いつもくるくるご機嫌でありたいし、関わりがある人とは己の好悪や気分はひとまず置いといて、振り回されずにできるだけフラットに接したい。ありたいの最終理想形態だ。
とはいえ、あーテンション上がんないよねーだるだるのだるーみたいな日だってもちろん存在する。
具体的にどこか体調が悪いわけではないのだから、なんかノらないなんて言ってないで、ハイッ! とがんばって奮い立たせてご機嫌さんであろうとする……のは、もはや「ねばならない」になってしまっているのは、それはたぶん本意ではない。本末転倒だ。楽しくないもの。
忙しい! でも楽しい! 充実してる! というタイプでもない気がする。慌ただしさに追われて心が殺されるのは嫌だ。悠長に構えすぎて締め切り直前になって焦りがちなのは悪いクセだとわかってはいるものの、それでものほほん鷹揚にかまえていたい。
今日はだる度指数30%です、とか、本日忙殺中につき、とか諸々で、ご機嫌さんは省エネモードでお送りしますという日があっても良いはずだ。
でもきっと、その気分のままに振る舞ったら、後々、あ~あのとき塩対応しちゃってたよねと自分の至らなさにひとりぐずぐず反省会&自己嫌悪しちゃう気もする。
なんてぐるぐる頭でっかちに考えこみすぎていないで、もうちょっと率直に思うままに小出しにすることを許してあげられたら……という流れから「自然体」「飾らない人」に憧れるのかもしれない。
(つるっと“許す”という表現が出ちゃうあたり、根深い何かがありそうな気がする)


などとつらつら書き出しながら始めに戻った2巡目で、「気取らない自然体」なイメージは、バッグで表現すれば良いと、ここでようやく気づけた。

②気取らない自然体の人
キャンバス地やナイロン地、かごバッグなどデニムやTシャツにも合うカジュアルバッグ。

好きです、かごバッグ。異素材ミックスだとなお素敵。
そういえばおべんとトートを新しくしたいとちょうどいろいろ探していて、候補の中にかごバッグも入れていた。ピクニックバスケットのイメージで。いかにもランチタイムが楽しくなりそうな雰囲気だから。
そういえば、今普段使いしているのは帆布と革のミックス鞄。革だけだと重いしかっちりしすぎかなーと選んだ。

やだ、私全力でフラグ回収してる。
”デニムやTシャツにも合う”
ですって奥様。
服はどうしたって着られない、着たくないがあるけど(私にとってのTシャツやデニムパンツのように)、鞄はその制限がゆるい。
……書いてある。書いてあるよー! そのまんま書いてあるー!

あーなるほど、あーバッグは自己紹介!
書いてある。ご本にもハッキリくっきり書いてあるし、これまでのブログやノートも読んでいたのに、本質的に中身を理解できてなかった。

これだ。【自分自身の関心事】
そしてアウトプット、大事。
えぇーそうなの? 自己紹介? 素敵なバッグはいろいろあるけど自己紹介? このバッグを持つことで紹介したい私って言われてもー?
と、バッグそのものにはときめいても、自分が持っているイメージがわかなくて、それこそ「御せる」気がしなくて、まだその時ではないのかしらとのんびり他人事モードでいた。
けども。
今の時点でもそれなりにちゃんと選んでたよ自己紹介バッグ。
すごく納得しました。書き出しながら、ほんとに、あ、あぁあーなるほどー! と脳内妄想で机をばんばんたたいてた。
ビックリマーク連打したい。

ファッションのヌケ感とかハズシ、なんて言われるとなんじゃそりゃー⁉ とつい身構えてしまうけど、おおらかで自然体で、すぅっと風が通り抜けていくような余白や余韻のある佇まい。と言われると、あ、好きですーとなる。
たぶんこの辺から攻めていったら、好き♡で、かつ「御せる」バッグに出会えそうな気がしてきた。
今日も楽しみ。