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1ヶ月の気付きと自問自答

あきやさんと自問自答ファッションを知ってからもうすぐ1年。講座を受けて、1ヶ月が経ちました。
早いですね。
まだ自己評価の靴にも鞄にも出会えていませんが、明日、自問自答講座の来年2023年分の申し込みがあるんですって。
お聞きになりました? 唯一のチャンスですって。

ちなみに自問自答ファッションを知ってから最初の抽選のチャンスを、ワクワク待ち構えていたのに当日ピンポイントにうたた寝落ちして申し込みしそびれたうっかりさんは私です。
これから申し込まれる方には、どうぞ素敵なご縁がありますように。

ということで、今回もまた枯れ木も山のにぎわい作戦。
講座の感想代わりに、ひとりでぼちぼち自問自答していた時と、受講後のこの1ヶ月の違いを探してみました。
あくまでも、私の場合はこんなでした〜という、私の話が大半なので、へーそうなんだくらいの参考まで。
これから講座受ける方の参考になってもならなくても、私の気づきとまとめになるから無問題。

  • 猫被りと人見知りを発動する暇なんてなかった

  • 大好きの再確認

  • 異文化あるいは異世界交流

いろんな知識と経験の引き出しを自在に繰り出すあきやさん、すごすぎてエスパーかもしれない。
以上! 解散!


猫かぶりと人見知りを発動する暇なんてなかった(長いver.)

せっかくあきやさんとマンツーマンでお話するのに、糖衣がっつりな外面仮面猫被り/人見知りゆえの当たり障りない笑顔で武装を発動してしまわないか、実はちょっと心配だった。

対面で、特にパーソナルな自分の内面をその場で言葉を探しながら話すことが、実はとても苦手。
行動の臨機応変テキトーには平気なのに、己の心の内になると急に身構えてしまう。
おしゃべりしている最中に、あ、しまった言葉のチョイスを間違えたと思って焦ると余計にドツボにはまって要らないことばかり並べ立ててしまう。
うかつでうっかり、でもそれなりにええかっこしいな自覚があるから、沈黙に耐えられなくなって反射で余計なヨイショをしてしまうこともある。
だから趣味の話ならいくらでもしゃべりたおせるのを良いことに、基本ニコニコ笑って当たり障りのない話に終始してがっつり壁を作るタイプだ。

けど、まったく無問題でした。
初対面バリアを張る必要なかった。猫かぶりなんて忘れてた。
いざ話し始めてみれば、インスタライブや大学講座のアーカイブで聞いていたお声とお人柄そのままだという安心感に、事前の心配なんてほわっと溶けさっていました。
講座の醍醐味のひとつ、キーワードの整理。
あー...…頼りたいですねぇと斜めにずれてぼやいてみても、その返しは初めてです〜とうふふっと受け止めてくださって(ちょっとうろ覚え)
言葉に詰まって沈黙が支配しようとしても、ではこちらはどうでしょう、こっちは? とさらっと違うアプローチを試みてくださる。
あんなにたくさん、取り繕わない「私」の話をしたのは初めてでした。
いっぱいしゃべってしゃべってしゃべり倒して、とにかく楽しいあっという間の時間でした。

大好きの再確認(具体的版)

受講後にいただいくのが大ボリュームレポート。
そのレポートの、とりあえずさっとビジュアルだけを眺めていた時にはそんなにピンとこなかった、オススメのひとつVan Cleef & Arpels
あーハイハイなんかクローバーのやつねなんか見たことあるよはい。
私別に「カワイイ」に拒否感ない派だけど、これこそ正に“ピンクゴールドとかの華奢〜なお花のネックレス”ってやつじゃない? そっかあきやさんにはそんな風に見えたんだ〜と、偏見にまみれて斜に構えてた。
いやまぁでもせっかくご紹介いただいたのだからと、こんなきらびやかな世界もあるんだへ〜とHPをふんふん眺めていたら、見つけてしまった。

公式サイトから画像拝借

あっ……
四つ葉のクローバーの、一葉だけ葉っぱが違うというのはとても非常にマズい。
ぱっと見普通の四つ葉なのに、よく見たら一葉だけ異素材とか使われていたらピンポイントにど級ストライクだった。
それもうむしろグッズですよね? そんなんあったら絶対買うわ。の勢い。
極狭ストライクゾーンからびみょーにズレているおかげでまだなんとか正気を保っていられるが、この気付きはとても非常にかなりマズい、かもしれない。(いくらでも課金しそう、という意味で)

(電子で読めるものありがたいけど、前の版の装丁が好きでした)
(私の中では、はてしない物語とツートップをはるなんじゃこりゃ~装丁)

CLOVERはなんかこう……徒や疎かに言語化できない。
エモーショナルの塊、という言葉でも足りない気がしてしまう。どんな感想を持ってきてもぜんぜん伝わる気がしなくて、歯がゆくて語彙力くださいとなる、好き! とにかく好き!!! の世界。
確かにXや桜ちゃんは講座の中で話題に出した。でもCLOVERの話は欠片もしていない。
マイナーな作品だからときっと無意識に忖度して、講座の最中は思い出しもしなかったし、なんならレポートいただいたすぐも全然つながらなかった。

あっ鳥……鳥好きなの、ここからも来てる?
待ってアールヌーボーっぽい図案化/省略化された植物の曲線……
あっ待って待って何より深くて濃い緑色……
連想してしまったらもうだめだ。
レポートのイメージボードに入れていただいた多分温室の写真が、もうスウの鳥かごにしか思えない。
好き……!

「14歳の頃によく聴いた音楽が人生で一番心に残る」説がありますが、「14歳の時に着ていた服が人生の岐路を決める」というのもあるのかもしれません。

「14歳の時に着ていた服」があなたの人生を決めるかもしれない
ヴィヴィアン・ウエストウッドに夢中だった思春期の話

私の場合は、14歳の頃に魂を揺さぶられた世界にアイデンティティの根源がありました。
今はまだ妄想の中の産物で、現実には存在しないアイデンティティ(アクセサリー)だけど。(ただ見つけられていないだけかもしれない)
無事に出会えたその時は、私が買わんで誰が買う! とすかさずトキメキ一本買いするに違いない。
ひとまずは、このエフイヤージュを妄想クローゼットへ入れることにする。

それにしても、奥底に大事に大事にしまいすぎて若干忘れられていたこのトキメキ、どうしてわかったんだろう。
あきやさんってやっぱりエスパー……?

ちなみにこれ、講座後にいただくレポートの中でご紹介いただいたブランドのひとつに対する気付き。
たまたまビジュアルだけはなんとなく知ってる〜見たことある〜だったけれど、レポートには、まだまだ聞いたことも見かけたこともない世界がぎっしり詰まっている。
もう受講から1ヶ月経つのに、ぜんぜん咀嚼しきれる気がしない特大ボリューム。

異文化あるいは異世界交流(気付き編)

エルメスに行ってみる、という冒険。
はじめてのラグジュアリーブランド、挑戦するならきっとエルメスだ、となんとなく考えていた。
自問自答ファッションを知ったばかりの頃に、「いつか」と言っていたラグジュアリーな世界。

百貨店の一角に鎮座ますエルメスの店舗。
たまたま通りかかったのではなく、ここにある、と探して行くのはもちろんはじめて。
遠巻きに、チラチラと、不審者っぽくない? え、私大丈夫通報されない? でもすごい布だよオーラがすごい! 圧倒的オーラですよこれはもっと近くで見たいでも……
とドギマギしながら時間を変えタイミングを見計らいながら都合3回ほど通りすぎ、そして結局、入場規制に阻まれて、頼もーと突撃する勇気を出せないまま終わってしまった。
そう、一つ前の靴の試着チャレンジの記事で書いた、遂行できなかった予定とは、エルメスへ行ってスカーフを見せてもらうこと。

まだ実行できていない。
でも、「いつか」と言っていた遠い世界が、「まだ」に変わった。

実物を見て(かなり遠巻きだったけど)、その圧倒的なパワーを感じた。
間近でふれることは叶わなかったけれど、なんだかすんごい素敵な布の塊が置いてある気配があった。
しなやかで、そしてきっとプリントが映えるだろう、きゅっと密に詰まった布の気配を感じた。
この時季よく手に取るストールは薄くてふわっふわに柔らかいお気に入り。
でも薄手で、かつやわらかさを出すためにあわく織られている繊細な生地は、すぐ引きつれたり穴が開いたりしまう。(ほつれをごまかすためにぐるぐる巻きにしか使えなくなったストールは数知れず)
でもエルメスは、ただプリントが美しいだけじゃない。
そんじょそこらのストールとは布から織りから(糸からも?)全然違うわという圧倒的なオーラがあった。
ネットでただ鑑賞していた時にはまったく想像できなかった、実物の迫力。

ちょっと怖い。でも知れば絶対に楽しい世界が広がる予感。
これあれだ、私の大好きな、異文化交流。これまでの自分の常識が、なんてちっぽけな井の中の蛙だったのかと教えてくれる知らない世界、新しい価値観。
今月は、靴を訪ねて3000里する計画がある。そして幸いにして訪れる先はエルメスの店舗もある都会。
そっか、今度の交通費がだいたい0.5カレかと思えたら、なんだか遠い彼方の異世界じゃなくなった。
言うほど遠くないかもね? お互い日本語話すんだし。がっちがちに身構えすぎて怖いパターンを妄想しすぎて、いざ体験してみたら楽しさに拍子抜けするパターンかも。
きっとそうだよ怖くないハズ。
でもはじめの一歩はやっぱり無性にドキドキするところも、知らない世界へこんにちはー! する時とおんなじだ。

今度こそ、あのすてきな布の塊を間近で見せてもらおう。そしてラグジュアリーな異世界交流初挑戦記を書く。
前回はどうにもギリギリになってひよってしまったので、今度は事前に宣言しておくスタイル。
行くよエルメス書くよ体験記。


……意気込んだ傍からあーしまったどうしよう。
靴を訪ねて3000里、訪問先はこちらの2か月先を行くくらいの気温季節感らしいので、地元基準の極寒真冬装備で乗り込む予定にしていた。
でもこの訪問先の気候に合わせた防寒仕様だと、大好きを全身にまとう武装がしづらい……と、今更気づいてしまった。
お気に入りのくるくるスカートも好きを詰め込んだ相棒スニーカーも、真冬仕様じゃない。インナーを工夫しながらおよそ通年着ているとはいえ、どちらかといえば春夏の装い生地感だ。
真冬対策の靴を買う(北国の方がきっといろんな種類があるはず)が目的のひとつだったのだけど、どうしよう、靴屋に履いていく靴がない。
ラグジュアリーな世界も体験したいからなおさら、正に服屋に着ていく服がない! 状態だと今になって気づく。
そうだよ冬の大好きはここぞとばかりに着物に全振りしてたよしまったぁああ〜でも今回の遠征のメインは、数少ない着物じゃ行かないイベント……
あったかインナーにどうにかがんばってもらう? せめてアクセサリーで盛る(守る)?
いやいや冬の北国をなめてはいけない。ピアスで凍傷になる世界だと教えてもらったばかりじゃないですか。

出発までもうちょっと悩みます。
でもここで、慌てて服屋へ駆け込んではいけませんよ私。