PJCS2024優勝🏆

2024年6月16日 17:59

おはやいます！
ちょっと前から日本チャンピオンになったアーニャです！

6/2に開催されたPJCS2024の振り返り記事となります。

構築記事(レンタル有り)のあとにアルカナさんとのバトルについて話しています。

[構築経緯]

1.全国大会で勝つために

まず考えたのは大会形式です。

・ダブルエリミネーション形式
・クローズドシート1発勝負からオープンシート2本先取に途中で変わる
(以後、クローズドシート1発勝負→ctsbo1 オープンシート2本先取→otsbo3)
・4連勝でotsbo3になる

↑ざっくり自分にとって大事だと感じたところをまとめました。

大会形式から優勝するためにはotsbo3で強い構築でないといけないこと。
ただ、ctsbo1で負けるとルーザーズに落とされてかなり苦しい展開になる。
ctsbo1とotsbo3では"強い"に大きな違いがある。

このバランスをどう取るかがめちゃくちゃ難しかったです。
私の結論は「otsbo3で勝てることが何より大事である」でした。
理由は単純でせっかく参加できたなら優勝したかったからです。

また今回は参加者が64人ということもあり、その64人に負けないのであればなんでもいい。
つまり、"全対応を目指す必要はない"というのも大事にして考察を進めました。

2.全国大会の環境予想

大会参加者から考察しました。

オンライン本戦と全国大会では対戦ルールが変わるので多くの人がオンライン本戦後に構築を公開しました。
それらの情報から64人の多くが普通からズレた型のポケモンを上手く使って勝っていると感じました。

そういった勝ち方をした人が全国大会でどんな伝説ポケモンを使ってくるのかを考えたところ、"型の豊富なポケモン"を好むだろうと予想しました。

全国大会で勝ち上がるためにはctsbo1形式でまず勝たないといけませんし、そういったところからも型の豊富なポケモンは好まれると予想しました。

3.伝説のポケモンに対する考え

伝説ポケモンは物理禁伝と特殊禁伝に大きく分けれますが、特殊禁伝の型の豊富さに注目しました。

バドレックス(こくばじょうのすがた)、ミライドン、テラパゴス、カイオーガなど極端な例を挙げると、こだわり眼鏡を持っている場合と瞑想等で積んでくる場合で対処法がまるで違います。
(以下長いため黒馬と呼ぶ)

1ターン目にまもるで様子見をしたら瞑想されて負け。
かと言って動かしてこだわり眼鏡でぶっ飛ばされて負け。

特殊禁伝の全ての型を考慮した安定択がctsbo1において存在してないなと感じました。

このことから少なくとも黒馬とミライドンはかなり多くなると予想し、自分も特殊禁伝は使いたいと考えました。

4.最強の伝説ポケモン

じゃあ自分はどの特殊禁伝を使おうか。
この大会形式と環境予想からなる最強の禁伝は誰なのか。
私の結論はテラパゴスになりました。
以下テラパゴスの理由です。

[型の豊富さ]
・食べ残しや隠密マントで瞑想をする型
・こだわり眼鏡でテラクラスターを押し付ける型
・メテオビーム型

[大会形式]
・ctsbo1とotsbo3が混在している
・otsbo3で勝てる構築を目指している

これらからotsbo3で勝てるようにパワーは保ちながらctsbo1でも勝てないといけませんでした。
そこにテラパゴスの型の豊富さと唯一無二の"相手のテラスタルを抑制する"という性能を評価しました。

この性能のおかげでctsbo1でも相手のテラスタルはほぼ考慮しなくて済むのが強力でした。

[環境予想]
前述のとおり禁伝は黒馬とミライドンが多くなると予想しています。

テラパゴスは黒馬にはノーマルタイプが、ミライドンには特性が勝手に強いのです。

また、型の豊富なポケモンを好むと考えた点から派生してテラパゴスの苦手なザマゼンタを使ってくるプレイヤーも少ないのでは？と予想できました。
この予想の詳細は5.メテビ型選択理由で触れます。

以上から私のイメージする全国大会ではテラパゴスが最強でした。

5メテオビーム型の選択理由

選択理由は考察を進める途中で変わりました。
初めの選択理由はガオガエンに強い型にしたかったからです。

採用率1位であるガオガエンをワンパンできるポケモンが異常に少ないので絶対選出の禁伝はガオガエンに強くあって欲しいと思いました。

私はガオガエンを高く評価していました。
ですが、実際ガオガエンを自分が使ってみると威嚇と捨て台詞はクリアチャームに、ねこだましは隠密マントとゴーストテラスにそれぞれ泣かされました。

使ってみて特にゴーストテラスの多さは異常だと感じました。
このことからボディプレスがメインウェポンであるザマゼンタもかなり苦しい思いをしているのではないかと想像ができ、全国大会にはいないだろうなと予想しました。

自分が使って全く勝てなかったのでみんなも勝ててないだろうという安易な考えからガオガエンも使う人が少なそうと予想しました。

ここで矛盾が生じるわけです。
ガオガエンを意識してメテオビーム型を選択したのにガオガエンは全国大会にいない。

メテオビーム型のテラパゴスとガオガエンを同時に使い始めて1週間くらいでガオガエン無理じゃね？って結論に辿りつきました。

ただこの1週間でメテオビーム型の真の強さには気づくことができていたためここでガオガエンがいないから別の型に変更とはなりませんでした。

この1週間で気づけた真の強さ
・ガオガエン以外にもめっちゃ打つ
・瞑想をケアするせいか初手メテオビームが全然まもられない
・似たような理由で交代もされない
・ステラクラスターがチラつくのでテラスタルもされない
・そもそもメテオビームは初見殺し
・メテオビーム以降、まもれる拘り眼鏡テラパゴス

これらがメテオビーム型選択の最終的な理由となります。

6.一般枠の採用理由

テラパゴスの苦手なウーラオスなどの格闘タイプに強いかつテラパゴスの個性を活かせるポケモンを探しました。

まず1番初めに採用が決まったのはモロバレルです。
レギュFまでのモロバレルの使用感から対策を草テラスや挑発などでしている人がほとんどだと感じていました。
今回はテラパゴスと組ませるので草テラスを切りにくくさせられますし、挑発をしているターンにテラクラスターでダメージレースを優位に進めることができます。

次に採用が決まったのはハバタクカミです。
テラパゴスの苦手な格闘タイプを触れる点と素早さ操作を評価しました。

次にウーラオス(れんげきのかた)です。
文句なし一般枠最強なのは勿論ですが、私の脳内全国大会ではテラパゴスが優勝していたため絶対に採用すべきであると判断しました。
ガオガエンをワンパンできる点も評価しています。

ここまでで相手のモロバレルと突撃チョッキゴリランダーが触れないためオーガポン(かまどのめん)を採用しました。
なんか前にも似たようなこと言った気がしますね、、、
環境予想からガオガエンが少ない読みをしていたこともあり今大会の炎枠最強はこいつなんじゃないかなって思えたのも採用理由です。

ラストピースにはトルネロス入りに強いことが最低条件でした。
突撃チョッキが余っていることもありタケルライコとテツノカイナの椅子取りゲームです。
テツノカイナに軍配が上がった理由は
・ねこだましを覚える点
・テラパゴスに強い点
・ミライドン構築に強い点
・ガオガエンがいないなら昔のように輝ける点
以上4点です。
環境予想からタケルライコと比較してテツノカイナを選択しましたが大正解だったように思います。

[個体解説]

テラパゴス

<調整意図>
・ステラ後いじっぱりウーラオスのインファイトを最高乱数以外耐え
・臆病眼鏡ミライドンのエレキフィールド下イナズマドライブ確定耐え
・s-1準速135属抜き

<解説>
ウーラオスのインファイトを耐えることで立ち回りが柔軟になるので耐久ラインはそこを意識しました。

Sは最速ガオガエンの上からメテオビームを撃たないといけないので124以上確定。
どうせならとs-1準速135属抜きにしました。

ロックカットはハバタクカミでs操作ができないクリアチャームコライドン用に採用しましたが、他の対戦でも使う場面は多くとても便利です。

全国大会では全試合テラパゴスにテラスタルを使いました。
相手がテラスタルを使えずに勝てることも何試合かあり、期待以上の活躍をしてくれたと思います。
なによりメテオビームを一度も外さなかったのは本当にありがとう。

モロバレル

<調整意図>
・臆病黒馬の+2ダブルダメージアストラルビットを確定耐え
・臆病黒馬のサイコキネシス確定耐え
・臆病黒馬のサイコショック確定耐え
・臆病ミライドンの眼鏡流星群確定耐え
・最遅ディンルーより遅い

<解説>
環境予想から特殊禁伝が多くなると思い特防方面に厚くしました。これも間違いなく大正解でした。

去年のPJCSは性格まで公開されていたことからSに下方補正をかけていたら最遅白馬が自信を持ってブリザードランスを撃てるようになるため穏やかで採用し、個体値でSを下げました。

持ち物はウーラオス等の格闘タイプにさらに強くするためゴツゴツメットにしました。
コライドンがゴツメ+フレアドライブの反動+テラクラスターで落ちたりもします。

技構成はきのこの胞子、怒りの粉、まもるは確定。
テラパゴスとテツノカイナの高耐久を活かすために花粉団子を採用しました。

トルネロス+カイオーガやパオジアン+ウーラオスを重くみて水テラスです。

ハバタクカミ

<調整意図>
・いじっぱりウーラオスの水流連打確定耐え
・臆病眼鏡カイオーガのダブルダメージしおふき確定耐え(控えめだと62.5%で耐え)

<解説>
耐久を第一に考えたためあまりをCとSにどう振るかを考えましたが通りのいいムーンフォースでしっかりダメージを与えることが大事だと考え、あまりを全てCに回しました。
これもまた大正解だったようで、アルカナさんとのゲームではかなり活躍しました。

技構成はテラパゴスとの攻めの相性の良さを評価して採用したのでムーンフォースと凍える風は確定。

型の判明していないトルネロス+カイオーガがどうしようもなかったのでトリックルーム。
テツノカイナとモロバレルがいるためぼちぼち他の対戦でも使ったりはします。

白馬構築に対して安定させるためモロバレルが初手に来てもいいように挑発を採用しました。
この技も他の対戦でそこそこ活きます。

Cに全て回したとは言えタケルライコやミライドンはムーンフォースで落としきれないため、otsbo3で牽制する意味を込めてフェアリーテラスを採用しています。

ウーラオス(れんげきのかた)

<解説>
努力値のあまり4をどこに振るかで運命変わるかもなと思っていて直前の最後まで悩みました。

①Hに降った場合
グラスフィールドの回復量が変わります。
②Bに振った場合
意地っ張りA+2ヘイラッシャのダブルダメージ地震で2確になるかどうかの乱数が変わります。
③Dに降った場合
凍える風+テラクラスターの乱数が変わります。

自分がテラパゴスを使うことから①は縁がなさそうなのでなし。
練習段階で凍える風+テラクラスターをしてきたテラパゴスが全て眼鏡だったので③を切って②を選択しました。
何かいいことがあったわけではないです。

相手の伝説のポケモンに関係なくウーラオスを選出することが大事だと考え、行動保障のある気合いの襷で採用しました。

自分と同じようにテラパゴス+モロバレルはいるだろうと思い、草テラスでの採用です。
そもそもテラパゴスがいませんでした、、

オーガポン(かまどのめん)

<調整意図>
・意地っ張りウーラオスの水テラス水流連打確定耐え
・最速90属抜き

<解説>
またまたウーラオスを意識した耐久調整です。

グラードンとカイオーガの上から草技を撃てる安心感が欲しかったので最速90属抜きにしました。

火力が必要なのでウッドハンマーかパワーウィップからどちらかを選択。
ウッドハンマーで使ってみて反動ダメが響いて負けることが多ければ仕方なくパワーウィップにするってことで練習してたらそんなことはほとんどなかったのでウッドハンマーで本番に臨みました。

絶対にテラパゴスをサポートできるこの指とまれが詰めで非常に頼もしかったです。

テツノカイナ

<調整意図>
・意地っ張りウーラオスの水流連打を2耐え
・臆病黒馬のc+2フェアリーテラスてだすけドレインキッスを68.8%で耐え
・ワイルドボルトで無振ウーラオス(れんげきのかた)を75%で倒せる
・最遅ドーブルの下

<解説>
これでもかと言わんばかりにウーラオス意識です。
ピッピ＋黒馬も意識しており、ヘビーボンバーをピッピやフェアリーテラス後の黒馬に当てることが大事でした。
なので全てを手にしようと全てが微妙な調整になっています。
ですが結果的には良い方向にだけ転んでくれたので良かったです。

耐久に厚いテツノカイナがガオガエンのいない全国大会で配信卓以外でも大活躍でした。
もし自分のポケモンが配布されるならテツノカイナにして欲しいと振り返って思います。

ハバタクカミ+イーユイと白馬構築を意識して水テラスで採用しています。

ここまで個体解説でした。

多くの構築記事は次に基本選出について話がありますが、このテラパゴス構築は選出について語り出すとキリがありません。
テラパゴスでテラクラスターを1番多く打てそうな選出はなにかを考えるといいと思います。
凍える風のs操作、怒りの粉やこの指とまれ、猫騙しのサポートをうまく使ってください。

この構築でシーズン18のランクマ最終順位は35位でした。
勝率は71%くらいです。
扱いがかなり難しいと思いますがぜひ日本一の亀さんを使ってみてください！

レンタル

振り返り

全国大会の環境読みは100点に近いくらい完璧だったように思います。
・特殊禁伝が多い
・ガオガエンは少ない
・ザマゼンタも少ない

またそれらの環境読みをしっかり活かせる構築も組めたと思います。
全国大会を見据えて構築を組んだため練習では思うように勝てず、苦しい思いもしましたが、、

当日のマッチアップ
R1 黒馬
R2 ミライドン
R3 白馬
R4 ミライドン
R5 白馬　○○
WF 白馬　×○○
GF 白馬　○○

マッチアップ、対戦内容含めて運もめちゃくちゃ良かったです。
全国大会で勝つというのはこーゆー運も必要なんだろうなと実感しました。

以上で構築記事を終わります。

vsアルカナさん

エピソード

話は去年の12月に遡ります。
Rsmashという福岡で行われたオフ会にアルカナさんは招待選手で参加していました。
オフ会終わりに「次は全国大会やね」って話したのを覚えています。
そんな話をしたあとトーナメントを勝ち進んだウィナーズの頂で待っていたのがアルカナさんでした。アツいですね。

対戦前にやったこと

day2の朝9時にあるvsアルカナさんに向けてday1を終えてホテルで作戦を考えました。

まずアルカナさんの映っている配信卓を見返し、そこにある情報(HPなど)からおおよその調整を割り出しました。

次に選出を考えました。
自分の方が選出択は豊富にあるといっても、どの出し方をしてもゲーム途中でまもるや迅雷の択が発生するなと感じました。

ここですぐに選出は諦めてダメージ計算を一通りして全部記憶しました。
出てくるわけがないテツノブシンですらちゃんとやりました。

この次やったことがウィナーズ決勝、グランドファイナルでめちゃくちゃ読み当てた理由だと思います。

やったことはアルカナさんのYouTubeを漁りました。
過去にワールドカップなどのbo3の解説動画をあげているのを思い出し、それらの動画からアルカナというプレイヤーが"自分の何を通そうとする人で相手の何を抑えてくるのか"を自分なりに分析しました。

ウィナーズファイナル(WF)

全国大会という大舞台、勝てばほぼ優勝のウィナーズ決勝でその分析通りの動きになるのか自信は持てていなかったです。
広めの択を取ったところをしっかり付け込まれ1戦目は負けました。
ただこの負けからは自分にとっては相当得るものがあり、いけるなって感じてました。

その後のWF2.3本目、GF1.2本目は完璧に近い形で読めたと思います。
ポケモンじゃなくてアルカナさんのことを考えるというよくわからない作戦が見事なまでにハマったと思います。

どうかな〜って感じのドキドキした技選択はWF2本目のタケルライコまもる読みでムーンフォースと花粉団子をオーガポンに集中したターンです。
あのターンで掴んで一気に自分の流れになった気がします。

WFの試合前に3本目までいったらアチいなーってお互い話してたのがその通りになりました。
3本目前に目を合わせて👍を送り合ったのもそーゆー話があったからです。

3本目も信用しきったとんでもない動きを1ターン目に通してそのまま押し切って勝ち。
インタビューでも話したとおり手足が震えてました。
勝ってしまった、ほぼ優勝って気持ちもありましたがそれと同じくらいいつも通りにプレイしているアルカナさんのエグさを感じてました。

グランドファイナル(GF)

ルーザーズ決勝を見て「またアルカナさんかぁ、」ってなったのが正直な感想です。
選出から技選択の読みから何から何まで読んでいたのでこれされると4本負けれるかもなと不安になりました。

ルーザーズ決勝からグランドファイナルまでの6時間は地獄のように長かったです。
前日のホテルで作戦を考えていたので今更やることもなく、、
諦めていた安定択の存在する選出を考えたりもしましたが全く答えは出ず、、、

また諦めてYouTubeで解説動画を見たりユナイトの配信卓を見に行ったりぷらぷらしてました。

大した準備はできずにグランドファイナルを迎えることになります。

1本目
最後のタケルライコにムーンフォースとつたこんぼうを重ねたシーンです。
ウーラオスが絶対にまもるという自信があったのと、ムーンフォース+つたこんぼうで電気テラスのタケルライコが落ちるのかどうかを知りたかったためこの選択にしました。
なにより1度bo3負けてもいいのが大きかったので強気にいけました。

2本目
選出から何もかも読み通りでした。
自分で見返しても怖いくらい読んでいます。

盛り上がっていた花粉団子のシーン、すごいだろ！って言いたいところですが残念ながら安定択なんですよね。
それでも読みすごいって違ってても褒められると嬉しいものです。
いつまで経っても見直してニヤニヤできると思います。

あまり詳しく盤面について触れてきてきませんでしたがラスト2ターンだけ深いので触れたいと思います。

テラパゴスのステラメテオビームで白馬を縛っている状態です。
(以下、急所を考慮してません)
①素直に動いた場合
テラパゴスステラ→ウーラオスのインファイトがテラパゴスに入る→メテオビームで白馬が落ちる→テツノカイナのドレインパンチでウーラオスが落ちる→テツノカイナ&ミリ耐えしてるテラパゴスvs岩オーガポン→ドレインパンチ+ロックカットで詰み→アーニャ勝ち

②白馬が岩オーガポンに交代する場合
白馬が岩オーガポンに交代→テラパゴスステラ→インファイトでミリまで削れる→メテオビームを岩ポン→ドレインパンチをウーラオス→テツノカイナ&ミリ耐えテラパゴスvsミリ耐え岩オーガポン&白馬→つたこんぼうをテラパゴスにしながら10万馬力、次のターンからはブリザードランスで詰み→アルカナさんが勝ち

③②を読まれていた場合
配信の通りのゲーム展開になりアーニャ勝ち

④②を読んだが普通に白馬に動かれた場合
アルカナさん勝ち

①と③を比較するとわかりやすいんですが
①の場合、メテオビームを白馬に当てる90%で私の勝ちです。
③の場合でも実は同じで、交代を読んで最善手をしたとしてもメテオビームを当てないと私は勝てません。同じ90%なんです。

同じ条件になるのならいきなり勝ちになるかもしれないバドレックス交代を選びますよね。
ただ、瞬時にこの盤面を理解してメテオビーム条件であることを判断できる人はあまりいないと思っています。
ですが、相手はアルカナさんです。
見えてるでしょ？っていう信頼のもと②に対する最善手を選択しました。

「バドレックスを引っ込めた」って文字が出たときに頭を抱えたような仕草を私がしてると思いますが、あのときの心境は「やばい。この人本当に同じとこまで見えてるわ」っていう驚きと「メテビ当てたらチャンピオン」っていうドキドキです。

最終ターンもアルカナさんはパワーウィップをテツノカイナに打っていますがあれにも流石だなと感じました。
アルカナさんの勝ち筋はメテオビームを避けることなので、避けた場合に勝ちに繋がるパワーウィップ+10万馬力でテツノカイナを倒すっていう最善手を最後までしっかりやっています。
対戦後に気になっていたので控室で聞きましたが「馬力押してる」って言ってました。

アルカナさん本人も配信等で言ってますが本当にお互いミスがなくレベルの高い戦いをお届けすることができたと思います。
自分が勝てたことに満足していますがそれ以上に試合内容にとても満足しています。