2024年7月24日

ナショナルチェーンの書店で働いているので、全国の店舗の在庫データが見られるのだが、小さい版元の新刊を仕入れているのはだいたいいつも同じ店舗で、あ、なんか自分と似た感性の担当者がいるんだな、とうれしくなる。でも、『転職ばっかりうまくなる』はうちが一番売っているし、『病気であって病気じゃない』も『ワンルームワンダーランド』も入荷してすぐ売れたし、『五本指のけだもの』も常連のお客様がすっと買っていかれたし、と鼻を高くするところまでがセットなんだけど。文芸書全体の売上はさほどでもないけど、海外文学の売上は五本の指に入るくらいだったりして、もちろん店全体からしたら1%にも満たない部分なんだけど、そういう些細なことが仕事の支えになっている。きっと買ってくれるだろうという信頼ができる良いお客様にめぐまれているからこそ仕入れができるので、ほんとうにありがたいことだ。
だんだん棚卸が近づいてきたストレスで、また棚卸の夢を見てしまった。いやだよー。

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