愛と呪い/ハッチング~孵化~

週末はゆっくり過ごした。
東京Vの試合を見て、焼き鳥を食べた。
新宿のシネマカリテで「ハッチング~孵化~」を見た。


東京V vs レノファ山口

佐藤凌我が抜けだしたところを倒されてPK獲得。

スター性がある。そのまま3-0での勝利。

城福監督の初戦だったが、攻撃面のいい部分は継続し、守備の不安定を立て直すという理想が見えた試合だった。大いに期待したい。


ハッチング~孵化~

フィンランド映画。フィンランド語はヨーロッパのほかの言語と大きく違って、ファンタジックな雰囲気があった。

主演の少女役の子がきれいだった。きれいなファンタジーの世界に現実的な家族の鬱陶しさが丁寧に描かれ、気味の悪い怪物が暴走していく。

得体のしれない存在が育っていく気味悪さという点ではチタンと似た部分がある。

ストーリーは割と丁寧で、怪物がいなくても成立するようなわかりやすい話で引き込まれる。その日常の気味悪さが、非日常的な怪物の登場によって象徴的に表現される。そして、怪物の成長とその変化の意味について、考えを巡らせることになる。

壮大な裏切りや納得感があるわけではなく、小さくまとまっているようにも見えたが、細部の人物描写が丁寧で、家族はとっても現実的に気味が悪く、母の愛人は現実的に安心感を抱かせる。

安心感を抱いた人間に拒絶されることのつらさが、いつも一番つらい。ダンサー・イン・ザ・ダークによって思い知らされたことだ。



日常はいつもつらくて、希望を捨てるぎりぎりのところをやっと呼吸して生きている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?