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サブマシンガンの復権

注意:このシリーズはフィクションです。

殆どが現実世界の歴史を踏襲しますが創作世界における銃器の話であります
その為単純に間違い勘違いなども多いですが、一部あえて歴史が変えてあるなどもある為、作者である自分自身を含めてそれらの訂正が非常に困難であります。
その上キャラクターの一人称視点による偏見とクッソ汚い言葉遣いを更に詰め込んでるんで滅茶苦茶なことになってます してます
様々な物理資料やネット資料などを基に書いていますがそれらが間違っている可能性というのも考慮しなければいけません。

ただ今回は比較的リアルな話です…が、偏見に関してはおもっくそあるのでやっぱり信頼しないでください

サブマシンガンの復権
PDW 超小型カービンの時代を越えて

最近SMG…サブマシンガン(注意:以下SMGとサブマシンガンが混在しています)が復権しているわ
似たような概念のPCCも含めてね 色々と拳銃弾を使用する銃器が復権してるの
まずサブマシンガンについておさらいしましょう

最初期のサブマシンガン MP18
画像はWikipediaより
BAR M1918(初期のオートマチックライフル≒SAW)
画像はWikipediaより

まず第一次大戦でマシンガンを使う時、あの時代は今でいうヘビーマシンガンばかりで機動性が殆どなかったわ
塹壕から塹壕へ移動する際に歩兵銃…つまりライフルと一緒に移動ができるマシンガンが欲しかったのよね
まぁそれをかなえたBARみたいなオートマチックライフル…まぁ今でいうSAW(分隊支援火器)もあるけど次が重要

塹壕内で戦うから連射しても安定する低反動が良かったのよね
でも拳銃だと連射力に不安があるし…とかがあった
それで開発されたのがサブマシンガン…いえまだマシンピストルね

トンプソンM1921
画像はWikipediaより

サブマシンガンという名前は大戦期にジョン・トリバー・トンプソン(John Taliaferro Thompson)が開発したのが…といってもまぁ間に合わなくて戦後に発売したんだけど
話を戻すわそれがいわゆるトンプソンサブマシンガンなんだけど戦後軍隊以外にも売ることになった際に全く新しい言葉が欲しかったのよね
オートガン、マシンピストルとか言われてたんだけど最終的に決まったのが「サブマシンガン」
重いマシンガンや軽いけど信頼性のないオートマチックライフルに成り代わる新しいマシンガンね
でもそれ以外にも覚えやすい愛称が必要だったからトミーガンという名前も付けくわえられたわ
因みになんだけどトンプソン将軍についてはTaliaferro(タリアーフェッロ)というイタリア語の綴りのままToliver(トリバー)と読ませたわ
ガトリングガン・パーカーの逸話とかもあるし
1911の.45ACPの試験を行ったりとか変人ではあるけど結構な偉人でもあるわ

そして段々と時代は下りWW2

でトンプソンが死んでからトンプソンが大量発注されたり
塹壕戦ではなくても機動戦においてもSMGは有用だったりと判明したり戦場でSMGはライフルに次ぐ歩兵の花形になったのよね

M1928A1
画像はWikipediaより

でも結局簡易的なサブマシンガンが好まれてM3グリースガンが出てくるんだけど

M3グリースガン
画像はWikipediaより
ステンMk2
しょぼい見た目から配管銃とか ステンチ(臭い)とか言われた
画像はWikipediaより
逆にナチ側SMG MP40シュマイザー
シュマイザーは実は関わってないがイギリス側の誤報でシュマイザー設計と言われた
シュマイザーは前身のMP38の設計にも関わっていない
画像はWikipediaより

朝鮮戦争においても使われ
ベトナム戦争でトンプソンSMGが完全に退役して南ベトナムに送られたんだけど結局フエ戦の後大量遺棄されて多数が海兵隊に再利用されたわ
そして段々と戦争の交戦距離がまた長くなっていった上小口径高初速のM16が採用されてからは特になんだけどサブマシンガンの地位は消えていったわ
精度も悪いし拳銃弾はライフルに比べてしまうと威力は低いし
短い銃ならXM177に代表されるカービンとかで十分とか言われることになってしまった

XM177

サプレッサーの使用を考えると低圧な拳銃弾はよかったからそっちの使い方にシフトしていったわ
あるいはUZI並みの小型化をして拳銃替わりとか戦車兵用とかかなり狭い屋内戦でカービンですら長いと言われるときね

でもXM177とかのカービンを拳銃弾にしたR0シリーズとかを使うことも多かったわね
低反動でジャングルでの近接戦なら充分な威力だったからかしらね

COLT R0635
画像はWikipediaより

でも77年に事件が起きた 
ルフトハンザ航空181便ハイジャック事件

H&K MP5
画像はWikipediaより

それの制圧を担当したのがドイツ警察特殊部隊GSG9
使用したのはそう ヘッケラー&コック MP5
さっきも言ったカービンですら狭い屋内戦の例でもあるわ
MP5はG3をそのままSMGに仕立て上げたかのような内部構造でオープンボルトで精度の悪い今までのSMGとは段違いだった
正にアサルトライフルのように使えるサブマシンガンだった
威力不足は逆に無用な貫通を抑えるという意味でも一役を買った訳
短所だと思われたところが逆に長所になったわ

こうしてSMGは大型高性能で高価なMP5系統や安価で低精度で小さなMAC10やUZIみたいな銃に二分化するの

IMI UZI
画像はWikipediaより

ほかにも駐英イラン大使館占領事件ではSASが使用したりとハイジャックや占領テロが多かった時代よ
人質が居る事件にはもってこいだった

でも段々とボディーアーマーが安価に民間人やテロリストの手に渡ってくる

するとMP5ですら使いづらくなってきた
こういった経緯からボディアーマーを貫く必要が出てきたわ
アサルトライフルを最初使ってたんだけど逆に貫通しすぎて人質への被害が…っていう話になるの
そうして生まれたのがアサルトライフルの弾を短くしたような新型銃弾を使う銃よ
パーソナルディフェンスウェポン(個人護衛火器)PDWよ
P90それに対抗してMP7とか

FNH P90
画像はWikipediaより
H&K MP7
画像はWikipediaより

だけど段々とP90のSS190も貫通力もボディアーマーの進化には耐えきれず抜けない昔のクラス3が当たり前のように安価になっちゃったからもうだいぶ使用例は減ったわね弾薬も高いし…でもそれでもまだある程度は抜けるということで使用する法執行機関も多いわまだSMGの方が人気があったわ 大体この時代のUMPとかもいい例じゃないかしら 結局安価で使いやすい銃が求められて細々とは続いてく第三次大戦では車両兵や後方兵に一応使われてる程度っていう国の方が多かったわね

そして更に時代は殆ど現代に

(プライベートの)弾薬費に給料のおよそ1割を持ってかれている


アメリカでは弾薬価格が高くなって来たわ 私やお父さんの射撃場もこの問題に大直面よ
そこで安い拳銃弾を使用する「ライフル」が人気が出たわ ここでいうライフルは連邦法のライフルね
そうそれがピストルキャリバーカービン(拳銃弾カービン)PCCね
でもまぁPCCはそこまで軍事史には残るほどではないわ

代表的なPCCは以下ね

CZ EVO3
普通に新設計のPCC 正直SMGだと思う
画像はWikipediaより
ケルテック SUB2000
拳銃のロアレシーバー(グリップ)を組み込んだPCC
値段が安いので割と売れてる
画像はWikipediaより
Aero Precision M4E1
所謂AR15カスタムのPCC
画像はNRAから

そして更にもう少し後2019年…ほんの数年前ね
米軍が新しくSMGを採用したわ 76年ぶりに
B&T APC9よ 正直競合相手のSIG MPXが勝つかと思ってたけど…

B&T APC9
ただし採用されたのは下記のAPC9Kである
画像はWikipediaより
米軍が採用したものとほぼ同型のAPC9K PRO
画像はB&T USAから
競合相手のMPX
画像はWikipediaより

因みに米軍初の制式9mmSMGよ 調達はコルトSMGとかMP5とか色々あったけど
正確にはサブマシンガンではなく サブコンパクトウェポン(SCW)という新しいカテゴリとしてだけど
ただ制式採用のはずなのだけど制式番号は無いわ M4とかがついていいはずなんだけど
とりあえず使用目的としては身辺警護とかそう言ったあたり
現代のSMGに求められるのは小型で高精度で消音性っていう辺りね
正直ちょっと前に話したところの良いトコ取りをしているってわけ
そこまで良いトコ取りしても限定的って言うのはあるわ
でも自動車内ですらカービンの時代を塗り替えたのは十分に復権だと思うわ

さて今回のお話はこれで終わり
またね

思ったより出番が少なかった


あれも欲しい!これも欲しい!もっと欲しい!もっともっと欲しい!