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DENIX 637 スイスハルバード  レビュー

53日目
パイク部隊のガード
ワッカ

DENIX 637 スイスハルバード
ハルバード ポールウェポン
おすすめ度
80/100(飾るだけで映える)


このテキストデータの作成意義

  1. 槍と斧 そして鉤爪を組み合わせた汎用兵器

  2. 現在でもバチカンのスイス傭兵の武器として有名


数値関連

全長

2021mm

刃渡り

槍231mm
斧181mm

身幅

195mm(斧から爪まで)

柄長

穂と柄の完全な境までで計測
あくまでも穂の補強部分は柄として扱う
全体1735mm
下から中間の金属まで1020mm
中間の金属の継ぎ目98mm
金属の継ぎ目から穂まで620mm

重量

1992g


実剣の簡単な解説とか

スイス辺りで使われていた汎用決戦長柄兵器
長い柄の先に槍の穂先 斧の刃 そして斧の反対側に鉤爪かピックかハンマーがついているのが特徴
そもそも槍の戦い方自体突き刺すのを基本として叩いて脳震盪や頭蓋骨陥没に脳挫傷などを起こす戦い方をする武器であるが斧を付けたことにより斬撃武器としても完成された
そして単なる突き刺しや切り払いがしにくい兜や金属鎧を遠心力でピックや鉤爪で穿ったりハンマーで叩き潰したりすることができるようになった

半面重量が槍以上になり 更にその重量のある穂先のせいで重心バランスは劣悪なので操作性が悪いことで兵士の育成コストも高く 製造コストも素材も手間も大幅に上がるなどかなりの高コスト兵器となってしまった

汎用性が高い!つまり吶喊して無双する兵器なんだ!と思われがちだが実際はファランクスなどの隊列を組んで敵の槍に引っ掛けて落としたり先述のように突いたり叩き切ったりをするのが基本であった

ただそれでも基本的に突撃はしないものの汎用性をフルに活かした熟練兵みたいなことをすることは指揮官のいる本隊やパイク部隊の側面などの重要な部分の護衛などを任されていた事からわかるだろう
まさに敵陣に突っ込んでパイク兵などの槍衾相手に無双する役割をやらされてた両手剣使いたちとの対決である
ただ神聖ローマのドイツ人部隊は突撃部隊も両手剣使いと一緒にハルバードを活用したのでまぁ無双武器でも間違いはないよ

歴史的にもブルゴーニュ公 シャルル無謀公がこれに突き刺されて死んだくらいには重要な役割を果たした
なおこのシャルル 軍事的にはかなり重要なところがある
まず分断された領地を統一するために各国精鋭傭兵を雇い入れて再訓練
明確に統一された制服と形態化された隊旗を使い毎年軍の配置や役割を指示し
騎乗弓兵と騎兵による機動戦術と銃器兵と弓歩兵による支援
車輪を装備し機動力を上げたうえで長砲身のファルコン砲など非常に緻密かつ大胆で当時としては革新的な軍隊戦術を可能とした
もちろん情報伝達技術が発達してないから完璧な連携が取れた場面は少なくて槍兵が少なかったことから近接戦ではリーチ負けしてフランスに負けたのだが

似たような兵器として槍としてのパルチザンがあるがこちらは斬撃と刺突に特化しており一応ピックを装備することはあるがこちらは槍の穂先の拡大型ということもありあくまで槍の使い方が基本だったらしく多少訓練は楽だったとされる
汎用兵器を使ってるくせに本当か?本当にござるか?と思われるが農民が反乱軍(パルチザン)をやっていた時の武器なのでまぁそうなんだろう

その汎用性と見た目の良さから銃が普及した後も銃器兵たちを守る部隊
指揮官が装備したり
現代でもバチカンのスイス衛兵が装備したりする
因みにバチカンは他にも先述のパチルザンや両手剣のフランベルジュ あとグロックとSIGSG550系列を装備している

中国においても方天戟という刃が三日月状で両方あると形状こそ違うものの考え方としては似た武器がある
三国志の呂布奉先の得物も方天戟を更に色々な使い方ができるように刃を片方だけにして槍を長くした方天画戟だが三国志時代には方天戟すらないのでこれは創作である

日本語では鉾槍(ほこやり)と書く
かまぼこ美味しい

あととあるショップで「今夜ロマンス劇場で」で使用されましたとあったためプライムビデオで10秒飛ばしでみたが(ロマンスなどはちょっと苦手なんで…)
方天戟は使っていたがハルバードを使っているシーンはなかったんだが
飛ばした中にあったのだろうか?


所感

持ってるだけでなんか満足感が高い

刻印

穂先が亜鉛合金なのであまりとがってないし研いだとしても刃というほどにはなってくれないだろうというのがわかる鈍さと触っただけで解る柔らかい金属感

獅子のマークと刃は軽量化を施された十字マーク?がある
戦場で使うものというよりは儀礼用のハルバードをモチーフにしているのだろう
左右ともに全く同じ

因みにこのように中はネジで止められている
穂先側は釘で止められており金属のつなぎ部分は外れないようになっている

あくまで木なので何度もつけ外しをすればいずれネジ山はつぶれるだろう

なんやかんやで半分にすればだいぶコンパクトにまとまる

あれも欲しい!これも欲しい!もっと欲しい!もっともっと欲しい!