NY在住 何歳からでも諦めない人生をデザインする心理カウンセラー・コーチ 平野さきです。
元旦の翌日から普通に仕事が始まるニューヨーク。
その分、クリスマスを含む今週は多くの人が休暇をとっています。
実家に帰省し家族でクリスマスを過ごす人が多く、
人が減って静かなニューヨーク、は過ごしやすいです。
しかし、ロックフェラーセンター、タイムズ スクエアをはじめ、
観光地は旅行客でいつもに勝る賑わい。
初詣で混み合う神社並みに
人で溢れています。
本日も ココロノマルシェ に寄せられたお悩みに回答します。
せいこ さん
せいこさん、
思い切ってご相談くださり、ありがとうございます。
この10年で、ご両親、お姉さまを亡くされ、
沢山の辛い思いをし、チャレンジを乗り越えてこられたことと思います。
本当に、大変でしたね。
残された自閉症気味のお兄様を一生サポートしていこうと決心された
せいこさん。
これまでも経済的に家族をサポート続けたせいこさん、
本当に、家族思いで、優しい女性なのだと思います。
同時に、
自己犠牲的に家族をサポートしてきた部分もあるのかな、と感じました。
そこには、せいこさんの無価値感、罪悪感が隠れているのかもしれません。
自分の価値
なぜ”申し訳ない”と感じるのでしょうか?
これまでせいこさんは、ご両親、ご兄弟に散々貢いでこられました。
そしてご主人も、
せいこさんの収入のおかげで贅沢に好きなことができたわけですよね。
今度はせいこさんが、経済的な包容力を誰かに求めたい、
と感じるのは当然で、後ろめたく感じる必要は全くないはずです。
せいこさんはこれまでに十分与えてきたのですから。
対人関係は苦手で、友達もできにくい。
そんなせいこさんは、
勉強を頑張ること、
医者となり、その高収入で家族をサポートすること、
で自分の存在意義を見出していたのかな、と思います。
そこまで苦しくて、嫌なのに、
25年間、せいこさんはなぜそんなに頑張って続けることができたのでしょうか?
それは、自分のためですか?
それとも、家族を喜ばせるため、でしょうか?
せいこさんは”何も残らず”とおっしゃっていますが、
25年医者を続けていて、何も残らないわけはないはずです。
25年の間に、せいこさんに助けられた患者さんは
1000人を超えるのではないでしょうか?
一つの仕事を25年間続けるということだけでも、
誰にでもできることではありません。
しかも、人の命を預かる責任の大きい仕事を、
25年間も、数々のチャレンジを乗り越えて
続けてきたのです。
それがどれだけ素晴らしいことか、
理解されていますか?
高収入=自分の価値
という思考の癖が出来上がっていたら、
高収入を失うと、自分に価値を感じることができません。
収入のない私には価値がない、いわゆる”無価値感”です。
そこで、また高収入を得るために、株を始めたのも理解できます。
収入がなくても価値がある自分
医者として多くの患者や仕事仲間と接してきた生活と比べたら、
今の生活はせいこさんにとって、「ひきこもり」に見えるのかもしれません。
しかし、私には、せいこさんの生活はひきこもりには見えません。
家族以外の人に会う機会が少ないだけで、
せいこさんは立派に、生産性があり家族に貢献しています。
その上、料理の腕がメキメキ上達、
実家の庭が立派な日本庭園に、
これらはまさに、せいこさんの本来の能力の高さの表れです。
今のせいこさんにとって、
収入がなくてもOKな自分、
家族に甘えることができる自分、
そんなことに取り組んでみませんか?
そして、25年間ずっと耐えてきたのですから、
今度は、自分が好きなことを、
堂々と自信をもって行ってください。
罪悪感を感じることなく、堂々と。
参考になりましたら幸いです。
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心理カウンセラー・コーチ
平野さき