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【SP Archive 002】ブラウニーサーカスと福井と私

browny circus - Demo TAPE
JAP KOGA 2000

福井の男2女2の4人組女の子ボーカルPOP PUNKバンドbrowny circus(以下ブラウニー)
2000年にリリースされたデビュー作となる4曲入りデモテープ。

SONIC SURF CITYよろしくの夏が似合いすぎるパワーポップサウンドにめちゃくちゃカワイイボーカル、彼女(彼)らが人気が出たのは当然でしょう。デモテープからKOGAがリリースというところからもわかりますね。このデモテープに収録の2曲はこのリリースの後すぐに出たシングル"super surf jet girl"にも収録されています。

2005年に解散するまでに2枚のフルレングスアルバムをリリース。映画「下妻物語」のエンディングテーマにも起用されるなど、輝かしい功績を残しました。

ブラウニーには個人的にすごく思い入れがあります。

遡ること、高校3年生、18歳の夏。
私は自動車免許の合宿で福井へ。
鯖江の教習所だったんですが、合宿の宿泊先が寺、同時期に16歳でバイクの免許の合宿に来ていたヤンチャなヤンキーたちと一緒に生活、毎日バスで一緒に行ったり来たり、毎日遊びまわるというかなりアンタッチャブルな2週間の生活でした。

福井駅にも比較的近く、暇を見つけては遊びに行っていました。
駅の近くに「ハートランド」というCD・レコードショップがあり、そこにはSTUPID PLOTSのCDがあったり、そこでクーラーキングマックイーンのCDを予約したりと、入り浸っていました。

またその近くには当時珍しかった20471120の取り扱いがあるお店があり。福井に免許合宿に行ってるのに、そこで6ポケットデニムを買いました。ミルクボーイ全盛期ですね。

そんな福井駅で、合宿中にちょうど夏祭りがあり。もちろん私も遊びに行きました。
そこでどういう経緯か忘れましたが、大阪でDJをやっているというジョーというお兄ちゃんと意気投合。出会って10分しか経っていない2人で、生まれて初めて(そして最後)のナンパをし、浴衣を着ている女子高校生と思われる女の子に「お茶しない?」と超古風な手法で声をかけて、3組くらいに断られて、すぐに諦めてナンパを辞めた2人。あの時の大阪のDJのジョー、元気かな。

そして夏祭りの時、路上でライブをしているバンドが。
場所も覚えていますよ。駅から降りて左サイド、つまりハートランドサイド。ハートランドに行くまでの道の低い石垣のある前。
女の子ボーカルで、すごくキャッチーで、ポップで「めっちゃいいやん!」と思って見ていました。

その1~2年後、KOGAからデモテープをリリースしたブラウニーというバンドが大阪でインストアライブ(インストアじゃなくて店の外だったような?)を行うというのでふらふらと遊びに行きました。
そこで見たブラウニーを見て「!!!」となったのです。
「まさか・・・?」

ライブ終わった後に、フジキさんに
「もしかして、福井の夏祭りでライブしてました?」
と聞くと
「うん」
との返事。もう運命でしょ。

あの日、福井の夏祭りの路上でブラウニーを見て、大阪のインストアライブでもブラウニーを見たのはこの地球上で私だけでしょう。そしてこの偉業はもう誰も真似することが出来ないのです。つまり唯一無二、唯我独尊、世界一。

ブラウニーを聴く度に、当時の甘酸っぱい思い出が蘇ります。
あの頃は楽しかったなぁと思いますが、悲観するんじゃなくて、今も全力で楽しみます。
だって、年を取って今の事を思い出す時も「楽しかったなぁ」って思いたいですから。

フジキさんはブラウニーの前にPOMPS(ポンプス)というバンドをやっていました。POMPSにはオーバーコーツのドラさんも在籍しており、コンチレンチからリリースされたSUPER SONICS CDに収録されている大名曲"Make Me Smile"は先日リリースされたオーバーコーツのLPにセルフカバーとして再録されていましたし、このデモ音源はYouTubeになぜか今頃アップされていたので、これも運命なのでしょう。

ブラウニーが大好きなPOP PUNKキッズは今すぐSUPER SONICS CDを手に入れてPOMPSを聴いて、そこからSUPER SONICSに入っているバンドもいろいろ聞いて、底無し沼にハマっていただければと思います。

reprinted from Instagram



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