私が使わないようにしている音楽関係で使われる言葉
前提として、私はいかなる理由があったとしても戦争には反対です。
そんな戦争に関連した言葉が、別の意味で大好きな音楽関係で使われることがしばしばあります。
本来の意味ではないにしても、それらの言葉から戦争を一切連想しない、というのは私には難しいです。
そしてそれらの言葉は「別の言葉で言い換えが出来る」ことがほとんどです。
それらの言葉を、私は意識して使わないようにしています。
自分自身がいい気持ちがしないから、というのが理由です。
例えば、お笑いで「なんでやねん!」というツッコミを「殺すぞ!」「死ね!」というツッコミにすると、攻撃性がとてつもなく顕著になります。
実際には殺意はないにしても、攻撃性は拭いきれません。
わざわざそのような言葉を使わなくても、他にもたくさん言い換え出来る言葉はある、と私は考えます。
① 参戦
よく見かけるのは「ライブに参戦する」という使われ方です。
オーディエンスとしてライブを見に行く際、また企画やイベントなどにバンドが出演する際にも用いられることがあります。
この「ライブに参戦する」の場合、「2 スポーツ競技や商戦などに加わること。」の意で用いられていると考えられますが、「1 戦争に参加すること。」の意もあるため、この言葉を何が何でも使う必要は見い出せません。
② 着弾
「通信販売で購入した音源(など)が届いた時」に使われることが多いです。
またレコードショップなどが音源を入荷した際にも用いられることがあります。
語尾に「!」を付けた時の言葉の響きにより使用される気持ちもわからなくはないですが、この言葉を何が何でも使う必要は見い出せません。
③ 戦利品
ライブを観に行き、そこで購入したもの。またレコード屋さんなどで買ったものを指す言葉として使われます。
「参戦した時の戦利品が着弾!」という組み合わせも存在します。
この補足がこの言葉がこの意味合いで使われることを表しているのでしょうでしょう。しかし本来の意味はかなり攻撃性があり、この言葉を何が何でも使う必要は見い出せません。
④ 軍資金
主にライブやレコード屋さんに行った際に、何かを購入する際の予算の意味で使われます。
この場合、「2 何かを行うのに必要な資金。」の意で用いられていますが、「1 軍事に必要な資金。軍資。」の意もあり、また言い換え出来る言葉も容易に思いつくことから、この言葉を何が何でも使う必要は見い出せません。
⑤ その他
戦争とはまた別の話になりますが、「解禁」という言葉も私は意識して使わないようにしています。
ライブや音源のリリースなどの発表をする際に「情報解禁」「告知解禁」「サブスク解禁」というような使われ方が多いでしょうか。
「禁止していたことを解く」ということで、「禁止」と言わなければならないほどの制限を設けることは、嬉しい楽しい大好きなライブやリリースの情報には似合わないんじゃないかな、というのが私の考えです。
最後に改めて
繰り返しになりますが、今回紹介した言葉を使っている人を軽蔑する意図も、使うのをやめろという意図もありません。
そこまで目くじらを立てるようなことでもないのも理解していますし、実際目くじらも立てていませんし、言葉狩りの意図もないです。
これは、私が使いたくないから使わないというお話です。
もし、これらの言葉を無意識に使っていて、この記事により何かを考えるきっかけになり、意識して使わないようにしようと考える方が一人でも増えれば、それはそれで私は嬉しく感じます。
また他にもこのような言葉はたくさんあると思います。無意識に使っている言葉でも、違和感を覚えた時には少し立ち止まって、考える時間を設けるのは、人生にとって無駄な時間ではないと私は思います。
言葉には大きな力があります。
それはプラスに働くこともあれば、大きなマイナスに働くこともあります。
誰かを喜ばせることもあれば、傷付けることもあります。
そんな、言葉の持つ大きな力を理解し、可能限りマイナスに働くことが無いように使っていければと思います。
私自身への戒めも込めて。
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