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【SP Archive 003】ナンバーワンかつオンリーワンの蒼さ、BLEW

BLEW。ブリュー。

私とBLEWの出逢いは高校生の頃。
私が住んでいた滋賀県守山市、守山銀座商店街の中にある「キタダレコード」に置かれていたオムニバスビデオ「生2」
そこに収録されていたPromisesを聞いたのが始まりだった。

当時はPromisesを聴いてもどこがいいのか全く分からなくてスルーしていた記憶がある。

追記。BLEWは生2には収録されておらず生1の方に収録されているということを世界の長沢さんに教えてもらった。私とBLEWの出逢いはこれにて「不明」となった。記憶とは驚くほど薄れていくのである。私は生1は9,800円で購入したことは覚えている。

その後、ズブズブと底無し沼にハマっていった私は、「Snuffy Smileの音源を手当たり次第購入する」という教科書通りの行動をとる。
その手に取った音源の中に、歴史的大名盤BLEWの2ndアルバム"You're Not The Only One"があった。

BLEW - You're Not The Only One CD

まさに「ブルーメロディック」としか言いようのない青く蒼い最初から最後までド名曲の連発に、私は教科書通りに夢中になった。

それ以降、数十年に渡りたくさんの音楽を聴いてきたが、私の中でBLEWのサウンドの青さはナンバーワンかつオンリーワンである。You're Not The Only oneと歌っているのに、紛うことなきThe Only Oneなのである。

BLEWの2ndアルバムを愛聴盤にあげる往年のメロディックパンクファンは数多く存在しているだろう。
"She Knows"のイントロの「たかたかたんっ!たかたかたんっ!」のドラムの音を渋谷の上空から拡声器で大音量で流したら、BLEWを好きな人はその場でダイブするはずだ。

冒頭を飾るAtmosphereのイントロから蒼さのドチャクソ巻き散らし、She Knowsからの8 Hours A Dayへの流れ。どこを切っても蒼さの金太郎飴状態。

そして何がヤバいかというと、本作のリリースは1997年だか1998年。もうちょっとしたらリリースから30年が経つということである。

ボーカルの川瀬拓郎さんはその後SOONで活動、これまたオンリーワンなカワタク節を披露してくれていた。ベースのキオさんは元REVOICE、その後URCHINでも活躍。


本作はSnuffy SmileからのCD、そしてBroken RekerdsからUS盤としてもCDがリリースされている。

CDを探し回らなくても、Broken Rekerdsからリリースがあるおかげで各種サブスクで聴けるので、若者たちは自らも蒼いうちにBLEWの蒼さをぜひ体感していただきたい。

そして蒼さもいつの間にか濁ってしまった大人たちは、この記事をキッカケに久々にBLEWを聴き直して、あの頃の蒼さを思い出して、明日への活力にしていただきたい。

BLEWの2ndアルバムのアナログ盤がもしリリースされることになったら。その時はあの頃の仲間たちとアナログ盤を囲んで思い出話に浸りたい。


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