新作カメラ発売ラッシュ フォト&ビデオグラファーの機材選び④
今回はフォトグラファーの仕事道具として僕なりのカメラ選びを書こうと思う。
フォトグラファーと言えど、共通しているのは写真を撮ることぐらいで、多種多様な仕事がある。街の写真館から始まってブライダルなど、お客様に直接写真を届ける仕事や、商品撮影など販促の為に企業に写真を依頼される仕事、報道など記録としての仕事、広告ビジュアルなど様々だ。
私も雑誌から始まり広告業界の写真を中心にこれまで多くの撮影してきた経験を踏まえて、プロ機材としてカメラに最低限必要だと思うポイントを下記にまとめてみた。
*交通広告などにも耐えうる画像数
*ストロボ同調
*テザー撮影
*Wi-Fiアプリケーション
*ファインダー
*デュアルスロット
スタジオワークで必要な、ストロボへの対応とPCとのテザリングとWi-Fiでタブレット端末に接続する機能は必ずと言って良いほど使用する。Wi-Fi接続があると非常に便利だ、特にインテリア撮影や商品撮影で、レイアウトを微調整する際にスタッフに渡して作業を進めてもらいながら、自分は別の作業をする様な使い方ができるので一度使うとマストになる。
ファインダーはモデル撮影時やロケの場合に欲しい状況があるので、必須ではないが欲しいところだ。
デュアルスロットは、仕事で使用する上で必須だと思う。撮り直しが出来ないのがプロの現場なので、保険はかける必要がある。SIGMA fpはスロットが一つだが外部接続できるSSDに同時書き込みができれば最高なのだ、しかし今のところ実現できていない。同時書き込でもあくまで保険なので同じクオリティーのデータではなくても良い、勝手な希望だが fp は今後MicroSDスロットを追加して動画ならプロキシ、静止画ならjpegで良いので実現してほしい。
画質に関しては必須の画素数はない、年々高画素化を繰り返すデジタルカメラのセンサーに対して、「このサイズなら◯◯万画素が必要だ」などと言う意見があるが過去の制作物がまるでダメだった様な意見である、数年前なら今のような超高画素機もなかったので、時代に応じて価値観が変わる、写真に関して言えば画素数は多ければ多いほど良いとも言える。
現在は現像ソフトでの補完処理が発達したので、SN比の高い低画素機でも写真の仕事で十分使えるとの見方もある。それに、写真を印刷をする機会はこれから更に減っていくのは間違いない、モニターで見るための写真なら72dpiで良いので、4Kや8KのモニターにDot by dotで表示できればそれ以上は過剰な画素とも言える。
写真の仕事で使用するカメラへのハードルは今や決して高いものではないので、あまり最新を追い続ける必要もないと思っている、現在使用中のα7RⅢを刷新するのはまだまだ先になりそうだ。
次回は、好きなカメラ SIGMA fp と仕事用のカメラ SONY α の使い分けを書こうと思う。
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