2冠の伊藤有希「おそれず貪欲に突き進んでいきたい」〜ノルディックスキー全日本選手権ジャンプLH
ノルディックスキーの全日本選手権は10月20日、長野県の白馬ジャンプ競技場(HS=134m、K=120m)でジャンプ・ラージヒルが行われ女子は伊藤有希(土屋ホーム)が1回目132.5メートル、2回目124.0メートルを飛びトータル236.2点で優勝。2日前のノーマルヒルと合わせ2冠を達成した。
全日本選手権に女子のラージヒルができたのは2021年からでこれまで高梨沙羅(クラレ)が3連覇してきた。伊藤は全日本二冠について「(全日本の)冠の試合で金メダルをもらえるというのはすごくうれしい」と話したが「トレーニングの様子では厳しい状況が続いていてノーマルは〝間に合わせ〟のジャンプだったが試合に間に合わせることができたがきょうは2本とも失敗してしまい悔しい試合になった」と反省を口にした。
伊藤は今週末札幌でのラージ2連戦に出場していよいよ五輪プレシーズンの開幕を迎える。
■第103回全日本スキー選手権 ジャンプ女子ラージヒル結果
優勝 伊藤 有希(土屋ホーム) 236.2点(132.5m/124.0m)
2位 高梨 沙羅(クラレ) 228.6点(133.5m/122.5m)
3位 丸山 希(北野建設) 211.1点(129.0m/112.5m)
4位 勢藤 優花(オカモトグループ) 158.1点(119.0m/98.5m)
5位 岩崎 里胡(下川スキーチーム) 144.2点(106.5m/107.5m)
6位 葛西 優奈(早稲田大学) 140.0点(108.5m/95.0m)
■優勝した伊藤選手のコメント
2本とも失敗してしまい自分の中では悔しい試合になってしまった。飛距離や優勝という結果は向かい風の良い条件で飛ばせてもらったおかげでアプローチの滑りとテークオフ(踏切)に課題が残った。噛み合えばもっともっと飛距離を伸ばせるチャンスがあったのでそれだけに悔しい。(20日)
いろいろ試せるのは今シーズンまでだと思う。来シーズンは今まで集めたものをさらに磨いていく作業になると思う。今年は(五輪の)プレシーズンになるが恐れずどんどん挑戦していきたい。自分が強くなる方法があるのであれば貪欲に突き進んでいきたい。(18日)
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