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サッポロ・フィジオセラピー

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運動器・スポーツ外傷・リハビリテーション・超音波ソノグラフィー 運動療法、etc
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2024年7月の記事一覧

20240717:呼吸パターン障害・運動誘発性気管支収縮・呼吸の最適化

テニス選手のための「呼吸」の実践的なヒント 休憩中に姿勢をリセットする – 肩をリラックスさせ、良い姿勢をとる ポイントの合間に3~5回の質の高い下胸郭呼吸に集中する リラックスして息を吐き出しましょう 楽になったら鼻から息を吸います 試合後は呼吸をリセットし、肩をリラックスさせて呼吸を落ち着かせましょう 覚えておくこと: 良いテニスフォームは良い呼吸パターンを促進します。 テニス選手が適切に肺を換気できるかどうかは、トレーニングや試合中の体力と運動効率の基本で

20240714 :ハムストリング筋損傷・遠心性運動・腰椎骨盤運動・フライホィール運動

現在のハムストリングトレーニングのアプローチでは、遠心性運動が重視されています(例:アスクリング L プロトコル、ノルディック ハムストリング カール)。遠心性ハムストリング運動は、筋束の長さと遠心性膝屈筋の強度を高めるという理由で使用されています。遠心性トレーニングによる適応により、ハムストリングのトルクと関節角度の関係がより長い筋肉長に移行し、歩行のスイング フェーズ中に過伸長に抵抗する能力が向上します。 ハムストリング損傷のリハビリテーションにおける遠心性運動の利点は十

20240705: Ballet・足位ポジション・ランディングメカニクス・予防

プロフェッショナルバレエのリハーサルおよびパフォーマンスの要求は、高頻度のジャンプ動作によって特徴づけられます(Shaw et al., 2021)。ジャンプ動作は、プロバレエダンサーにおける医療的注意と時間喪失傷害の3分の1と関連しており(A. M. Mattiussi et al., 2021)、最も大きな負担は下肢末端部に見られます。Moran et al. (2019)は、着地のバイオメカニクス(およびジャンプの量)が、高頻度のジャンプ要求がある活動における「次の重要