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【緊急車両】製作ドキュメント

こんにちは。Spookyの山縣 純です
前回の初投稿記事ですが、拙い文章にも関わらず沢山の方に見ていただけたようでとても嬉しいです。『♡スキ』もありがとうございます!
とても励みになります。

さて、今回の記事ではSpookyのオリジナル楽曲の中でも特に人気がある
【緊急車両】という曲を紹介させてください。
https://youtu.be/ATZfPiUNShI?si=UCFYfkUINmnx8XV0

この曲は保育室で子ども達と遊んでいる時にパッとアイデアが浮かんで
出来た曲です。私共が運営する保育園では、いつでも保育室でギターを弾けるようミニアコギが壁面に掛けられています。これは『先生のギターをぜひ子供たちにも聞かせてあげてください』という統括部長の一言がきっかけでした。
今では私が保育室に応援に入る際の定番はギターと歌になりました。
子ども達は私を見掛けると、ギターを指差してリクエストしてくれます。
そうしてギターを手に取り保育室に入ると『おっちんとんしてね』と声をかけなくても、私の周りに上手に座ってくれるのです。子ども達が座ったら当園限定ミニライブの始まりです!
一曲目はいつも『サニーサイドのお友だち』という子ども達の名前を一人ずつ呼ぶ曲でスタートです。名前を呼ばれた子ども達は元気に手を挙げて『ハイ!』と返事をしてくれます。

現時点で子ども向けに作った曲は12曲、配信している曲は4曲で、その中での一番人気が『緊急車両』です。
この曲を歌うと子ども達は救急車・消防車・パトカーのオモチャを手に取りキラキラした目で聴いてくれます。
今までは自分の為に自身が良いと思えるよう曲を形にしてきましたので、
リスナー(子どもと保護者)ありきで曲を完成させることは初めてのことでした。
私はリスナーをイメージしてアレンジを考えたりする能力が乏しいため、『やり過ぎないように』ということを念頭に置き、結局は自分好みに仕上げましたが、保育士や保護者からの評判は良かったです。

最初に取り組んだのは【緊急車両】ではなく【じゃがいもポテト】という別の曲でした。
バンド活動をしていた時のポジションはコンポーザー・ギタリストだったので、ギターを自身で弾いてレコーディングを進めたのですが、ロック・パンク色がとても強くノイジーで演奏も粗いということに気付きました。多様なリスナーが聞き易いバランスを目指すため『ロック・パンク色が強くなる』を削った方が良いと判断し、試しに【UJAM SPARKLE】を使ってみたところとても面白く感じたので全てをソフトウェア音源で完成させました。

【緊急車両】についても同様で自身が弾くと更にノイジーでパンク色が強いと感じたためソフトウェア音源を使って作りました。【緊急車両】をレコーディングする際に目指したのは『疾走感』のあるアレンジです。
歌詞は救急車⇒消防車⇒パトカーという順番で進んでいくのですが、各車両ごとにギターの音色・リズムパターン・フィルを変えています。
☆使用音源
・UJAM IRON(ギター)
・UJAM SPARKLE(ギター)
・UJAM ROWDY(ベース)
・EZ drummer2(ドラム)

実は…バンドブームの頃、スタジオミュージシャンが演奏・録音したレコードをバンドが作った体裁で発表しているグループが居ると聞いた際に『それはアカンやろ~』と思っていたためか、自分が演奏せずに曲を完成させることに対して少し抵抗感・後ろめたさを感じていました。
しかしレコーディングを進める内に『自身が拘るロック感があり、ロックに興味が無い保護者や子どもが聴き易い良好なバランスである』と感じ、今後は自身の音楽制作のスタンダードになると確信し、『これはアリやな~』という気持ちに変わっていきました。

ここでソフトウェア音源を使用して感じたことを以下に挙げます。
・自分の引き出しにないフレーズが豊富にありアレンジが拡がる。
・自分よりも上手い、自分が苦手なカッティングのフレーズも豊富にある。
・1曲の中で音色やフレーズのパターンを変えることが容易にできる。
・自身で弾いたギターの音よりもミックスがやり易いと感じた。
・自身にとっては新鮮で面白い。

前回の投稿で『バンドが無くても音楽が作れるいうことで当時は新鮮でした』と述べましたが、今は楽器が弾けなくても音楽が作れるよう進化して
おり、私の常識を飛び越えた面白い音楽に出会えるような気がして楽しみ
です。

次回はより深く【緊急車両】制作の話を掘り下げていきたいと思います。
お楽しみに!