【MLBドラフト】モックドラフト2巡目(全体37~71位)
凡例
全体指名順位.球団名略称 名前(Name):ポジション:投打:身長/体重:出身校
簡易レポ
それではダイジェストでどうぞ。
37.PIT イーサン・ウィルソン(Ethan Wilson):OF:左投左打:6-1/210:South Alabama
打撃だけなら今ドラフトトップクラスのヒッティングタレント。フレッシュマンのシーズンから打率3割超と2桁HRをクリアし、格の違いを見せつけていた。パワフルなスイングでハードヒットを飛ばす姿はすでに風格が漂う。一方で身体能力に欠け、守備・走塁では存在感は薄い。
38.TEX マラカイ・ナイト(Malakhi Knight):OF:右投右打:6-3/195:Marysville Getchell HS
バスケットボールでも注目される生粋のアスリート。打撃ではパワーポテンシャルの高さが魅力。ライアン・ブラウンを彷彿とさせるスイングでハードヒットを量産。空振りの多さが気になるところ。スピードをアームはCFを守るには申し分ないが、スピードを保ったままサイズアップできるかが鬼門となるだろう。
39.DET クリスチャン・フランクリン(Christian Franklin):OF:右投右打:5-11/195:Arkansas
小柄ながらもコンパクトなスイングでハードヒットを飛ばすことができるパンチ力が魅力。あまりにも多い三振数が気になるところ。打撃での成長も著しいが、最大の武器は身体能力の高さ。持ち前のスピードを活かし、凡打でも内野安打にすることができる。守備でもレンジの広さは一級品だがルートランに不安を残す。アームは平凡なため、守備で確実にプラスの数値を出すにはRF/LFが適正だろう。
40.BOS マックス・マンシー(Max Muncy):SS:右投右打:6-1/180:Thousand Oaks HS
全てをそつなくこなすオールラウンダー。打撃ではパワーポテンシャルの高さが光るが、試合では広角に飛ばすことを意識してかそれほど長打は多くなっていない。ピッチセレクションに若干の不安を抱える。スピード、アーム共に平均レベルでSS守備も長く留まることは難しいが、今すぐ転向する必要もない。
41.BAL ダグ・ニカジー(Doug Nikahzy):LHP:左投左打:6/205:Mississippi
90マイル前半の速球とカーブ、チェンジアップのコンビネーション。速球は最速で94マイル程度だが、ノビとコマンドが秀逸で簡単に打ち返せるボールではない。縦に曲がるカーブとチェンジアップはいずれも高い評価を得ており、レパートリーも豊富。全体としてもコントロールは悪くなく、ハイフロアーなタレント。
42.ARI マット・ミカルスキー(Matt Mikulski):LHP:左投左打:6-4/205:Fordham
90マイル中盤の速球とスライダー、チェンジアップのコンビネーション。デリバリーを見直したことで球速が上昇し、今では最速98マイルをマーク。キレのあるスライダーとブレーキのかかったチェンジアップを組み合わせ三振の山を築く。コントロールは平均レベル。シニアである点と大学がマイナーカンファレンスだった点が評価にどう影響するか。
43.KC ディラン・スミス(Dylan Smith):RHP:右投右打:6-2/180:Alabama
90マイル前半の速球とカーブ、スライダー、チェンジアップのコンビネーション。過去2年はうだつが上がらないリリーバーだったが、今年躍進。キレのある縦に曲がるスライダーで三振を量産する。コントロールと球速が安定し、長いイニングを投げられるようになり、先発転向も難なくこなしている。力感のないデリバリーなため、リリーフ転向の心配はないだろう。
44.COL カイ・ブッシュ(Ky Bush):LHP:左投左打:6-6/240:Saint Mary's
90マイル中盤の速球とスライダー、カーブ、チェンジアップのコンビネーション。速球は最速で96マイルをマーク。ノビがあり空振りを奪えるボール。これに縦に割れるスライダーを組み合わせ大量の三振を奪う。スライダーに続くサードピッチに欠けており、将来はリリーバーとして活躍することになりそう。
45.LAA ジェームズ・ウッド(James Wood):OF:右投左打:6-7/240:IMG Academy
既にメジャーリーガー顔負けのサイズを有するフィジカルモンスター。バスケットボール一家に生まれ育ち、身体能力は折り紙付き。大きすぎるサイズからRFに収まる見る者も多いが、本人はCFに留まれるよう努力中。打撃では軽いスイングでもハードヒットを飛ばせるパワーポテンシャルがあるが、あまりにもコンタクト重視なスイングになるのが気になるところ。
46.NYM タイラー・ウィテカー(Tyler Whitaker):OF:右投右打:6-4/190:Bishop Gorman HS
パワーアップに成功し注目を集めるスラッガー候補。以前よりもコンスタントにハードヒットを飛ばすことができるようになったが、その分空振りが増えた。守備では元々IFだったが、スキルが足らずOFへ。投手としてマウンドに上がることもあるので、アームは強い。
47.WSH コナー・ノルビー(Connor Norby):2B:右投右打:5-10/187:East Carolina
ノーステップのスイングでヒットを量産するピュアヒッター。難しいボールを「拾う」かのようにヒットゾーンへと飛ばすスキルは唯一無二。パワーツールに欠けていたが、緩いボールを強く叩くことができるようになり、平均レベルには長打が打てるようになっている。打撃以外のツールは平凡だが、IFに留まれないほどではない。
48.SEA ランドン・マルセウ(Landon Marceaux):RHP:右投右打:6/179:LSU
90マイル前半の速球とスライダー、チェンジアップのコンビネーション。速球は最速で94マイルをマーク。高校時代から球速はさほど伸びなかったが、持ち前のコントロールには磨きがかかり、ピンポイントへのコマンドは優秀。チェンジアップ、スライダーとも扱いに長けており、よりハイフロアーなスターターへと進化した。無駄がなく、シンプルなデリバリー。
49.PHI ロバート・ガッサー(Robert Gasser):左投左打:6-1/190:Houston
90マイル前半の速球とスライダー、チェンジアップのコンビネーション。オフシーズンに10マイル近い球速アップに成功し、現在は最速で96マイルをマーク。ノビのある4シームとそれに似たような軌道で滑り落ちてくるスライダーのコンビネーションは強烈で、打者の左右を問わず手玉に取る。意表をつくチェンジアップも要所でつかう。コントロールは平均レベル。
50.SF タイラー・ブラック(Tyler Black):2B:右投左打:6-2/190:Wright State
今ドラフトでもトップレベルのピッチセレクションを誇るハイフロアーなタレント。じっくりとボールを見極め、スイングを仕掛ければきっちりと仕留める理想的な打撃をフレッシュマン時から披露している。カナダ出身でアイスホッケーもプレーしていたことから筋肉質な体型でパワーも平均かそれ以上。高校時代から故障が多くプロの長いシーズンに耐えうる体なのかが懸念材料。
51.MIL リッキー・ティードマン(Ricky Tiedman):LHP:左投左打:6-4/220:Golden West JC
90マイル前半の速球とスライダー、チェンジアップのコンビネーション。速球は最速でも93マイルと平凡だが、徐々に速くなってきており、アップサイドは大きい。ベストピッチはチェンジアップ。上手く打者のタイミングを外し、空振りを奪う。スライダーのクオリティも悪くない。全ての球種でストライクをとれるコントロールを有している。
52.MIA トミー・メイス(Tommy Mace):RHP:右投右打:6-6/230:Florida
90マイル中盤の速球とカーブ、チェンジアップのコンビネーション。速球は最速で96マイルをマーク。2シーム、カッターといったムービング系を好んで投げていたが、最近は4シームにも磨きを欠けている。カーブ、チェンジアップのクオリティは特筆すべきものではないが、しっかりとコントロールできるソリッドな球種。昨年、いいオファーを受けていたが、自分の真価を見せていないと断り今年に勝負を賭ける。
53. CIN カーソン・ウィリアムス(Carson Williams):SS:右投右打:6-1/180:Torrey Pines HS
打撃では徐々にパワフルさが増してきており、ポテンシャルが高く買われている。現時点では平均かそれ以下のパワーツールだが、体格的には平均レベルには成長するとの見込み。スピードは平均的だが、打球反応の早さでカバー。キャノンアームとボディバランス、ハンドリングも兼ね備えており、SSに留まれる可能性は高い。
54.STL マダックス・ブランズ(Maddux Bruns):LHP:左投左打:6-2/205:UMS-Wright HS
90マイル中盤の速球とカーブ、チェンジアップのコンビネーション。速球は最速で99マイルをマーク。2年前にデリバリーをよりシンプルにしたことで球速はその時から10マイル以上上昇した。その速球と双璧を成すのが大きく縦に曲がり落ちるスローカーブ。80マイルに届かないカーブをしっかりとストライクに投げ込めるコマンドが持ち味。発展途上のチェンジアップのクオリティが上がれば手がつけられなくなるだろう。
55.NYY ライアン・ホルゲート(Ryan Holgate):OF:左投左打:6-2/193:Arizona
体重を落として鋭いスイングを手に入れることに成功。引っ張った時はもちろん、逆サイドにも長打を打つことができるパワーを有している。一方で空振りの多さが気になるところ。スピード、アームは共に平凡でLFに留まることができるかも怪しい。
56.CHC トレイ・スウィーニー(Trey Sweeney):SS:右投左打:6-4/220:East Illinois
並外れたヒッティングスキルと優秀なピッチセレクションを兼ね備えたピュアヒッター。マイナーカンファレンスながらも、高打率高出塁率を維持し続け注目を集めた。体格は立派だが、アプローチが長打を狙うようなものではなく、パワーは平凡。アームは強いがスピードはなく、それを補えるほどの打球反応も持ち合わせていないので、将来は3Bに移ることになるだろう。
57.CHW チェイス・バーンズ(Chase Burns):RHP:右投右打:6-4/215:Beech HS
90マイル後半の速球とスライダー、チェンジアップのコンビネーション。速球は最速で101マイルをマーク。常時95マイル程度を出すことができ、球速は安定感がある。コントロールは徐々に改善されきているとはいえ、発展途上。それでも、いずれの球種でもストライクを取ることができる。ブレーキングボールはどちらがベストピッチか意見が分かれるが、いずれにしろ改善点があることには間違いない。
58.CLE ブレイデン・モンゴメリー(Braden Montgomery):OF/RHP:右投両打:6-2/201:Madison Central HS
二刀流選手に多い身体能力に依存したプレースタイルではないのが珍しいところ。打撃ではヒッティングスキルの高さが魅力。パワーは少し劣るが、皆無というわけではなく平均レベルにはある。スピードが平凡なため、CFを守るには不安がある。現時点では野手としての評価が高いが、投手に可能性を見出すスカウトもおり、まだどちらにも転びうるだろう。
59.ATL コディ・モリセッティ(Cody Morrissette):2B:右投左打:6/175:Boston College
フレッシュマンからレギュラーとして打率.300超えをマークしたピュアヒッター。身体能力は平凡だが。広角に打球を飛ばすヒッティングスキルは本物。パワーツールに欠けるが、フィジカル強化で弱点を減らそうとしている。守備では複数ポジションを守れる点が強みだが、いずれも大きなプラスとはならないだろう。
60.OAK スティーブン・ヘイジャー(Steven Hajjar):LHP:左投右打:6-5/215:Michigan
90マイル前半の速球とカーブ、チェンジアップのコンビネーション。ACL断裂のため1年の休養期間を経て復活。沈む速球は最速で95マイルをマークするが、不安定で90マイル丁度しか球速がでないときもしばしば。ベストピッチはチェンジアップ。速球と同じアームスピードで投げ、緩急をつける。
61.MIN ラッセル・スミス(Russell Smith):LHP:左投左打:6-9/235:TCU
90マイル前半の速球とスライダー、チェンジアップのコンビネーション。速球は最速で95マイル程度だが、優れたコマンドで球威をカバー。アウトピッチのチェンジアップは右打者から逃げるように沈んでいくハイクオリティな球種。滅多に四球を出さないが、ストライクを取りに行きすぎて痛打されることもしばしば。
62.SD ライアン・ブリス(Ryan Bliss):SS:右投右打:5-9/165:Auburn
小柄ながらも速球に振りまけないパワフルなスイングが魅力。どこにでもヒットを飛ばせるスキルを有しており、常にハイアベレージをキープできる。守備ではスキルに問題はないが、アームが弱く2B転向も現実的な選択肢。スピードは平均以上で、盗塁にも積極的。
63.TB ペイトン・ウィルソン(Peyton Wilson):2B:右投両打:5-9/180:Alabama
左右両打席でセンスの高さを見せる打撃が魅力。広角に打球を飛ばすスキルとツボにハマれば長打を狙えるパンチ力を兼ね備えている。大学では主に2Bを守っているが、スピードとアームはSSとしてプレーしたとしても不足はなく、2B以外にもCFやCとしても出場経験があり、ベンチに置いておいて無駄にはならない。
64.PIT エリック・ハモンド(Eric Hammond):RHP:右投右打:6-4/175:Keller HS
90マイル前半の速球とスライダー、カーブ、チェンジアップのコンビネーション。速球は4シームで最速95マイルをマーク。頻繁ではないが、シンカーも使い分け打者の目を惑わす。ハイスピンなカーブ、スライダー、チェンジアップはいずれも平均かそれ以上のクオリティにあり、ストライクを稼げるボール。フルエフォートなデリバリーなため先発は厳しいとの声も。
65.BAL ハンター・グッドマン(Hunter Goodman):C:右投右打:6-1/210:Memphis
小柄ながらもパワフルなスイングで長打を量産するスラッガー候補。とにかくスイングしまくる積極的なアプローチなためBB/Kは目も当てらなかったがHR量産で勝負を避けられ四球が増加した。粗いピッチングセレクションでもハイアベレージをマークできるスキルの持ち主。アームは平均以上だが、全体的にCとしてのスキルに欠けるため将来は1B等への転向が見込まれる。
66.KC チェイス・マクダーモット(Chayce McDermot):RHP:右投左打:6-3/197:Ball State
90マイル中盤の速球とカーブ、チェンジアップのコンビネーション。昨夏まで最速でも92-3マイルと球威に欠けていたが、デリバリーをよりダイナミックなものへと変え、球速が大幅に上昇。今では最速98マイルをたたき出すほどに。アウトピッチはパワーカーブ。ほぼこのカーブと速球の2ピッチで大量の三振を奪っている。プロでも先発として投げるにはチェンジアップの改善が必要か。
67.ARI ベン・クドルナ(Ben Kudrna):RHP:右投右打:6-3/175:Blue Valley Southwest HS
90マイル前半の速球とスライダー、チェンジアップのコンビネーション。速球は最速で97マイルをマーク。ムービングに富んでおり、空振りを奪えるボール。ベストピッチはチェンジアップ。アームスピードを保ったまま投じられ、しっかりとブレーキをきかしているためタイミングを崩すのには最適。スライダーも平均レベルにはある。全体的なコントロールも悪くなく、デリバリーもクリーンなため先発として期待できるだろう。
68.COL イザイア・トーマス(Isaiah Thomas):OF:右投右打:6-3/210:Vanderbilt
パワーポテンシャルに高い評価を得るヒッティングプロスペクト。少ない出場機会ながらも確実に長打に仕留めてきたスラッガー。スイングはそれほど大振りでもないが、とにかく振りに行くアプローチがアベレージの上がらない原因となっている。高校時代から体重をつけたことでスピードは低下傾向。それでも平均レベルにはあるが、CFにとどまり続けるのは難しいだろう。
69.CLE アーロン・ザバラ(Aaron Zavala):OF:右投左打:6/193:Oregon
並外れた出塁能力が最大の魅力。持ち前のヒッティングスキルと優秀なピッチセレクションのコンビネーションで出塁率.500以上をマーク。出塁能力以外にとびぬけたツールがないのが気になるところ。元々3Bを守っていたが、スペックが足りずにOFへ。OFでも満足に守れるかは怪しいところ。
70.STL ジャド・ファビアン(Jud Fabian):OF:左投右打:6-2/190:Florida
シーズン開始前はソリッドなオールラウンダーとして期待されていたが、ピッチセレクションの粗さで打率がシーズンを通して低空飛行。終盤は持ち直したが時すでに遅し。守備では、派手なプレーは見せないが、ミスの少なさが魅力。スピード・アーム共に平均以上でCFには残れるだろう。
71.SD カーター・ジャンセン(Carter Jansen):C:右投左打:6-1/210:Park Hill HS
高校生とは思えない成熟したアプローチとそれに勝るとも劣らない洗練されたヒッティングスキルが魅力。投手の左右、速球/変化球全てに対応でき、苦手なものがないのは大きな強み。守備ではリリースの早さがウリだが、全体的にはまだ発展途上といったところか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?