【MLBドラフト】2021ドラフトレビューHOU編

上位10人の簡易レポと総括になります。

凡例
ラウンド(全体指名順位) 名前(Name):ポジション:投打:身長/体重:出身校:契約金額(ボーナススロット)
簡易レポ


3(87) タイラー・ウィテカー(Tyler Whitaker):OF:右投右打:6-4/190:Bishop Gorman HS:$1.5M($689.3K)
パワーアップに成功し注目を集めるスラッガー候補。以前よりもコンスタントにハードヒットを飛ばすことができるようになったが、その分空振りが増えた。守備では元々IFだったが、スキルが足らずOFへ。投手としてマウンドに上がることもあるので、アームは強い。


4(117) アレックス・ウロア(Alex Ulloa):SS:右投右打:5-11/180:Calvary Christian Academy:-($492.7K)
小柄ながらも豪快なスイングでハードヒットを飛ばすことができるパンチ力が魅力。現時点ではコンスタントにHRをマークできるほどではないが、その片鱗は見せている。アグレッシブなプレースタイルで打撃以外にも貢献度は高いが、このままSSに残れるかは微妙なところ。スキルは揃っているのでIFに留まれるのは間違いないだろう。


4C(132) チェイス・マクダーモット(Chayce McDermott):RHP:右投左打:6-3/197:Ball State:$375K($426.6K)
90マイル中盤の速球とカーブ、チェンジアップのコンビネーション。昨夏まで最速でも92-3マイルと球威に欠けていたが、デリバリーをよりダイナミックなものへと変え、球速が大幅に上昇。今では最速98マイルをたたき出すほどに。アウトピッチはパワーカーブ。ほぼこのカーブと速球の2ピッチで大量の三振を奪っている。プロでも先発として投げるにはチェンジアップの改善が必要か。


5(148) クインシー・ハミルトン(Quincy Hamilton):OF:左投左打:5-10/190:Wright State University:$47.5K($364.4K)
スピード&パワーに優れたタレント。小柄ながらもパワフルなスイングを披露。2桁HRをクリアできるレベルにはある。プルヒッターではなく、逆方向に打球を飛ばせるスキルも併せ持つ。出塁意識も高く、打撃ではクレバーな点も光る。守備ではスピードを活かしたレンジの広さが魅力。


6(178) スペンサー・アリゲッティ(Spencer Arrighetti):RHP:右投右打:6-2/186:University of Louisiana at Lafayette:$147.5K($277.1K)
90マイル前半の速球とスライダー、カーブ、チェンジアップのコンビネーション。速球は最速でも93マイル程度だが、4シーム系と2シーム系を上手く投げ分けて打者に狙いを絞らせない。ベストピッチはスライダーだが、縦に割れるカーブもアウトピッチとして十分使えるボール。丁寧に隅を突いていくピッチングスタイルのため、コマンドは悪くないが四球は少し多い。


7(208) ジョーイ・ロパーフィド(Joey Loperfido):OF:右投左打:6-4/195:Duke:$72.5K($216.6K)
いいポイントでボールを捉えることができるヒッティングスキルが最大の持ち味。ポイントを前に置いて強振せずともハードヒットを飛ばすことができる。タイミングが狂うともろく、三振の多さがそれを表している。スピードはプラスだが、アームが弱くCFよりもLF向き。IFの経験もあり使い勝手はいい。


8(238) コルトン・ゴードン(Colton Gordon):LHP:左投左打:6-4/225:Central Florida:$127.5K($174K)

9(268) アーロン・ブラウン(Aaron Brown):RHP:右投右打:6-4/220:Middle Tennessee State:$57.5K($154.6K)

10(298) マイケル・サンドル(Michael Sandle):OF:右投右打:5-10/185:
University of South Alabama:$47.5K($145.3K)
打撃ではパンチ力のあるパワフルなスイングが魅力。小柄ながらもしっかりと振り抜くスイングで力負けせずハードヒットを飛ばすことができる。好不調の波が激しく、好調時は手をつけられないが、不調時はからっきしと分かりやすい。平均以上のスピードで広いレンジを守ることができ、CFを任せることができる。


総括
 トップピックでタイラー・ウィテカーを指名。フライボールレボリューショ全盛期の現代野球に合わせるようなモデルチェンジを敢行したウィテカーを選んだのは、最先端を走るHOUらしい指名と言えます。守備位置は限られているため、打撃で結果を残してくれることに期待しましょう。
 4巡目のアレックス・ウロアとは契約に失敗。個人的に高く評価していたので、桃色💖無職の贔屓と同地区の球団に入らなくて胸をなでおろしています。他の野手ではシニアながらも存在感の大きい3人のOFが注目株。
 Pではやはりチェイス・マクダーモットの指名が気になるところ。いかにもHOUが好む4シーム&パワーカーブのピッチングスタイルなので、リリーフにしろスターターにしろ重宝される存在になりそうです。

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