【MLBドラフト】2021ドラフトレビューCHW編

上位10人の簡易レポと総括になります。

凡例
ラウンド(全体指名順位) 名前(Name):ポジション:投打:身長/体重:出身校:契約金額(ボーナススロット)
簡易レポ


1(22) コルソン・モンゴメリー(Colson Montgomery):SS:右投左打:6-4/205:Southridge HS:$3.03M($3.03M)
バスケットボールでも名を馳せるアスリート。広角に飛ばす能力を有しているが、長打を狙いすぎて空振りが多くなってしまう点が惜しいところ。現時点でもパワーツールは申し分ないが、今後さらに筋肉をつけてよりパワフルな打者になると予測されている。守備では平凡なスピードと今後のサイズアップの予測から現在のSSには留まれないだろう。アームは強く、ハンドリング等問題ないため3Bでは最低でも平均レベルに守れるはず。


2(57) ウェス・キャス(Wes Kath):3B:右投左打:6-3/220:Desert Mountain HS:$1.8M($1.24M)
ヒッティングスキルに高い評価を得るピュアヒッター。調子のムラなくコンスタントにヒットを打ち続けることができる点が強み。慎重すぎるピッチセレクションとコンタクト重視のアプローチのため長打はサイズほど多くはないが、本人に心がけ次第か。平均以上のアームの持ち主だが、スピードが皆無で3Bに留まることすら難しいとも。


3(94) ショーン・バーク(Sean Burke):RHP:右投右打:6-6/230:Maryland:$900K($618.2K)
90マイル中盤の速球とカーブ、スライダー、チェンジアップのコンビネーション。カーブのグリップをよりスピンがかけられるものに変えてキレが増し、奪三振能力に磨きがかかった。新しく投げ始めたスライダーもアウトピッチとして十分。チェンジアップのクオリティとコンスタントに四球を出してしまう点が懸念材料。


4(124) ブルックス・ゴスワイン(Brooks Gosswein):LHP:左投左打:6-2/205:Bradley University:$200K($460K)
90マイル前半の速球とカーブ、チェンジアップのコンビネーション。昨年から球速上昇に成功し、現在では最速で95マイルをマーク。コントロールも悪くはないが、ムラがあり序盤から試合をつぶすこともしばしば。


5(155) タナー・マクドゥガル(Tanner McDougal):RHP:右投右打:6-5/185:Silverado HS:$850K($340K)
90マイル前半の速球とカーブ、チェンジアップのコンビネーション。速球は最速で96マイルをマーク。日進月歩で球速が上昇しており、サイズを考えると今後より速くなるだろう。スピンのきいたカーブがアウトピッチ。チェンジアップはスプリットに近いムービングを見せ、右打者にも積極的に使う。



6(185) テイラー・ブロードウェイ(Taylor Broadway):RHP:右投右打:5-11/205:Ole Miss:$30K(261.6K)
90マイル中盤の速球とスライダーのコンビネーション。速球は最速で95マイル程度だが、コンスタントにマークすることができる馬力を見せる。アウトピッチは変化量の多いカッター。鋭く曲がり、大きく外れても空振りを奪うことができる。コントロールがよく滅多に四球は出さない。


7(215) セオ・デンリンジャー(Theo Denlinger):RHP:右投右打:6-3/240:Bradley University:$10K($204.8K)


8(245) フレイザー・エラード(Fraser Ellard):LHP:左投左打:6-4/205:Liberty University:$20K($167.8K)
90マイル前半の速球とスライダーのコンビネーション。速球は最速で95マイル程度だが、サイド気味の独特なアングルからクロスファイアで投げ込み球速以上に打ちづらくしている。大きく曲がるスライダーがアウトピッチ。



9(275) ギル・ルナJr(Gil Luna Jr):LHP:左投左打:5-10/173:Arizona:$10K($152K)
90マイル前半の速球とカーブのコンビネーション。現在暴行の容疑で起訴されている。


10(305) トミー・ソマー(Tommy Sommer):LHP:左投左打:6-4/220:Indiana:$20K($143.6K)


総括
 1巡目で高校生SSのコルソン・モンゴメリーを指名。CHWの高校生指名は2012年以来で30球団の中では最も高校生1巡目指名から遠ざかっていました。10年近くに及んだ大学生1巡目指名を外してでも指名する価値がモンゴメリーにはあるので、失敗や迷走というわけではないでしょう。あとは無理な早期昇格をしないことを祈るばかりです。
 今年のCHWは上位5人に全てを賭ける指名となり、ボーナスプールのほぼすべてを上位5人につぎこみました。そのかいあって1巡目候補だったウェス・キャス、アップサイドのおおきいタナー・マクドゥガル、実力派の大学生Pショーン・バークと前評判の高い選手のかき集めに成功しました。

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