見出し画像

CHAIのラストライブで、「生きてね」と言われたから。

本日、KYOTO MUSEでCHAIの最後の勇姿を見届けてきた。ラストツアーはまだ続くが、私にとっての最後。解散が発表されてからずっと、受け入れたくない気持ちでいっぱいだった。正直、ライブ後の今でも信じたくない。寂しすぎるよ。CHAIのポップでキュートな音楽を、その姿を、もっともっとライブで観たかった。

さて、これはライブレポではない。最強の自分語りだ。レポを期待した人はそっとお戻りいただきたい。

1年ぶりに彼女たちのライブを観て、改めて型へのハマらなさと軽やかさにおどろいた。自分たちの伝えたいことが音楽を通して伝播するなら、かっこよくて、楽しくいられるなら、その発信の方法は楽器でも打ち込みでも、ダンスでも、本当になんでもいいんだなと。ライブを観た人から、「CHAIはバンドなの? アイドルなの? と聞かれることがある」と何かのインタビューで言っていたことを思い出したが、そんなのなんでもええやん、こんなにおもしろいんやから、と頭の中でツッコんだ。

最後のMCでベースのユウキちゃんが、「(活動を始めたての頃に拠点にしていた)名古屋では、『君たちは売れないよ』って言われたけど、京都や大阪にライブしに来たら『おもろいやん!』と乗ってくれるたちが現れた。誰もやったことのない新しいことをやってやると思って活動している中で、受け入れてくれる場所ができた!って思った」というようなことを言っていた。いや、泣く! 私の中でのCHAIは疾風のごとく現れたニュースターといった感じだったが、そんな時代もあったのだね。信念を曲げずにいてくれたからこそ、私はCHAIの音楽に出会うことができ、まるっと救われたのだった。

ほぼ5年前のnoteで、そのことについて書いている。
さっき久しぶりに読み返したのだが、我ながらよくここまで素直に記したな。当時の私からしたら、「NEOかわいい」という言葉は、「コンプレックスはアートなり」という標語は、まごうことなき新しい形の愛だった。「どんな自分だっていいじゃん。らしく生きていこうね」という愛。セルフラブを手助けしてくれる愛。

で、今日のライブでね、メンバー全員が「これからも生きてね」と言ってくれた。「解散しても、見届けてるからさ」と。本当に胸がいっぱいになった。「らしく生きようぜ」を曲に込めて伝えてくれていた彼女たちが、今度はまっすぐな言葉でもって話してくれたから。沁みた。心底、沁みた。ちょっと泣いた。あまりに優しくて。最近落ち込むことが多かったから、余計に。

どの曲も本当に色とりどりで、遊び心があって、彼女たちらしかったが、やっぱり最後の“sayonara complex”は特に良かった。これからも、生きていく上で完全にはコンプレックスとおさらばはできないだろう。そんなの関係なく、何もかもが嫌になることもあるだろう。CHAIのバンドの歩みは止まってしまうが、ふつふつとよくない気持ちが立ち上りそうになった時、もう一度曲と出会いなおせばいいのだ。

「また会う日まで」と彼女たちは言った。
また会いたいと思う。どんな形であれ。
それまでは生きて、何度だってプレイヤーの再生ボタンを押すのだ。



最後まで読んでくれて、ありがとうございます!