自分の弱さと向き合う覚悟を決めた話
どうも、望月もちです。
初めて他人のためではなく、自分のために記事を書きたいと思い、文体を一切気にしないことにしました。
長いし読みにくいし自分語りだしで、読んでくれているあなたの役に立つかは分かりません。
じゃあなんで書いたの?公開したの?って話なんですけど、今の時点での気持ちを文字に起こして公開することで、今後見返して今の気持ちを思い出せればいいなと思い書くことにしました、よろしくお願いします。
僕にとってスプラトゥーンは、好きなゲーム…を超えて人生そのものでした。
始めたきっかけは周りの友人がプレイし始めたから、っていうよくある流れでしたが、発売時期に諸事情で仕事を3ヶ月ほど休んでいたこともあって、発売直後は文字通り一日中ひたすらプレイしていました。
ガチマッチが解禁された直後は5日ぐらいでカンストしたし、S+が解禁された頃はもう仕事に復帰していましたが、それでも10日ほどでカンストまで持っていって、当時ではかなり速い方だったと記憶しています。
プラベ解禁直後のユーザー主催の大会でも3位入賞で、これまでの人生で入賞なんてほとんどしたことのない自分にとっては毎日が新鮮な日々でした。
そうして自信をつけて挑んだ第1回の甲子園ではなんと近畿地区で優勝。そのまま全国大会に出場し、全国大会でも準優勝…と、なんだかよく分からないままに高みに辿り着いてしまってましたね。
スプラトゥーン甲子園自体の知名度が今ほど高くなかったり、ナワバリバトルの戦略が確立されてなかった中での大会なので、今の準優勝ほどの価値はないことは分かってますが、それでも全国の舞台で戦えたことは今でも自分の励みになっています。
その後も毎日飽きることなくスプラトゥーンに取り組んで、ユーザー大会もいろんなチームで参加して良い順位を取ることもしばしば。
その頃には彼女ができていて、ほどほどにリアルも充実しつつ、第2回甲子園に出ることも決めて、前年以上に練習に励む日々が始まりました。
当時は会社でのパワハラが酷くて、今思い返してみると精神状態がかなり不安定だったはずなんですけど、毎日狂ったように練習に励んでいて、
チームメンバーが寝落ちで練習に来なかった時は母親に電話をかけて起こしてもらったり、スプリンクラーの塗り範囲を写真に撮って携帯の待受にして覚えたり、今でも当時のチームメンバーと話す時には「あの頃半端なかったよねw」と笑い話になったりするわけです。
そうして挑んだ全国大会はベスト4で終わり、全国大会のベスト4って十分誇れるはずなんですけど、何しろ人生を賭けて優勝だけを目指して挑んでるわけですから、満足って感情は全くなくて、幕張メッセで床に這いつくばって泣いたりしました。
この頃が一番スプラトゥーンに人生を賭けていたと思います。
ただ、この頃から自分の実力に限界を感じていて、当時の全国大会優勝チームには練習の時点からほとんど負け越していましたし、準決勝で負けた時も自分のせいで負けたと強く思ってしまって、スプラトゥーンに対して熱意以上の何かを感じてしまうようになりました。
もっと強くならないといけないとか、2年連続で全国大会に出たわけだから来年も勝たないといけないとか、今年はあれだけ努力したのに勝てなかったから、次はもっと心身を削らないといけないとか、そういう感情ですね。
スプラトゥーンを純粋に楽しめなくなってきてました。
スプラトゥーン2が発売されて、無印ほどゲームシステムに馴染めないほど迎えた第3回の甲子園は、地区大会のベスト4と別地区の3回戦負けで終わり、散々…なんて言うと当時のチームメンバーに申し訳ないですが、何しろ全国大会の3位より下は取ったことがなかったわけですから、周りの期待に応えられなかったことが悔しかったり、自分はもう終わりなのかもしれないとかっていうネガティブな感情が強く残る結果になりました。
この頃にはその年度いっぱいで仕事を辞めることは決めていたけど、パワハラ+5時起床出勤→19時に帰ってきて2時まで練習→3時間睡眠でまた出勤…みたいなぶっ壊れた生活を2ヶ月ほど続けていて、完全におかしくなってしまってました。
当時のことはあまり覚えてないけど、基本的にネガティブな感情しか思い出せないので、多分ろくでもない生活をしていたと思います。
その頃はユーザー大会に出るモチベーションもなくなっていて、過去の実績に縋って生きていくのは辛かったし、自分が出られない闘会議なんてとてもじゃないけど観れなくて、全国大会の日はTwitterを開かず死ぬほどお酒飲んで潰れてました。
甲子園で勝つことだけが自分のアイデンティティだったのにそれを失ってしまって、何のためにスプラトゥーンをやってるんだろう…と思う日々が続きました。
次の年はもう甲子園に出ないでおこうか…と思ったけど、このままじゃ終われないと強く思っていたので、スプラトゥーンが楽しいからとかそういう感情はほぼ無いまま第4回も出場し、執念で勝ち進んで全国大会に行けることになりました。
この年には仕事で悩まされることがほぼ無くなっていたので、今思い返してもポジティブな印象が結構残っています。
ただ、全国大会では1回戦で負けてしまって、その後のNPB大会では選ばれることなく、育成枠っていう名の代理枠で参加して、他の選手が壇上で輝いているのを眺める大会になりました。
長々と振り返りましたけど、要するに少しずつ自分にとってスプラトゥーンが、勝つことでしか意味が無いものだと感じるようになってしまってました。
勝つために人生を削って、負けたら何も残らない、そういう向き合い方をするようになってしまってました。
これまでの実績を少しでも薄くさせたくないからって理由だけで公式大会に出続けて、第1回の甲子園の頃のワクワク…とまでは言いませんが、少しでもスプラトゥーン自体を楽しめる余裕があればよかったなと思います。
勝つことで救われるっていう考え方は結構多くの方が持ってると思うし、負けた時にも楽しめる奴なんて多分そこまでいないとは思います。
ただそれ以上に、実績のためだけに過去の栄光を引き継がせるために、人生を削るのが苦しく感じていました。
第5回甲子園は、チームを組んで1ヶ月もしないうちに、いろんな事情が重なって解散になりました。
僕も「仕事が忙しいから」と言って解散に同意しましたが、多分本音じゃなかったんだと思います。
5時起きでもないし、3時間睡眠でもないです。これまでの会社は辞めてまぁいろいろと働いてるので別にパワハラも受けてません。時間的にも気持ち的にも自由に働かせてもらった上で、それまでと同じぐらいの給料をもらっています。
ただ「勝つためだけに(練習で)半年間辛い思いをしたくない」「負けた時に傷つきたくない」って思うようになってしまっていたからです。
そうして第5回の甲子園に出ないことを決めて、5ヶ月ほどが経って今に至ります。
この5ヶ月間、いろんなゲームを好きなだけプレイして、時にはスプラトゥーンにも触ってみて、スプゴーの解説に参加してオフラインのスプラおもしれ〜とか、北海道甲子園に行ってみて甲子園アチィ!とか思ったりしました。
ただ、もう甲子園に出たいと思うことは無くなってしまいました。
スプラトゥーンは好きだしナワバリバトルも好きだし、考察することも好きだし現役プレイヤーと話す機会も多いので、多分そこら辺の人よりはよっぽど戦略についても甲子園の戦い方についても理解してる自信はあります。でも自分が参加した時に勝ち上がれる自信はないです。そして負けるのが怖い。
その感情と向き合って、こうやってアウトプットするのに5ヶ月かかっちゃいましたね。
僕は自分自身に対戦ゲームのセンスがないことを自覚しています。
物覚えも悪いしキャラコンも秀でて良いわけではないし、勝ちに結びつく嗅覚とかこれなら誰にも負けないみたいな特技も今は持ち合わせてません。(去年ならシマネの使い方とかは自信あったけど)
それでもスプラ界隈で生きていて、自分のことを理解してくれる知り合い以外にこういうことを話すと、「いやいや、全国大会あれだけ出てるじゃないですか」って言われることがしゅっちゅうあります。
正直、そういうことを言われたくないんです。だから知り合い以外と対抗戦とかすることもなくなりました。期待を裏切るのが怖いし期待に応えられるほどの実力を持ってないからです。言い訳かもしれませんが。
スプラトゥーンにおいて、自分の弱さに向き合う覚悟も、向き合ってまで上手くなりたいって思う情熱も、もう持ち合わせてませんでした。
スプラトゥーンはめっちゃ好きです。多分これからも関わることにはなると思うし、次回作が決まったりしたらモチベが復活することもあるかもしれません。
有難いことに今、スプラに関する連載を持たせてもらって、自分の考え方を発信することで人の役に立てているというのはめっちゃ嬉しいです。そういう活動については続けさせて頂ける限り、全力で頑張ります。
ただ甲子園については、ひとまずいいんじゃないかな!と。思うわけです。
お世辞にも上手いわけでもない自分が、振り返ってみれば4年中3年も全国大会に出場できて、多分スプラ人口の99%が越えられない実績は残せたわけです。
まぁ1先の大会の入賞にどれだけの価値があるのかは分かりませんが、凡人には過ぎた実績です。
その上で、競技者としてのスプラについては、ひとまず置いてみようかなと、まぁ今年の大会からそうしてるわけなんですけど、改めてそれを決意することにしました。
もしかしたら次回作発表されてうおおおおおおおおおおおお!!!!みたいな感じでモチベ復活してまたやり始めるかもしれないから、引退!とかそういう感じではなく、あくまでも今の段階での意思表示としてですが。
じゃあ今後何するかって言うと、自分の対戦ゲームの弱さと向き合う覚悟ができたゲーム。というか、自分の弱さと向き合うとか向き合わないとか抜きにして、純粋にやり込んでみたいゲームが見つかったので、しばらく一本でやってみたいなと思います。
元々スプラトゥーンに触れる前に前作をやり込んでいた時期があってゲーム自体は興味があったこともあるんですが、友人のプレイヤーの影響が大きくて、
以前りうくんが「対戦ゲームで相手の感情が揺れ動くのが好き」と話してくれたことがあったんですが、僕は対戦ゲームにおいて「自分の感情が揺れ動くのが好き」で、
勝った時に人一倍喜んで、負けた時に人一倍悔しがるプレイヤーなんですが、
その友人が先日のEVOJAPANでいい結果を残し、その後の配信で自分のキャラの仕上がり試合内容を振り返ってとても喜んでいたのを観て、このゲームはそこまで自分の心を動かせんのか、(自分にできるかは分からないけれど)やってみてぇ、と。そこまで感情が揺れ動く経験をまたしたいと思うようになりました。
期間とか目標とかはまだ細かく決めてませんが、自分の中で納得いくまでやり込んで、その結果がたとえ実らなかったとしても、言い訳することなく自分の中で満足したいと思います。
スプラトゥーンは自分の中でひとつの人生というか、中学時代に励んだ部活や高校時代に取り組んだアルバイトみたいな、それほど大きなものになっているんだなと思います。
そう考えると、本当に良いゲームに出会えたなと、ちょっと自分の弱さと向き合う覚悟ができませんでしたが、振り返ってみれば人間としても大きく成長させてくれたように思います。
上手いことまとめたいんですがちょっと難しいですね。
とにかく、良いゲームに出会えました。
この記事をひとつの区切りに、また新しい活動を広げていきたいと思います。
これほど中身の無い記事をここまで読んでくれた方に感謝を。
P.S.
上京したいのでお仕事紹介してくれる方絶賛大募集。
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