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【剣盾シングル】瞬間最高2桁 鬼火ドラパルト+トゲキッス

どうも、望月もちです!

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BWからのポケモン復帰勢としてランクバトルに勤しんでいましたが、瞬間最高2桁(98位)を取ることができたので、
メモを兼ねて構築記事を書くことにしました。
なるべく初心者の方にも読みやすく書き上げるつもりですが、用語を多く含むため、調べつつ読んで頂ければと思います。


構築経緯

剣盾シングルにおいて最も強い行動は、やはりダイマックス以外にないと考え、
発売初期は、全ポケモンの中でもトップクラスの単体性能を誇る「弱点保険バンギラス」を使っていました。

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弱点保険バンギラスは火力・耐久共に申し分ない性能ではあったものの、
ダイマックス中に自らのSを上げる手段を持ち合わせていないため、死に出しのミミッキュに剣の舞→ダイウォールでこちらのダイマックスを切らされつつそのままダイフェアリーで切りかえされることが多く、
相手のミミッキュに対してさらに襷ドリュウズなどで切り返す必要があり、選出段階から読み合いが発生することがネックだと感じていました。


そこで次に目を付けたのが「弱点保険トゲキッス」でした。

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タイプ一致ダイジェットでSを上げつつ高い火力で殴ることができ、耐久が高い上に4倍弱点が存在しないため、抜群技を撃たれてもむしろ起点にし返す理不尽さを持ち合わせており、
考えていた頃には、上位プレイヤーは既に使用していたため、強さについては間違いないだろうと思っていました。

ただトゲキッス自体は火力がそこまで高いポケモンではなく、弱点保険自体警戒されているため発動しない試合も多く、
トゲキッスで全抜きするためには、ダイジェットを発動させた上で相手よりも速く抜群で攻撃するか、悪巧みを事前に積んでおく必要がありました。
そこで、トゲキッスが余裕を持ってダイジェットを撃つことができる、もしくは悪巧みを積むための起点を作ることができるポケモンが必要だという結論に至りました。


メジャーな組み合わせである壁オーロンゲなど、いくつかのポケモンを試していましたが、僕のBW時代からの友人であるムーンが、「鬼火祟り目ドラパルト」「トゲキッス」「襷パルシェン」を高い完成度で構築に組み込んでいたため、ほぼ完コピして構築を組み上げました。

駆け足になりましたが、構築の詳細に入ります。


構築詳細

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ドラパルト@広角レンズ
祟り目/鬼火/電磁波/光の壁
163-x-96(4)-152(252)-95-213(252)

トゲキッスのダイジェットor悪巧みをローリスクで発動させるための起点を作るポケモンの中で、命中率の面以外では最も安定しつつ、最低限の単体性能を持っているポケモン。
基本的に初手で選出し、物理相手には鬼火、特殊相手には光の壁を張ることで後続の受けるダメージをカットすることができます。
また、素のトゲキッスではSが負けている相手に対して電磁波を入れることで、トゲキッスが出せる範囲が広がるほか、麻痺+エアスラッシュの勝ち筋を強引に作り出すこともできます。
状態異常祟り目はH252オーロンゲに対して3発で落とすことが可能なため、壁オーロンゲ+トゲキッスに対しても強気に初手から選出することが多かったです。
構築段階からドラパルトが鬼火祟り目であると確定づけることは難しいため、スカーフを警戒した相手がフェアリーで受け出しに来ることもあり、読み合いの面も含め非常に優秀なポケモンであると感じました。
相手の初手ドラパルトミラーは、拘りスカーフドラゴンアローであればトゲキッスが1ターン確実にフリーで動くことができるため、相手がスカーフであったとしても強気に動くことを意識しました。

持ち物は初めは光の粘土やピンチベリーで運用していましたが、確実に1試合に1回は鬼火か電磁波を撃たないといけないため、本家リスペクトの広角レンズに落ち着きました。


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トゲキッス@ラムの実
マジカルシャイン/エアスラッシュ/火炎放射/悪巧み
161(4)-x-115-172(252)-135-145(252)

構築の軸。基本的にはドラパルトのサポートを受けてから出しますが、ドラパルトを残すことで相手のダイマックスターンを無理やり枯らす動きも必要になるため、鬼火や光の壁を張った次のターンに強引に出すこともありました。
持ち物は警戒されるため発動機会の少ない弱点保険ではなく、カバルドンの欠伸ループやオーロンゲの電磁波、ストリンダーのほっぺすりすりなどに強く出ることのできるラムの実。
悪巧みを積まないと火力が出ないことが多いので、ダイジェット2回前提の控えめHCでも良いと思いましたが、とりあえず純粋に使いやすい最速個体で使用。
相手を一撃で倒し切るというよりは、壁下のトゲキッスが突破できないという勝ち方の方が多く、スペックの高さを改めて感じました。


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バンギラス@弱点保険
ロックブラスト/馬鹿力/アイアンヘッド/大文字
207(252)-194(180)-130-103-120-91(76)

トゲキッスの通りが悪い相手に対して第2のダイマックスエースとして選出するつもりで採用したが、トゲキッスが強すぎたのであまり選出することはありませんでした。
環境にいるアーマーガアを大体抜けるまでSに振ることで、アーマーガアの上からダイバーン+晴れダイバーンで押し切ることができるので、バンギラスを使う際はこのぐらいまではSは伸ばしておくといいと思います。

ロックブラストはオニゴーリ、バタフリー、ミミッキュ対策で採用。
ダイマックス中はダイスチルでミミッキュに対面で勝つことができ、ダイマックスが切れた後、ミミッキュの剣の舞に対し撃つことで、後続の圏内に強引に入れることができます。
例えば、このパーティには入っていませんが、砂ダメ+化けの皮破り+珠ダメ+砂ダメ+陽気A252ドリュウズのアイアンヘッドをダイマックスミミッキュは耐えることができるが、化けの皮を破るターンでロックブラストが入れば、ドリュウズのアイアンヘッド圏内に入れることができます。
バンギラス対面で強引に剣の舞ダイマックスで全抜きを図るミミッキュをダイマックスの切れたバンギラス+襷ドリュウズで処理することができるので、ストーンエッジよりは強い技だと思っています。
ダイマックスすればロックブラストもストーンエッジも威力は変わらないです。


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パルシェン@気合の襷
氷柱針/ロックブラスト/氷の礫/殻を破る
125-161(252)-201(4)-x-65-122(252)

レンタルパーティ画像ではエースバーンの方が上に来ていましたが、構築のコンセプト的にはパルシェンが先に入ってきているので、先に紹介します。
相手にダイマックスを切らせた後のアタッカーとして採用しました。

初手ドラパルトからトゲキッスを展開した場合、相手のダイマックス+ミミッキュの影うちなどで強引にトゲキッスを処理されることが多いのですが、相手の襷ドリュウズやミミッキュに対して対面から殻を破ることができるため、トゲキッスに全抜きされないことを強く意識した選出に対して刺さり、トゲキッスで削りパルシェンで抜くか、パルシェンで削りトゲキッスで抜くか、どちらの選択肢も選ぶことのできるドラパルトトゲキッスパルシェンの選出で大体の試合を勝ってきました。

他の襷ポケモンと同じように、相手の展開に対してのストッパーとしても機能するため、扱い方を間違いなければ、同じようにストッパーとして採用されることの多いミミッキュや襷ドリュウズよりも活躍してくれるポケモンだと思いました。


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エースバーン@チイラの実
火炎ボール/飛び膝蹴り/不意打ち/身代わり
156(4)-168(252)-95-x-95-188(252)

パルシェンとは違い、初速が速い点と積み技を使わなくても火力が出る点、身代わりで自然に相手のダイマックスターンを枯らすことができる点で、相手に刺さっていると判断した試合で選出するポケモンです。
また、バンギラスのダイバーンで晴らしてからの火炎ボールの火力が高すぎるため、トゲキッス自体が刺さらないと判断した試合はバンギラス+エースバーンで押していく試合作りをしていました。

エースバーン自身がダイマックスをしてもかなり強く、晴れダイバーンが純粋に受けづらい上に、ダイマックスが終わった後も晴れ+チイラの実+猛火で押していけるので、分かりやすく強いポケモンだと感じました。


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草ロトム@オボンの実
リーフストーム/10万ボルト/鬼火/悪巧み
157(252)-x-127-172(252)-127-107(4)

ここまでの5体で、ヌオー入りの受け回しがあまりにもキツすぎた為、1体でドヒドヌオーアーマーガアまで見ることのできる悪巧みロトムを採用。
ドラパルトと同様に鬼火を撒くことができるため、受け回し相手にトゲキッスを展開したいけどドラパルトは選出したくないという場合でも出すことができます。
受け回しに採用されることの多い弱点保険バンギラスに対し鬼火を入れることで、トゲキッスで強引に全抜きをしていくことができます。
ボルトチェンジが入っていないため、サイクルを回す場合はあまり強くないので、相手を絞ってピンポイントで選出するポケモンになります。


選出例

・ドラパルト+トゲキッス+パルシェンorエースバーン
基本選出。レート対戦は選出段階で読み合いを発生させるのは弱いと考えているので、基本的にこの選出しかしません。

・バンギラス+エースバーン+パルシェン
バンドリであったりアイアント入りであったり、エースバーンで全員倒すことができるなと判断すれば強気に選出していくこともあります。

・草ロトム+2
受け回し相手。バンギラスに鬼火を入れた後、ロトムを切っても大丈夫なのかどうかで試合の度に選出を変えます。


キツい相手

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スカーフヒヒダルマ。基本的に勝てないのでマッチングしないことを祈ります。このポケモンがキツすぎたので今はこのパーティを使わずに公開したということです。
氷柱落としをパルシェンで受けてどうにかしていきたいと思っていますが、意地っ張りスカーフであればダイジェット後のトゲキッスで抜くことができるため、こちらが先に展開することでなんとか解決させます。



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弱点保険ドサイドン。Hに振るだけでトゲキッスの悪巧みダイフェアリーを耐えてダイロックで突破してくる耐久おばけ。
ただ立ち回り次第では何とかならなくはないので、どうにかトゲキッスの圏内に入れることを意識して頑張ります。
ドサイドンをはじめ、トゲキッスを控えめにすると突破できるポケモンがかなり増えるので、やはり控えめHCの方が良いのかもしれません。


この構築を使用し、12/9に98位を達成したものの、構築の穴が目立ち始めたのと、トゲキッス自体が対策され始めてきたので、公開することにしました。

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基本選出が強いパーティは強い、ということを久々に思い出せたので、この構築を使うことができて良かったと思いました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


special thanks

この構築のネタをくれた ムーン氏

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