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ばってん少女隊「九祭」について考えたこと

ご覧くださりありがとうございます。たいようです。

今回の記事はタイトル通り、ばってん少女隊4thアルバム「九祭」について思ったことを書いたものです。
僕がnoteを書くことは相当珍しいのでぜひ最後まで読んでいってください。読んでいただけると泣いて喜びます。

冗談はさておき本題へ。
このアルバムですが、12曲全てがテクノポップ?(音楽の知識ゼロだから間違っているかも)です。そこに今までのばっしょーらしさはほとんどありません。

正直、初めてこのアルバムを聴いたときは本当にこれでいいの?と思いました。
だって、ここまで振り切ってしまったら、昔の楽曲が好きで応援していたファンの方が物足りなく感じてしまいそうではないですか?
それに僕だって昔のようなバンドサウンド好きですし。

ですが、このアルバムの方針も悪くないのではないかと今になって思えてきたのです。
なぜなら、楽曲の振り幅を変えたことが別の効果を生み出していることに気づいたからです。

僕は、ばっしょーの前作3つのアルバムをリリース順に並べてみると人間の成長のようだなと思っています。
1stアルバム「ますとばい」は元気で無邪気な子ども、2ndアルバム「BGM」は混沌とした感情の反抗期、そこから成長して大人になったのが3rdアルバム「ふぁん」。各アルバムの収録曲を聴くとこのように感じられます。

そしてご存知の通り、ばっしょー旧体制下で出されたアルバムはこの3作だけです。つまり、旧体制のアルバム全てを使って1つの物語が完成しているのです。めちゃくちゃ美しくないですか!?

https://battengirls.com/discography より)

ですから、4thアルバムはどのようなものになるのかずっと気になっていました。完成した作品によってはこの美しい物語を壊しかねないわけですから。

ここで尖ったアルバムにした意味が出てくるのです。先に書いた通り、九祭には今までのばっしょーらしさがありません。言い換えれば、今作と以前3作は全くの別物であり、今までのアルバムで作った物語は一切邪魔されていないわけです。なるほど、そうきましたか。

物語を壊さない手段として、楽曲の振り幅を変えることで過去の作品に干渉しないことを選んだ九祭。上田さん曰く「ベストな形」という今回のアルバムですが、個人的には「ベター」だったのかなと思います。

https://rockinon.com/interview/detail/204371

ここまで書くとあまりこのアルバム好きじゃないのかと思われそうですが、収録曲はかなり好きですよ。「さがしもの」はキャッチーな曲ですし、「禊 the MUSIC」は勢いがあってクセになります。それに「OiSa」は僕がばっしょーを知るきっかけになった曲ですし。
彼女たちが歌う曲は本当に楽しいものばかりです。今の曲も、昔の曲も。
次回のアルバムではきっと原点回帰した曲も収録してくれると期待しましょう。笑

最後までお付き合いくださりありがとうございました。
それでは、おやすみなさい。

(見出し画像は https://battengirls.com/4th_album_cuesai/  より)

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