圧倒的な映像美

最近、「ダイナー」という映画を観に行った。

殺し屋専用の食堂でウエイトレスとして働くことになった、平凡な女の子「カナコ」の成長物語のようなものである。

元々主演の藤原竜也が好きだったため観に行こうと思っていたのだが、いい意味で裏切られる作品だった。

とにかく、美しかったのだ。監督である蜷川実花さんが写真家として活動していることが多分に影響しているだろうが、どのシーンを切り取っても画になるほどに綺麗だった。特に映画館の大きなスクリーンで観ると迫力があり、一つの芸術作品のように感じられた。映画を見ること自体は好きだったが、WOWOWに入ってからというもの、わざわざ”映画館”で見る必要があるかどうかは私にとって大事な基準になっていたが、その点この作品は、映画館で見てよかったと思えるものだった。

話は変わるが、今年の出版甲子園では、「本にする意義」というものを大事にしている。ブログやツイッター、このnoteなど、自分の考えを伝える手段がいくらでもある今、なぜ本という媒体である必要があるのか。

映画にしても本にしても、その媒体である理由というのが今後はとても重要になってくると感じる。とりあえず、皆さんにはぜひ映画館でダイナーを見て欲しい。



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