【Shadowverse】ロキサスエルフで学ぶデッキの作り方【SORアディショナル】
アディショナル始まって3日が過ぎたが、いかがお過ごしだろうか。
今回は著者が研究テーマとしているロキサスエルフを題材に、誠実流のデッキの作り方、足し算法と引き算法をご紹介。
1.足し算法
確定枠+有力枠+メタ枠の順番で採用カードを決定し、足し算によってデッキの枚数を40枚に調整する方法。各枠を決める為にもデッキやカードに対する理解が必要で、各カードを何枚採用に留めるかを考えやすい組み方。
確定枠:確実に3枚フルで採用する必要のあるカード群。自然+ロキサスの型に於いては自然のパーツやロキサス自身はもちろん、自然の恩恵を最も受けるフィニッシャー候補であるシャムシャマや汎用カードのコッコロ、盤面ロック解除に必要なバウンス札がここに該当。
ここまでは必須! と決まったらデッキの枚数に注目。上の例では27枚が確定枠として固定されたので、残りの13枚を有力と考えられるカードから選び出していく。
有力枠:基本的にシナジーが存在するならなんでも有力枠。ここからそれぞれのカードに点数をつけ、優秀な順に採用していくか確定枠とのシナジーの強さでピックアップして13枚を選び出す。
上の画像では13種を挙げたが、実際は全てのカードを見て評価していく。
クラッシュインセクトはロキサスと合わせると強いがシャムシャマを疾走させた方がバリューが高い、ラミエルは後攻で活きるがアミュレットや大樹の準備の邪魔になりやすい、エルフクイーンは進化が切れると弱いが除去力が高くキャントリが評価出来る、等々……。
また、デッキとのシナジーとは無関係に環境的に必要なカードがメタ枠に分類され、デッキに1~2種採用するかどうかという話になる。
これは確定枠+有力枠の足し算が終わった後に40+αとして計算し、有力枠の採用枚数を削るかどうかを考える――という流れになる。
(例えばルシフェルや強力なアミュレットが環境にいた場合の神話の剣)
ちなみに足し算法の過程で「有力枠の中でも確定」「有力だが採用は悩む」のように、有力枠の中で更に段階が生まれた場合に「有力だが採用は悩む」方のカードを全てピン差しする『天丼構築』という荒技も(命名:筆者)。ピンだと機能しないという例外を除いて、意外と使える構築になったり。
2.引き算法
打点札、除去札、ドローソース札――といった役割別でカードを分類し、分類された中から消去法で採用カードとその枚数を決定していく方法。40枚に調整するのが難しく最終的な構築の決定に時間はかかるが、役割で分類されているので構築を細かく変化させやすく、環境の変化やローテ落ちなどに対応しやすい組み方。また意外なカードの存在にも気がつきやすい。
打点札は主にバーンか疾走を持つフォロワー、ないしはスペルが該当。
除去札は単体除去やAOEが該当。顔にも飛ぶものであれば、当然打点札にも含まれる。このままだとごちゃ混ぜ過ぎるので、ロキサスエルフを構築する上で目指す『ゴール』を考えておく必要がある。
・『開拓のロデオガイ・ロキサス』の役割とは何か
ロキサスがやっていることは、簡単に言えば2/5/4守護が+4/4バフをすること、アミュレットが場に出るとPPが1回復すること。ロキサスを活かすには3回アミュレットが場を離れる必要があり、その方法は2つに分けられる。
1つはナテラの大樹による破壊でアミュレットを出す方法。ナテラはバウンスを撃たない限り盤面に残るが、ナテラが1コスアミュなのでロキサス下では0コスで乗り物を出すことが出来る+休息の0コスナテラでPP回復をすることで手札にパーツが揃った状態から大展開が可能という爆発力がウリ。
もう1つは環境初期に見られた、バフアミュを予め置いておくことでロキサスの着地と同時にPP回復を出来るようにする方法。ロキサス自身がファッティになり盤面圧は高いが、リソース不足に陥りやすかったりバフアミュを出したことでロキサスを警戒されてしまったりするなど、弱点も多い。
この2つを比較すると、自然軸はバフアミュの供給自体はそこまで多く出来ない為、疾走よりもバーンであったり、プレイ回数を稼いで複数回投げることが出来るシャムシャマの価値が上がる。騎乗軸はロキサス以外でもバフアミュを供給出来るので、ビートダウンや疾走の価値が上がる。
「ロキサスを活かす方法」を考えたところで、次に必要なのはフィニッシュプラン。ロキサスのバフを活かす最も簡単な方法は疾走によるリーサルだ。疾走をメインの武器にした場合、除去として求められるのは守護の突破力になってくる。当然、単純なダメージ除去よりも確定除去の方が価値が高い。
各フィニッシュプランの弱点早見表
ビートダウン……軽量AOE
小型疾走連打……AOE、回復、守護
中~大型疾走……守護、ダメージカット
大型バーン……回復、ダメージカット
詰み盤面……強力なAOE、軽量確定除去
特殊勝利、特定ターン蓋……ピンポイントメタ、より早い蓋
上記のような考え方から使わないカードを削り、最終的に合わせる。
自然型から9枚をピックアップした結果、打点札が18枚、除去札が18枚、ドロー札が9枚、採用候補に挙がった。このままでは枚数超過なので、更に削る必要がある。
・自然型には既にワンダーコックとナテラによるドロー要素が含まれている
・確定除去6枚は流石に多すぎる
・他と役割を共有しない打点札3種の中でスクナがもっとも限定的である
といった風にまとめると、削れるカードが見えてくる。
エルフクイーンはAOEとドロソを兼ねるが、どちらも充分にデッキに存在する。ルヴァンは高コスト確定除去と低コスト除去を兼ね備えており、対空との使い分けになる。堕落の決意は条件を達成すればドロソと確定除去になるので、1枚ずつ減らしたエルフクイーンとルヴァンの分を埋められる。
これで完成だ。
今回のロキサスエルフではあまり考える必要のない要素だったので紹介しなかったが、例えば環境的に回復が必要だよね、守護が必要だよね――という場合は回復札や守護札で分類して、そこから削っていくのももちろん可能。
主流ではない騎乗型もついでに考えておくと、ローテ落ち後に役立つカモ。
3.どっちも大事
足し算法も引き算法も、やってることはそれほど違っているわけでも奇抜なわけでもない。結局のところデッキを作っていく過程で、どちらの組み方も使うからだ。ただ「カードの性能ではなく自分の考え方でデッキを組む」にはデッキの組み方、その得手不得手も理解しておくと良いだろう。
以上、足し算法と引き算法の説明でした。BYE!
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