CMA2次試験を振り返る話(1) #8

新年おめでとうございます。この記事は2021年最初の記事になるのですが、実際は2020年のうちに下書きの作成が完了しています。記事中に正月らしさが全く出せず申し訳ありません。何はともあれ今年もよろしくお願いいたします。

すっかり忘れていたのですが、証券アナリスト2次試験の問題が公表されていました。本来、試験問題をわざわざ振り返ることはしません。しかし、今回は合否の結果によって今後の学習計画に少なからず影響が出ること、そして合格の手応えが無いのと同じくらい明らかに不合格を確信できる悲惨な状態でも無いことから、現時点での感触を記録に残すことで、CMA試験および今後の資格試験に向けての課題と反省点を挙げることを主目的に、CMA試験の振り返りを行いたいと思います。

試験問題は証券アナリストのマイページに掲載されています。今回は午前の部について振り返ります。なお、問題そのものをこの記事に転載することは、著作権その他の理由で差し控えます。お手数ですが、問題そのものについては各自マイページから確認いただくか、各社出版の参考書などを参照いただくようお願いいたします。

第1問 職業行為基準(20点)

空欄補充×14+正誤問題×1でした。例年と変わらず平易な問題でした。正誤問題は記述式なので満点の20点を取れたか分かりませんが、18点は期待できると思います。

第2問 職業行為基準(20点)

違反条項×4の記述でした。違反行為については、わりあい容易に発見できました。記述にも自信があるので、15点は取れたと思います。

第3問 職業行為基準(20点)

違反条項×4の記述でした。こちらも、わりと悩まず書くことができました。少なく見積もっても12点は取れたと思います。

第4問 財務分析(20点)

NPV、WACC、理論株価の計算などの小問でした。基礎的な問題が中心でしたが、レバード・ベータの計算ができませんでした。もっと練習問題を解いておくべきでしたね。とはいえ、計算ミスがなければ15点は確実です。

第5問 財務分析(30点)

ROEの分解、同業他社との比較などの小問でした。問題自体は例年より簡単だったと思います。大問を通したテーマは、ROEを高めるために企業が取るべき施策は何か?というものです。テーマがありふれた内容だけに、あまりにも的外れな答えは書いていないと信じたいところです。計算問題も平易だったので、20点は取れたと思います。

第6問 証券分析(30点)

ファンドのパフォーマンス評価、ファーマ=フレンチの3ファクターモデルについての小問8問でした。毎年必ず出題されているテーマですが、準備が甘かったと反省しています。問6ではスタイルドリフトについて説明させる問題でしたが、恥ずかしいことに試験で初めて目にした用語でした。その場でスタイルドリフトの意味を適当に考えましたが、大外しはしなかったみたいです。得点の期待値は10点です。本当に情けない。

第7問 証券分析(25点)

5資産のアセットアロケーションについての小問7問でした。第6問に引き続いて、標準正規分布の計算ができなかったです。・・・統計学に対する基礎知識が欠けているようでは、証券アナリストになる資格は与えられないかな??M&Aアービトラージの説明は完全に間違えました。得点の期待値は10点です。

第8問 証券分析(25点)

アクティブ運用についての小問5問でした。前半はまあまあ書けて、後半は撃沈。得点の期待値は10点です。

第9問 経済(20点)

IS-LM曲線、AD-AS曲線についての小問でした。これを外したら経済学部出身者としてはさすがに泣けます。私は15点は取れたと思うのですが、他の受験者(特に経済学を学んだことのない人)はどのような感じだったのでしょうか??

総括 

1~9まで合計すると、午前の210点満点中、125点(約6割)取れたということになります。ちょっと楽観的ですかね?試験終了直後にツイッター検索してみたところ、午前の部は簡単だったという意見がちらほら見られたので、あながち自分の感覚も間違っていないと思えますが・・・ところで、合格点はどれくらいなのでしょうか??

午後の部に続きます。


Written by ほうれん草茹で太郎