日本の刑務所の懲罰

【以下は仏「ル・モンド」紙の記事に基づく翻訳です。元記事のURL:https://www.lemonde.fr/culture/article/2019/11/21/la-discipline-de-fer-des-prisons-japonaises_6020053_3246.html 】

カルロス・ゴーンの逮捕により報道された日本の留置の状況に光を当てるEnvoyé spécialの調査。

カルロス・ゴーンは、2018年11月19日に逮捕され、4月25日に保釈されるまで、横領のかどで起訴され、「東京拘置所」にて100日以上未決勾留された。ルノー・日産・三菱アライアンスの設立者兼元幹部の拘禁により、日本の刑務所のシステムの厳しさが世界中に示された。Envoyé spécialは調査を行った。そこで、イラストレーターによる最初のイラストによりすぐに、それが容易なことではないと理解する。新事実は期待していたところから出てこないだろう。
最初の場面に続き、合計で48時間の制限のある訪問のため、テレビ視聴者は、東京ではなく、山口の典型的な刑務所の内部を見せられる。映像はそれでも、次のことにより驚くべきものである。図画のコースや本物の包丁を使う料理のコースだけでなく、完全服従の軍隊式の移動、時間を計られた休憩(13分)、会話禁止とともに頭を下げること。ニューヨークでインタビューを受けた元社長の妻のキャロル・ゴーンは、「沈黙により死にます。」と評価する。たとえ「他の日本人のように扱われるとしても、それは文明国で許可されますか?」

精神の崩壊

第2部では、元被勾留者による複数の回答が紹介された。彼らのうち、23歳のフランス人男性のトーマスは、窃盗により、未決勾留を受けた。彼は、夜間の照明、30分毎の監視人の訪問を確認している。にもかかわらず、彼は有罪判決なしに釈放され、運がよかったと考える。彼はしかも最も犯罪率が低い国に数えられる日本で生活することを選択した。
世界最年長の死刑囚である袴田巌は、刑務所機構による精神崩壊の象徴になった。80歳の元ボクサーは、4人の殺人のかどで1968年に絞首刑を宣告されたが、2008年のDNA検査により、正しさが疑わしくなった。新たな裁判を待機している中で、彼は自由の身になったが、正気を失った。今日、居住地を定められたカルロス・ゴーンは、10年の禁固刑の恐れがある。

Japon : des prisonniers au pas, une enquête de Constantin Simon avec Babel Press (Fr., 2019, 30 min), suivi d’Ils traquent les pédophiles (inédit) et de la rediffusion d’Un village basque à l’assaut du monde.

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