見出し画像

DIABOLIK LOVERSキャラソン初心者向け解説~KISS♥MARK~【乙女ゲームの前提さえ揺るがす巧妙な叙述トリック?※ソドミアン解釈注意!※】

大前提

ディアラバ=DIABOLIK LOVERS。吸血鬼のイケメンたちにドSに吸愛(きゅうあい)されちゃう乙女ゲーム。ヒロインは人間で、確か教会出身の娘だったはず。でも「イブ」と呼ばれる、吸血鬼たちを引き寄せる極上の血の持ち主

※ディアラバのキャラソンを異常な回数聞きまくってる奴裳嵐すぴかの超個人的観点からのディアラバキャラソン解説(妄想)です。超個人的観点!
※ゲームやCDはうろ覚えやあまり詳しくないので、「歌詞がゲームのこのシーンとリンクするよ!」みたいな気づきのある方はコメントください★
にわかによる、初見者様向けの導入紹介みたいなものなので大目に見てください★
何番煎じ?うるさい!何回煎じても美味いんだよディアラバはよぉ!
※略称って「ディアラヴァ」が正しい?でも自分的に「ディアラバ」ってずっと読んでたので「バ」で統一します。
※歌詞、動画、画像の著作権は全てRejet、LEVEL-5など各社および岩崎大介氏に帰属します。

注意

※今回は「この歌のヒロインはユイではなく、エドガー(ユーマ)なのでは?」とも解釈できるというソドミアンな話なのでBLが嫌な方は逃げて!



ディアラバMORE, BLOODアニメ7話より


概要

皆さんは、乙女ゲームのヒーローのキャラソンが誰を想って歌うかご存じだろうか。
「え、ヒロインでしょ。決まってんじゃん
果たして、その前提は本当に正しいのだろうか?
そんな乙女ゲームの大原則さえ巧みに躱しているのがこの歌ではないか?と思うのである。

DIABOLIK LOVERSの攻略対象の一人、逆巻シュウくんのキャラソン。CVは鳥海浩輔さん。シュウは、いつもけだるげだけど、隠れ切れ者の逆巻家長男だ。そんな彼が「アイドルになったら?」と言う仮定で書かれた歌がこれ。(なので曲調がこの人にしては元気。この人にしては。)(この人は普段は要介護とかダル男とかニートとか散々言われている超無気力ボーイなのです)(弟のレイジが「穀潰し」と罵っているのが印象的です。)

「ヒロイン」とシュウの関係性


今回俎上に上がる人物の関係を整理する。ヒロイン(デフォルトネーム:小森ユイ)は、本編DIABOLIK LOVERSにおいてはじめて逆巻家に出会い、居候することになる少女。一方、無神ユーマ(幼名エドガー)は本編DIABOLIK LOVERS MORE,BLOODの追加攻略キャラ・無神家の一人。逆巻家とは違うバンパイアの一家だが、元人間で、実はシュウの幼馴染だったことが判明する。そしてシュウが無気力になってしまったのも、エドガーの死が原因なのだ。(結局、吸血鬼になって再会できたが。)

窓に残したふたりの、幼い日

それを踏まえてこの曲を聴くと、二番辺りから「ん?」と少し違和感を覚える歌詞となっていく。

「いつかの日」とはいつだろうか。どこか遠い追憶を想起しているフレーズだ。しかし、ユイが逆巻家に来たのはそこまで遠い日の出来事ではない。ただ、これで「エドガーのことだ!」と言うのは根拠が薄いだろう。普通にユイを指しているとも受け取れる。しかし、次からそろそろ違和感が大きくなっていく。

幼い日???????????????

先ほど言ったように、ユイとは本編(高校生)で初めて出会ったのだ。それは流石に「幼い」とは言えまい。一方エドガーは幼少期に出会い、仲よく交流していた。

なぜ「罪を感じ合う日々」なのか。なぜ「禁断」なのか。普通に解釈すれば、吸血鬼であるシュウと人間であるユイの禁断の異種間恋愛で罪悪感、と受け取れる。
しかし、「男同士だから」という解釈もできるのではないか。
ここで、「幼い」の一言がじわりと効いてくる。このさりげない一言により、一見ユイに対する歌(というか、公式としてはユイ相手じゃないとまずいだろう)としておきながらも、相手はエドガー(ユーマ)なのでは?という別の見方の余地も提供してくれるのだ。これは私が腐女子だから喜んでいるというより、この巧妙な、多重解釈を可能とさせるさりげなさに脱帽しているのだ。(ソドミアンって耽美さの一つの要素でもあるし…🌹)

また、「罪を感じ合う日々」の「罪」は「エドガーの村が自分のせいで焼かれてしまった」という罪とも受け取れるし、「赦されなくても愛し合う」というのも男同士プラス逆巻と無神という敵同士の恋愛だからという解釈もできる。

要は、考えれば考えるほど、エドガー向けの歌詞としてしっくりくるのだ。

そして、この曲はシュウにしては明るい。罪悪感に「サヨナラ」し、ふっきれたシュウの姿が思い浮かぶ。よかったね!(#^.^#)

惹かれあえばもう止められない

元気になったシュウは「もう止められない」。WowWowとかも言っちゃうのだ。元気いっぱいじゃん!(#^.^#)

また、ディアラバにおいて、「永遠などない」という思想はよく語られるが(これは長くなるので気が向けば後日)、ここでも「明日がこなくてもいい」という、永遠を願いつつも明日の存在を無視していない、ディアラバ特有の諦念が見られる。

だからシュウは暁の女神に懺悔するのだ。「明日が、朝が、来なければいい」と願っているのだから。

秘密の愛が目醒めるのさ

シュウはWowWow言うくらいHAPPYになっているが、この愛は順風満帆ではないようだ。不思議と、この歌にはやたら禁断感や秘密感を演出する言葉が多い。いくら異種間恋愛と言っても、ユイが相手ならここまで「秘密」にするだろうか?むしろユイが相手なら、彼女の極上の血を狙う他の吸血鬼達をけん制するため関係性を見せびらかした方がいいのではないか。「もしアイドルだったら」という設定なので秘密にしている、とも取れるのだが、そもそも「もしアイドルだったら」って何だ。わざわざその特殊設定を持ち込んでいるのは、「秘密の愛」の隠れ蓑にしたいからなのではないか。

「秘密の愛」「神さまだけが知ってる(これでゴッドオンリーノウズユーと読みます。岩D語。)」

「ふたり赦されなくても」

「禁断のSignal」

「誰も知らない想い」

先述の暁の女神の段落にある「想い出」も、長い因縁を示唆しているのではないか。
ちなみに、歌の間の台詞でも(聞き取りづらいので違うかもだが)「ずっと吸いたかった」と言ってるように聞こえる。「ずっと」。何回も言うが、ユイ相手なら、「ずっと」と言うだろうか?出会いはそこまで遠い昔ではないのだから(数か月くらいだっけ?少なくともモアブラ時点で1年はたってないはず)。

最後に~物語の構造上、シュウの「イブ」はエドガーなのでは?~

いかがだっただろうか。勿論普通にヒロイン相手とも読めるが、この歌の多重構造、あるいはルビンのつぼっぷりに絶句したのではないだろうか。もしこれが意図的なのだとしたら岩D凄すぎる。

最後に、MORE, BLOODアニメのキービジュアル。

…なんでシュウ(右下の金髪)とユーマ=エドガー(左下の茶髪)が対っぽくなってるんだろう。アニメスタッフ、狙ってませんか?

あと、ここで冒頭の幼い二人を見返してほしい。エドガーがシュウにリンゴを渡して二人が分け合って食べている。そして吸血鬼と人間なのに仲良くしていた二人はどうなったか。エドガーは村を焼かれ(て追われ)、シュウは(エドガーが死んだと思い込み)少年時代の活発さを喪い無気力になってしまった。罰を受けたアダムとイブに見えてこないだろうか?

※『KISS♥MARK』においてWowWow言っちゃうくらいHAPPYで「もうふたり止められない」「罪を感じ合う日々にサヨナラ」な理由は、「吸血鬼と人間なのに仲良くしてたから罰が下った」→「もうエドガーも吸血鬼だから仲良くしていいじゃん!WowWow!」ということなのではないか?と腐女子は思っています。

以上。
WowWow!(#^.^#)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?