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「「脱法ハーブ」という用語の方が、本質を捉えている」

「危険ドラッグという用語は、問題の本質を隠してしまいます。その点で、「脱法ハーブ」という用語の方が、本質を捉えています。先日も、回収されたドラッグの8割が法規制の外にあると書かれていました、1400物質も薬事法指定薬物として規制してもこうなるのです」
J. Nakanisi Home Page「雑感686-2014.8.18「危険ドラッグ 物質規制だけではムリ」(くまにち論壇)」より)

私は大学時代は理学部化学科だったのですが、これは昔から「知ってる人は知ってる」話で、ドラッグの「いい感じになる化学式」の部分を残して他の部分をいじれば無限に「脱法ドラッグ」が作れるんじゃね? ってことで、仲間内では半ば本気で議論してました(当時は「脱法ドラッグ」なんて言葉ありませんでしたけど。違法でないなら全部合法ですよ)。作りませんでしたけどね。物質を規制しても意味ないんですよ。その意味でケーサツは無力です。それよりも「薬物依存症に至る過程」つまりインセンティブを抑止するような政策を考えなければ意味がありません。物質依存を繰り返す人は何がしかの心の問題を抱えている人で、それを軽減していかなければ結局他の嗜癖問題(ギャンブル依存、買い物依存、人間関係依存)に陥るだけです。

てか、こういうのって1980年代から研究されていることで、(怪しい自己啓発本は別として)本もいっぱい出てるし、無限に続くもぐら叩きなんか止めてそろそろ真面目に取り組んでもらえませんかねぇ。