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一つ一つの選択による行動が自分という人間を創っていく

実存主義哲学を提唱したフランス人哲学者ジャン・ポール・サルトルは、多くの名言を残しています。また、理解し難い彼の哲学を小説という形で表現したりしました。そこには特に大切な要素として「選択」と「行動」が掲げられています。人は日々意識するしないに拘らず無数の選択をしています。例えば、朝起きる時間、朝食の内容、着る服を選ぶなど。サルトルは、それら無数の選択と行動の積み重ねが自身を創っていくと言っているのです。

ということは現在の自分自身の性格や置かれた立場や環境も自身の過去の選択と行動の結果だと言うことができます。トランプ大統領の2017年の演説「絶対に諦めない」の冒頭“人生という道で世界はいつも公平ではないことに気づくでしょう。あなたは経験すべきではなかった苦しみを耐えなければならず、不合理な挫折を経験しなければならないことに気づくでしょう”と述べています。確かに世界は公平ではなく、不合理なことも経験しますが、例えその中にあっても選択して行動する(自由)のは自分自身であるということが大切なのだとサルトルは言います。誰か他者の選択や行動でも無く自分自身で自分を定義してきたのだと言います。

自身の選択に影響を与えるものは潜在意識だと言われてます。ずっと望み続けていた事が潜在意識にまで定着すると自ずとその方向へ進む選択を無意識に行うようになるとも言われてます。きっとこれが心根とか心の持ちようとか言われるものではないかと思います。自分自身が念う自分に成るために幾つかのサルトルの名言を参考にしてはと思います。

「人間は自らの行動の中で、自らを定義する」
「人間は自由であり、つねに自分自身の選択によって行動すべきものである」
「人間は状況によってつくられる」
「実存が本質に先立つとは、この場合、何を意味するのか。それは、人間はまずさきに実存し、世界内で出会われ、世界・内・存在に不意に姿をあらわし、そのあとで定義されるものだということを意味する」

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